また東海へ…お連れさん(11) [ シリーズ実況 Old..]
下船してもなぜか続いている「乗船レポート」、もうちょっとで終わります。
ハイパードルフィン君(水中ロボット)の大活躍のおかげで、無事に水深1000m
から海底観測装置を拾い上げることができました!
これね。海底で電気を測る装置です。
水深1000mって、簡単に書いてしまった。海の研究者の感覚では1000mって
富士山よりも高く(深く)ないし、太平洋に出てしまえば水深6000m近くなんだから
まだまだ浅い海だ!っておもうんやけど、日本一高いビル「横浜ランドマークタワー」
(高さ296m)の3つ分も潜ったところに置いてあった機械だ。やっぱし凄いね。
ハイパードルフィン君(水中ロボット)の大活躍のおかげで、無事に水深1000m
から海底観測装置を拾い上げることができました!
これね。海底で電気を測る装置です。
水深1000mって、簡単に書いてしまった。海の研究者の感覚では1000mって
富士山よりも高く(深く)ないし、太平洋に出てしまえば水深6000m近くなんだから
まだまだ浅い海だ!っておもうんやけど、日本一高いビル「横浜ランドマークタワー」
(高さ296m)の3つ分も潜ったところに置いてあった機械だ。やっぱし凄いね。
また東海へ…目線(10) [ シリーズ実況 Old..]
乗船レポート、下船して、GWになりましたがまだ続いております。
今回はいつもと違う視点で。
出撃直前のROV「ハイパードルフィン」。
※ROV=Remotely Operated Vehicle=遠隔操作が可能な無人水中探査機です。
ようするに水中ロボットです。ただケーブルでつながっている「リモコン」タイプです。
船尾のクレーン(Aフレーム)で高々と吊り上げられました。
このとき、ハイパー君目線だとこんなかんじ。
今回はいつもと違う視点で。
出撃直前のROV「ハイパードルフィン」。
※ROV=Remotely Operated Vehicle=遠隔操作が可能な無人水中探査機です。
ようするに水中ロボットです。ただケーブルでつながっている「リモコン」タイプです。
船尾のクレーン(Aフレーム)で高々と吊り上げられました。
このとき、ハイパー君目線だとこんなかんじ。
また東海へ…回収(9) [ シリーズ実況 Old..]
下船してからもなお続く、乗船レポートです(毎度のことですが)。
調査航海の初っぱなに海底へ設置した装置を、終盤に回収しました。
これを持って帰らないと、港へは帰れません!
今回の装置は(このブログでもちょいちょい登場してますが)、海底で磁気や電気を
測る装置=海底電位差磁力計です。英語の頭文字を取ってOBEMと呼んでいます。
イラストだとこんなかんじ。自分で書いたよ~
海底付近で、海水の中を流れている電気を測定すると海底やその下(マントル)の
電気の通りやすさが分かります。「えっ!海水に電気を流すの?」
いえいえ、海水の中には非常に弱い電気が常に(自然に)流れているのです。
それを利用しますから、しびれることはありません(きっぱり)
調査航海の初っぱなに海底へ設置した装置を、終盤に回収しました。
これを持って帰らないと、港へは帰れません!
今回の装置は(このブログでもちょいちょい登場してますが)、海底で磁気や電気を
測る装置=海底電位差磁力計です。英語の頭文字を取ってOBEMと呼んでいます。
イラストだとこんなかんじ。自分で書いたよ~
海底付近で、海水の中を流れている電気を測定すると海底やその下(マントル)の
電気の通りやすさが分かります。「えっ!海水に電気を流すの?」
いえいえ、海水の中には非常に弱い電気が常に(自然に)流れているのです。
それを利用しますから、しびれることはありません(きっぱり)
また東海へ…終了(8) [ シリーズ実況 Old..]
調査船「なつしま」からの乗船レポート、8回目です。
今回は短い航海でした。いろいろ書き足りないうちに、もう調査は終了してしまい、
港へ向かいます。しかし天気が持ったのが幸いでした。最初はもう風がゴウゴウと
吹きすさんでいてどうなることかと思ったよ。
調査船「なつしま」は一路、東京湾に向けて、太平洋を颯爽と航走中。
こちらは船の応接室。この調査船「なつしま」は1981年製。今年で27歳です。
世界や日本のアチコチの港を巡りました。その時に頂いたパネルやメダルが
応接室にたくさん飾ってあります。大阪、清水、那覇…
いろんなデザインがあって見てると楽しいですね。
今回は短い航海でした。いろいろ書き足りないうちに、もう調査は終了してしまい、
港へ向かいます。しかし天気が持ったのが幸いでした。最初はもう風がゴウゴウと
吹きすさんでいてどうなることかと思ったよ。
調査船「なつしま」は一路、東京湾に向けて、太平洋を颯爽と航走中。
こちらは船の応接室。この調査船「なつしま」は1981年製。今年で27歳です。
世界や日本のアチコチの港を巡りました。その時に頂いたパネルやメダルが
応接室にたくさん飾ってあります。大阪、清水、那覇…
いろんなデザインがあって見てると楽しいですね。
また東海へ…帰還(7) [ シリーズ実況 Old..]
調査船「なつしま」からの乗船レポート、7回目です。
海底に潜ったハイパードルフィン君は、その鋼鉄の腕でバシバシと
海底地震計とか磁力計とかのメンテナンス作業をします。
…あれ?チタン製だったかな?
海底で電位を測る「海底電位差計」を回収作業中。
無事に海底から回収できました。
海底に潜ったハイパードルフィン君は、その鋼鉄の腕でバシバシと
海底地震計とか磁力計とかのメンテナンス作業をします。
…あれ?チタン製だったかな?
海底で電位を測る「海底電位差計」を回収作業中。
無事に海底から回収できました。
また東海へ…Go!(6) [ シリーズ実況 Old..]
調査船「なつしま」からの乗船レポート、6回目です。
調査が追い込みにはいると、レポートする余裕が無くなりますね。
がんばります。
さてハイパードルフィン君、いよいよ潜ります。
まず船尾のクレーンで吊り上げ。
調査が追い込みにはいると、レポートする余裕が無くなりますね。
がんばります。
さてハイパードルフィン君、いよいよ潜ります。
まず船尾のクレーンで吊り上げ。
また東海へ…Ready(5) [ シリーズ実況 Old..]
調査船「なつしま」からの乗船レポート、5回目です。
これからROV(無人探査機、つまりロボット)が出動します。
ROV「ハイパードルフィン」。すでに800回以上、海底まで行っています。
ただいま潜航直前の動作確認中。
ハイパードルフィンの運航チームが、着水前に電気系統や
油圧の駆動系統の入念なチェックを行っています。
マニピュレータ(ロボットアーム)も踊ってます。
(動作試験のために片腕で7つある関節をグニグニ回すのです)
(踊っているようにみえます)
7つも関節がありますがこれで人の腕と同じことが出来ます。
っていうか、人間の腕ってそんなにいっぱい関節があったんですね。
ちなみに水中に潜るロボットの部分を「ビークル」と呼んでいます。
Vehicle=乗り物 という意味です。
これからROV(無人探査機、つまりロボット)が出動します。
ROV「ハイパードルフィン」。すでに800回以上、海底まで行っています。
ただいま潜航直前の動作確認中。
ハイパードルフィンの運航チームが、着水前に電気系統や
油圧の駆動系統の入念なチェックを行っています。
マニピュレータ(ロボットアーム)も踊ってます。
(動作試験のために片腕で7つある関節をグニグニ回すのです)
(踊っているようにみえます)
7つも関節がありますがこれで人の腕と同じことが出来ます。
っていうか、人間の腕ってそんなにいっぱい関節があったんですね。
ちなみに水中に潜るロボットの部分を「ビークル」と呼んでいます。
Vehicle=乗り物 という意味です。
また東海へ…夕日(4) [ シリーズ実況 Old..]
おはようございます。
調査船「なつしま」からの乗船レポート、4回目です。
天気は徐々に回復してきました。昨日は夕焼けも見えました。
船のカンテラ風ライトの向こうに日が沈んでいきます。
船室の塩まみれの窓から撮ったら、ソフトフォーカスっぽくなりました。
(といってみる…)
そして今朝。晴天の東海沖です。よかった。
これから潜航調査を開始します。ROV「ハイパードルフィン」 出動!です。
調査船「なつしま」からの乗船レポート、4回目です。
天気は徐々に回復してきました。昨日は夕焼けも見えました。
船のカンテラ風ライトの向こうに日が沈んでいきます。
船室の塩まみれの窓から撮ったら、ソフトフォーカスっぽくなりました。
(といってみる…)
そして今朝。晴天の東海沖です。よかった。
これから潜航調査を開始します。ROV「ハイパードルフィン」 出動!です。
また東海へ…投入(3) [ シリーズ実況 Old..]
おはようございます。
調査船「なつしま」からの乗船レポート、3回目です。
洋上は、先日のノロノロ低気圧の影響で風が強かったのですが、
なんとか調査作業を行うことが出来ました。
まずは、海底観測装置の投入。
これはOBEMといって、海底で地球の磁気や電気を測定する装置です。
十文字に長く延びた灰色のアーム(足とか羽とか、みんな好きなように
呼んでます)が特徴です。これが電気を測るためのアンテナです。
磁気は黄色い球(耐圧ガラス球)の中の磁力計で測ります。
調査船「なつしま」からの乗船レポート、3回目です。
洋上は、先日のノロノロ低気圧の影響で風が強かったのですが、
なんとか調査作業を行うことが出来ました。
まずは、海底観測装置の投入。
これはOBEMといって、海底で地球の磁気や電気を測定する装置です。
十文字に長く延びた灰色のアーム(足とか羽とか、みんな好きなように
呼んでます)が特徴です。これが電気を測るためのアンテナです。
磁気は黄色い球(耐圧ガラス球)の中の磁力計で測ります。
また東海へ…出港(2) [ シリーズ実況 Old..]
天気はいまいちですが、いよいよ出港です。
船は湾内をゆっくりと進みます。清水港はデカイですね。
写真は造船所でしょうか?大きなクレーンが立ち並ぶのを見えます。
そうこうするうちに、清水港の外へ。
だんだんと波が荒くなっていきます。
船は湾内をゆっくりと進みます。清水港はデカイですね。
写真は造船所でしょうか?大きなクレーンが立ち並ぶのを見えます。
そうこうするうちに、清水港の外へ。
だんだんと波が荒くなっていきます。
また東海へ…レポート開始!(1) [ シリーズ実況 Old..]
さて、いきなり、雨の中、静岡県は清水港に来ております。
なぜって?調査船へ乗るために決まってるじゃないですか!
そうです。当サイト名物、乗船レポートの開始です。
私たちと入れ替わりに調査船「なつしま」から下船される研究者たち。
海底で生物をサンプルされたようです。 お疲れ様でした?
部屋に入ってみると、ベッドがこんなことになってました。
なぜって?調査船へ乗るために決まってるじゃないですか!
そうです。当サイト名物、乗船レポートの開始です。
私たちと入れ替わりに調査船「なつしま」から下船される研究者たち。
海底で生物をサンプルされたようです。 お疲れ様でした?
部屋に入ってみると、ベッドがこんなことになってました。
研究所の大先輩 [▼研究実況 Now!]
私がこの海の研究所に来て、はや8年ほど。
私よりもずっと前から研究所にいる大先輩に、先日はじめてお会いしました。
その方は休むこともなく、毎日研究所に勤務されてます。
深海のことは私よりもずっとよくご存じだと思いますが無口な方です。
ずらりと並んだ、生物のサンプル。この部屋の奥に大先輩がおられます。
あ、カニですね。オオエンコウガニというそうです。
エンコウ?援助交際とは無関係ですか?
突然、あばれはじめました。そんなに怒らないで下さい。
冗談がすぎましたが、元気なエンコウガニです。
そしてそのとなりに、おられました。大先輩です。
私よりもずっと前から研究所にいる大先輩に、先日はじめてお会いしました。
その方は休むこともなく、毎日研究所に勤務されてます。
深海のことは私よりもずっとよくご存じだと思いますが無口な方です。
ずらりと並んだ、生物のサンプル。この部屋の奥に大先輩がおられます。
あ、カニですね。オオエンコウガニというそうです。
エンコウ?援助交際とは無関係ですか?
突然、あばれはじめました。そんなに怒らないで下さい。
冗談がすぎましたが、元気なエンコウガニです。
そしてそのとなりに、おられました。大先輩です。
ジンメン魚? [▼科学ニュース New!]
こんなニュースが。ふむふむ、新種とな。
●インドネシアで見つかったナゾの魚、新種の魚類である可能性が高まる
http://www.technobahn.com/news/2008/200804031858.html
なんだこの魚は!魚に顔がある!
●インドネシアで見つかったナゾの魚、新種の魚類である可能性が高まる
http://www.technobahn.com/news/2008/200804031858.html
なんだこの魚は!魚に顔がある!
寒い春の日に役立つ物 [▼研究実況 Now!]
昨日の関東地方は、かなりの風雨でした。サクラもすっかり散ってしまい、
しかも肌寒い一日でしたが、皆様いかがお過ごしでしたか?
こう寒いとファンヒータを付けたくなりますが、あいにく灯油を切らしてしまいました。
こういうタイミングで灯油を買いに行くべきかどうか、悩みますよね?
そんな時の強い味方が、これ。
電気アンカです。
これは年代物ですよ~ なんせ私が「子供の頃」から使ってますから。
もう30年以上、現役ではないでしょうか。このアンカを膝に乗せて毛布をかぶせれば、
簡易コタツです。寒い晩秋や早春はこれで乗り切ります。
…っと、アレ? 暖かくならない? そういえばちょっと前から「ジジジジ」いってたなぁ。
電源を切って、振ってみた。なんか、カシャカシャと音がする。
もしかして、ついに壊れた?
しかも肌寒い一日でしたが、皆様いかがお過ごしでしたか?
こう寒いとファンヒータを付けたくなりますが、あいにく灯油を切らしてしまいました。
こういうタイミングで灯油を買いに行くべきかどうか、悩みますよね?
そんな時の強い味方が、これ。
電気アンカです。
これは年代物ですよ~ なんせ私が「子供の頃」から使ってますから。
もう30年以上、現役ではないでしょうか。このアンカを膝に乗せて毛布をかぶせれば、
簡易コタツです。寒い晩秋や早春はこれで乗り切ります。
…っと、アレ? 暖かくならない? そういえばちょっと前から「ジジジジ」いってたなぁ。
電源を切って、振ってみた。なんか、カシャカシャと音がする。
もしかして、ついに壊れた?
「Q&A」へのQ&A [▼このブログについて(Q&A)]
貼ってあるポスターを写真にとってブログで紹介? [ ブログ著作権メモ]
ブログ著作権メモ、第3回目です。
前回は、屋外など多くの人の目に触れる場所にある建物や美術品は、
丸ごと複製する場合を除いて、自由に利用可能だと言うことを紹介しました。
では、美術品のうち、絵画や写真など平坦な物はどうなのでしょうか?
例えば街角で目にする素敵なポスター。これを写真1枚にピタリとおさめて
ブログで紹介してもよいのでしょうか?
こういうことね。
答えは…ポスターを大写ししたり一部だけ拡大したりするとダメです。
前回は、屋外など多くの人の目に触れる場所にある建物や美術品は、
丸ごと複製する場合を除いて、自由に利用可能だと言うことを紹介しました。
では、美術品のうち、絵画や写真など平坦な物はどうなのでしょうか?
例えば街角で目にする素敵なポスター。これを写真1枚にピタリとおさめて
ブログで紹介してもよいのでしょうか?
こういうことね。
答えは…ポスターを大写ししたり一部だけ拡大したりするとダメです。
昨日の記事はウソでした [▼研究実況 Now!]
各地のエイプリルフールサイトを見ていたら、「僕も!」というわけで、
「ブログが本になるよー」ってウソ記事を書いてみたのですが、
いかにもエイプリルフールっぽい、どうにも嘘くさい記事になってしまったので、、、
前の記事にこちらのAmazonの本紹介の画像をお借りして置いてみました。
(いまは削除してます)
(表紙がきれいだったのでお借りしましたが、偶然2008年3月出版でした!)
そしたら、逆にしっかりホントっぽい記事になってしまい、
「出版おめでとうございます!」というコメントを多数頂いてしまいました。シマッタ。
「そうじゃないんです、悪ふざけなんです。」と心が痛んでしまいました。やるんじゃなかった…
「ブログが本になるよー」ってウソ記事を書いてみたのですが、
いかにもエイプリルフールっぽい、どうにも嘘くさい記事になってしまったので、、、
海のなんでも小事典―潮の満ち引きから海底地形まで (ブルーバックス 1593)
- 作者: 道田 豊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
前の記事にこちらのAmazonの本紹介の画像をお借りして置いてみました。
(いまは削除してます)
(表紙がきれいだったのでお借りしましたが、偶然2008年3月出版でした!)
そしたら、逆にしっかりホントっぽい記事になってしまい、
「出版おめでとうございます!」というコメントを多数頂いてしまいました。シマッタ。
「そうじゃないんです、悪ふざけなんです。」と心が痛んでしまいました。やるんじゃなかった…