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防災教育学会に参加中 [▼研究実況 Now!]

ご無沙汰してしまっています。
ここのところ、忙しい日々が続いています。
・地球惑星科学連合大会(5月下旬)
・北海道での電磁探査その1(5月下旬~6月上旬)
・物理探査学会(6月上旬)
・北海道での電磁探査その2(6月中旬)
5/29(日)を最後に休みのない日々です。6/25(土)まで休み無しは続きます。

今日もお仕事。神戸市のポートアイランドに来ています。
kgu.JPG
 神戸学院大学です。きれいなキャンパス。

ここで、防災教育学会に参加して、発表もさせてもらっています。
https://bosai-education.net/

本当に、いろいろなことを考えさせられます。
例えば、一口に「防災の教育」と言っても、お話を伺っていると、
どうやら2種類くらいありそうです。
A) 防災を楽しく学ぶための教育方法・教育論
B) 国民の防災レベルを向上させるための教育方法・教育論

AとBは、一見すると似ています。楽しく学べば、防災教育は効果的ですし、
結果として国民の防災レベルをあげることができます。しかし個別の事例を
考えていくと、AとBは結構異なります。

また「環境」とか「資源エネルギー」の教育とは異なり、防災教育には明るさは
乏しいのが現状です。防災をしなければ、命や財産の損失がある。
ここがスタートとなったとき、防災教育は楽しいだろうか?(A)
また防災レベルはあがるだろうか?(B)

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いままさに、学会の特別講演を聞いています(京都大学の矢守先生)。
ここでも印象的なワードとして、以下がありました。
C)防災に関する教育
D)防災を通じた教育

CとDは似た言葉ですが、内容や効果は全然違います。
私は、矢守先生のご提案に賛成です。
D=防災を通じて、地球や自然を広く学べるのが良いと思います。

防災心理学入門―豪雨・地震・津波に備える

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  • 作者: 矢守 克也
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  • 発売日: 2021/03/01
  • メディア: 単行本



巨大災害のリスク・コミュニケーション:災害情報の新しいかたち

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  • メディア: 単行本


、、、と、講演の途中で、地震速報。
能登半島で震度6弱の地震が発生しました。
私もあわてて、震源とマグニチュードをチェック。
Twitterの「地震マップ」さんが、いつも速く、繋がりやすく、
大変助かっています。
https://twitter.com/eq_map

マグニチュードは暫定で5.6くらいですか。ここは群発地震が続いていて、
有感地震も続発しています(昨年12月に、我々も地下探査にいっており、
解析結果が出始めています。京大・金沢大との共同研究です)。
M5.6であれば想定内ですが、震源が浅いため、局所的に大きな被害がでている
可能性があります。珠洲の皆さんには、調査時にお世話になりました。
宿の女将さんは、地震を心配されていました。大丈夫でしょうか、、、?

地震速報時には、防災教育学会の会場はザワッとなりました。
いまは、関係者の方は対応に行かれたようで、
落ち着いた雰囲気の中、講演は続いています。

ともかく、いろいろと情報量の多い講演会となっております。

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MANTA

緊急地震速報ではM5.6でしたが、その後の解析ではM5.2のようですね。
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20220619152003&lang=jp

珠洲では震度6弱でしたが、それ以外の観測点では震度5弱以下のようです。
by MANTA (2022-06-19 16:17) 

MANTA

(講演会 メモ)
・誰も死なない防災…
・防災訓練で、子どもたちに光が当たる。
・子ども発信の防災。子どもたちが地域住民を巻き込んでいる。
by MANTA (2022-06-19 17:10) 

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