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大真面目な「地震予知」シンポジウム [▼科学ニュース New!]

本日は、まじめな「地震予知」についてのシンポジウムのお知らせです。

 ※下記のような地球や宇宙のイベントにご興味のある方へ:
  当方では、無料のお知らせメールサービスを実施中です。
  下記からお申し込み下さい。
  http://obem.jpn.org/  ←このページの上の方に申込みフォームへのリンクあり

地震予知と言っても、大地震の予知をするというわけではありません。
まずは大地震のあとに起きる余震や誘発地震についての予測です。
「1週間程度は大きな余震に注意して下さい」という決まり文句から、
「明日、大きな余震が起きる確率は■■%です」というように、
降水確率のような地震情報を出すにはどうすればよいか?
「少し先」の地震発生の予測について、4名の方々から話題提供がなされます。

演者の中で、山岡先生のお話はたぶん分かりやすいです。また尾形先生は確率を
用いた地震予測の第一人者、堀先生は数値シミュレーションを用いた地震予測の
トップランナーです。お二人のお話も(ちょっとむずかしいと思いますが)楽し
みです。私は登壇しません。イチ参加者としてオンラインで視聴させて頂きます。

日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

  • 作者: 後藤 忠徳
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/04/11
  • メディア: 新書


オンラインイベントです。下記からお申し込み下さい。
  ↓
https://www.zisin.jp/event/list08.html


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特別シンポジウム
大地震発生!「1週間程度は注意」の次は?-後発地震と臨時情報-
日時:2022年7月23日(土)13:00~15:30
場所:オンライン(Zoomウェビナーでの開催を予定)

主催:公益社団法人日本地震学会

参加費:無料

プログラム
「情報の背景について」
山岡 耕春(名古屋大学環境学研究科)
「『1週間程度』その居心地の悪さ」
谷原 和憲(日本テレビ)
「大きな地震連鎖の確率とシナリオをどう求める」
尾形 良彦(統計数理研究所)
「プレート境界の現状把握と推移予測研究の現状と課題:
 予測情報活用の仕方のパラダイムシフトを踏まえて」
堀 高峰(海洋研究開発機構)

開催趣旨:
現在、気象庁は、大きな地震が発生したときに、後発地震(余震)に関する注意
を促している。多くの場合、後発地震は最初の地震よりもマグニチュードは小さ
いが、ある確率で後発地震のほうがマグニチュードが大きくなる場合がある。
2016年熊本地震では被害をもたらした地震(Mj6.3)の28時間後にMj7.3の地震が
発生した。さらに、2011年東北地方太平洋沖地震の2日前にMj7.5の地震が発生し
ている。その一方、後発地震のマグニチュードが小さくても、場所によっては最
初の地震よりも大きな揺れに見舞われることがある。2011年東北地方太平洋沖地
震でも、地域によっては本震よりも大きな被害を生じる余震が発生したり、震源
域から遠く離れた地域での被害 をもたらす誘発地震(2011年長野県北部地震、
Mj6.2など)が発生した。また、10年以上経過した現在でも被害地震が発生して
いる(2021年福島県沖の地震、Mj7.3など)。

このようなことを踏まえ、気象庁は後発地震に関する注意の呼びかけを行い、さ
らに南海トラフ沿いで、M7クラスの地震が発生した際には臨時情報(巨大地震注
意)を、M8クラスの地震が発生した場合には臨時情報(巨大地震警戒)を発表し、
1~2週間程度の注意や警戒を求めている。しかしながら、いずれの場合も普段よ
りも大地震発生の確率は高まっているものの、絶対的な地震発生確率は低い。そ
れでも、甚大な被害が想定される南海トラフ沿いの巨大地震に加え、いわゆる日
本海溝・千島海溝域の巨大地震についても政府は注意情報を出す方向で検討をし
ている。

このような地震発生と注意の呼びかけの状況を踏まえて、大規模な被害地震が発
生した場合、その後の社会への注意の促し方は、今後どのように進んで(変化し
て)いくべきであろうか。またその一方で、観測技術は日々進歩し、地殻変動や
地震活動に加え、プレート境界ではスロースリップの観測もリアルタイムで行わ
れる時代である。これらの情報を取り込んで、「少し先の予測」はできるのだろ
うか? 将来発生する地震(ハザードを含む)の情報提供の現状を整理するとと
もに、社会に対して情報を伝える観点から、今後の方向性について議論をしたい。

他、詳しくは下記を参照下さい。
https://www.zisin.jp/event/list08.html

*本シンポジウムは、地震学会会員、および、地震や防災の基礎知識を有する専
門家に向けた内容ですが、非会員の方も聴講いただけます。専門的な内容や議論
となる場合がありますが、ご了承ください。


南海トラフ地震 (岩波新書)

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  • 作者: 山岡 耕春
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/01/21
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Q&A 日本は沈む?―地震・火山と防災

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  • 作者: 山岡 耕春
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  • 発売日: 2007/10/01
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