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また東海へ…投入(3) [ シリーズ実況 Old..]

おはようございます。
調査船「なつしま」からの乗船レポート、3回目です。

洋上は、先日のノロノロ低気圧の影響で風が強かったのですが、
なんとか調査作業を行うことが出来ました。

まずは、海底観測装置の投入。
2008_04180012-701157.JPG
これはOBEMといって、海底で地球の磁気や電気を測定する装置です。
十文字に長く延びた灰色のアーム(足とか羽とか、みんな好きなように
呼んでます)が特徴です。これが電気を測るためのアンテナです。
磁気は黄色い球(耐圧ガラス球)の中の磁力計で測ります。
この装置を使うと、海底より下の、地下の電気の通りやすさを知ることが出来ます。
地殻の電気の通りやすさは、岩石が水をどの程度含むかで概ね決まります。
設置する場所は東海地震の予想震源域の真上。つまりは将来に巨大地震を起こす
ような場所は地下が湿っているか? 乾いているか?を調べようとしています。

これまでに東海沖にはOBEMを合計9カ所に設置しました。今回で10カ所目になりま
す。これで地下の「湿り具合」と地震のおき方に関係があるかどうか確かめられる
だろう、と思っています。連載「電磁気で地震予知」をお読み下さいませ〜
(>>こちら

さて、そうこうするうちにいよいよ投入です。
2008_04180013-704622.JPG
つり下げられたOBEM

このあと、しずしずと海面まで下ろされた後、つり下げフックを開放!
装置は自重で海の底へと沈んでいきます。ブクブク…
超音波で船と装置との距離を測ってみたら、毎分40m程度のゆっくりとした速度で
落ちていました。これくらいゆっくりだと海底に激突して壊れることはないです。
たぶん。

…約25分間かけて水深1000mを落ちていく間、超音波を使って、船と装置の距離を
測っていきます。距離が変化しなくなったら、それは装置が海底に着いた証拠。
こうして無事に設置終了です。

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じゃあ、海底でがんばってねー。
数日後に迎えにくるから、ちゃんとあがってきてねー。
つづく。

※この記事の続きをよむには下記を御覧ください。
 http://obem.jpn.org/field056.html#nt0808
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コメント 3

batta

乗船レポート読んでます~。
って…
ここで書いても、陸に上がるまでわからないのなかな?(^_^;)

でもちゃんと読めてます~(^^)v
by batta (2008-04-20 22:05) 

SAKANAKANE

ちゃんと、ゆっくり沈むように設計されてるんですね。
これで終わりではなくて、数日後にまた上げるんですか?
by SAKANAKANE (2008-04-21 03:55) 

MANTA

>乗船レポート読んでます~。って…
>ここで書いても、陸に上がるまでわからないのなかな?(^_^;)
battaさん、ありがとうございます!そうなのです、船の上からは投稿のみで
コメントを読むことはできません。いまようやくお返事が追いつきました(^^;)
でもこうしてコメントいただけるとホントありがたいです。また乗船レポートを
やろうかな?と思えます(やっぱし船の上では忙しいので)。

>ちゃんと、ゆっくり沈むように設計されてるんですね。
SAKANAKANEさん、当然じゃないですか!綿密な計算の元、装置におもりが
ついているときは沈み、おもりが外れたら浮かぶよう設計されていますよ。
(といいつつ、新造パーツが少しずつ重くなり、直前まで浮くかどうか心配で
心配で、研究所のプールに浮かべるまでドキドキしていたのはナイショです)

>これで終わりではなくて、数日後にまた上げるんですか?
はい、無事に浮いてきました! トラックバックを参照下さい。
by MANTA (2008-05-06 16:09) 

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