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トンガの津波のナゾが解明(たぶん) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先日、日本を襲った津波 by トンガの大噴火 ですが、
気象庁が頭を抱えるようなナゾの津波でした。

すでに報じられていますが、津波の原因は海底の隆起や沈降では
なさそうです。トンガ周辺や太平洋の観測点で捉えられた津波の高さは
大したことはなかったのに(それでも被害は出ていますが)、もっと遠い日本
では、海面がわずかに変動するくらいと思われるためです。
(この辺も、今後の調査を待つ必要あり)

変わって注目されたのが「空振」です。トンガでの火山の大爆発の音(気圧変化)
が津波を起こしたのだ!という説です。
●日本への津波 専門家「噴火に伴う空気の振動“空振”原因か」
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220116/k10013433451000.html
●空振とは|防災情報ナビ (ibousai.jp)
 https://www.ibousai.jp/words/bswd202.html

キャプチャWNN.JPG
こちらはウェザーニュース社による、空振(気圧変化)によるものです。
2ヘクトパスカル程度(1000分の2気圧)、気圧が変化しています。
ぜひ動画も見てください(当ブログ過去記事)
→ https://goto33.blog.ss-blog.jp/2022-01-16-1

さらに、地球規模で空振が広がる様が、衛星画像(動画)として
公開され始めています。



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噴火でも津波は起きる(2) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

前回の続きです。

火山が噴火すると、なぜ津波が起きるのでしょうか?
よく言われる原因は下記です。
1)陸上の火山の一部が、噴火の際に吹き飛ぶ(山体崩落)
  → 崩れた山の一部(どでかい岩の塊や大量の土砂)が海へ流れ込む
  → 津波
2)海底にある火山が噴火 → 噴出物が海底に湧き出てくる
  → 噴出物に押しやられた海水が、周りへ広がっていく
  → 津波
3)陸上や海底にある火山が噴火して、陥没(カルデラの形成)
  → 海の水が陥没部分に流れ込む → 海水はその後、周りに広がっていく
  → 津波

衛星写真からは「3」の陥没によって津波が起きたように思われます。
ただしそれだけでは説明はつかないようです。以下に解説します。

まずは、下記をご覧ください。
tonga2022.gif
https://twitter.com/Hydrology_IRPI/status/1482483800613527553 より
衛星画像でよく見ると、トンガの火山島の形が大きく変わっているようです。
前回の記事に、火山島の地図を載せました。下記に再掲します。
funga.JPG
2つの小島の間に噴火口がみえていましたが、今回の大噴火によって、
噴火口周辺が吹き飛んでなくなった(陥没した)ように見えます。

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噴火でも津波は起きる(1) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

朝から伝えられておりますとおり、南太平洋のトンガにある火山の噴火によって
津波が発生して、日本に押し寄せています。岩手県太平洋岸では、
最大で高さ3m程度の津波が押し寄せる可能性があります。

●トンガで大規模噴火 周辺で1m近い津波発生 日本でも津波警報
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220115/k10013432611000.html
 火山島「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ」はこちら。


上図では海しか表示されません。拡大地図で見てみると、、、
funga.JPG
どうやらこの島の真ん中にあった火口で、大噴火が起きたようです。

高知県などでは港内の漁船が複数転覆しており、被害が出ています。
●【速報】室戸市佐喜浜港で漁船転覆、乗員はなし 高知県沿岸に津波
 https://www.kochinews.co.jp/article/detail/53548
 ※下記写真も同記事より。
 kochi.JPG
沿岸の交通(電車、自動車)などがストップするなどで、受験生にも
大きな影響がでているものと思われます。

・・・ところで、今回の津波の予測に、気象庁は大失態をしてしまいました。

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震度5強、地震はどこで起きた?(1) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

昨日は東京都で震度5強を記録する地震が起きましたね。

●東京23区で震度5強の地震 2011年の超巨大地震以来10年ぶり
https://news.yahoo.co.jp/articles/2aebbfc434b70b0a2a5baf2fb12654fd13d4b386
 (下記の2つの図も本記事より)
map1.JPG
 各地の震度分布

map2.JPG
 被害状況の報告

2番目の図は、ウェザーニュース社のアプリ利用者からの報告のようですね。
すごい。こういうことはもっと流行るべきですね。アメリカでは似たサービス
を国がやっています(Shake Map)。地震計の少ない発展途上国などで、地震
時にどれくらい揺れたかがすぐ分かるので、大変重要な仕組みだと思います。
※震源から遠いカトマンズはなぜ揺れたのか?
 https://goto33.blog.ss-blog.jp/2015-04-28

被害も起きています。判明した怪我人の数が徐々に増えているようです。
●首都圏で重傷3人・軽傷29人、帰宅困難者120人を収容 震度5強
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0fb1c272318fb239a44ed9896cbc5de19a05dbc
   ↓
●震度5強、首都圏51人けが 長引く交通乱れ、エレベーター閉じ込めも
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5241c92b3d07cce97eb5cc9567d742c0974553d
●首都圏一部の駅で入場規制、数百mの長い列…帰宅困難者120人が一時滞在施設に身を寄せる
https://news.yahoo.co.jp/articles/309e014d097d124f9faf08820b4c4ee747398565
●山手線などの運休影響12万9千人の見通し
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a0fd6baf27ac667602b60d211c96f36e6a1b4b1

コンビナートで火災が起きたり、電車が脱輪したり、怖いですね。
ところで今回の地震は、地下のどこで起きたのでしょうか?
千葉県の地下で起きたことは分かっていますが、そうではなくて、
プレート境界で起きたかどうか?ということです。

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地下を監視する技術 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

地震や火山活動を見れば分かるように、地下は時間とともに変化しています。
しかし、どれくらいの速さで、どの場所が、どう変化しているのか??
私達はその様子をどの程度詳しく把握できているのでしょうか?

近年、地上や掘削孔で地面の震動(地震波)を観測して、地下の様子を監視
(モニタリング)る試みが盛んに行われています。例えば、下記は一例です。
https://www.facebook.com/segjfbsite/posts/2623030274624184
(物理探査Facebookより)
AIST.JPG
”産業技術総合研究所は、地下400mに設置した高感度振動センサーを使い、地熱発電に利用可能な熱水の流動を検出することに成功しました。センサーの変化を24時間、リアルタイムで検出することで、熱水流動を簡易に推定できるようになり、より効果的な地熱資源の開発への貢献が期待されます。詳しくは産業技術総合研究所のプレスリリースをご参照ください。
「人が感じないごく小さな揺れの成分解析から地熱発電に利用可能な熱水の流動を検出-地熱発電などの深部地下開発時の新たなモニタリング技術-」
https://www.aist.go.jp/・・・/pr2021/pr20210419/pr20210419.html


上記の研究では、地下の熱水の動きを、地面の揺れから検出しています。
熱水とはマグマなどで熱せられた地下水のことであり、温泉とも関係が深いですし、
地熱発電にも利用されます。ここで、研究者たちが注目したのは「ノイズ」です。
地震が起きていなくても、地面はいろいろ要因で常に揺れています。
これは常時微動と呼ばれています。常時微動は地震の観測ではノイズなのですが、
あえて、このノイズによる振動記録に注目したところ、地下の熱水の動きが
見えてきたというわけです。目の付け所ですね!

----
自然の地面の揺れに加えて、人工的に地面に震動を与えてみて、その際の揺れの
伝わり方を多くの観測点でキャッチして、地下の変化を調べる試みも始まっています。

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続:ポンポン山はなぜポンポンなのか? [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

前回の続きです。
https://goto33.blog.ss-blog.jp/2021-08-18-1
京都・大阪の県境にあるポンポン山はなぜポンポンと鳴るのか?
そこには空洞があるのか?
その可能性はあるといえば、あります。鉱山です。
下記をご覧ください。
gnav.jpg
 地質図ナビより(一部加筆)。
 https://gbank.gsj.jp/geonavi/

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ポンポン山はなぜポンポンなのか? [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

京都と大阪の県境付近に「ポンポン山」という標高600mくらいの小山が
あります。

●ポンポン山って何がポンポンなの?高槻のポンポン山から見た枚方の景色
 https://www.hira2.jp/town/town-ponponmountain-20170708.html
https://www.hira2.jp/town/town-ponponmountain-20170708.html

ちょうどよいハイキングコースですが、名前が変ですね。
なぜポンポン山というのでしょうか? ちょっと考えてみましょう。

----
山を登っているときに、足元の地面からポンポンという音がなるのであれば、
そこには空洞があるのではないか?と推測できます。

実際にそのような調査例が、福島県いわき市で得られています。
物理探査学会という学術団体は、2011年の東日本大震災の直後に、
いわき市で地下探査を実施しています。

地下を診る技術 ~驚異の物理探査~

地下を診る技術 ~驚異の物理探査~

  • 作者: 物理探査学会編著
  • 出版社/メーカー: 公益社団法人 物理探査学会
  • 発売日: 2014/10/05
  • メディア: Kindle版


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立てこもり事件を解決する秘密道具 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先週末、さいたま市は以下の事件で大騒ぎだったようだ。
●ネットカフェ30時間立てこもり、鍵壊して突入し男逮捕…人質の女性従業員保護
 https://www.yomiuri.co.jp/national/20210618-OYT1T50284/
●「物壊れた」と店員呼ぶ、埼玉 ネットカフェ立てこもり、男送検
 https://nordot.app/779148138771529728?c=39546741839462401

この事件では、解決まで30時間以上を要したらしいが、その主要因は、
今回のネットカフェのブースが「閉鎖型」であったためだと言われている。
●ネットカフェの快適構造がアダ? 密室32時間の恐怖
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e651e666c6b058446ceda7d53dc057b9e07d5af

manga.JPG
 Manga Kissa 2 by Steve Nagata (CC commons 2.0)
 https://www.flickr.com/photos/stevenagata/6020913381

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宮城県沖地震とは? [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

一昨日の地震では、大きな被害はなかったようですが、ケガ人が出ています。
●宮城で震度5強、石巻などで9人けが M6.9、一時津波注意報
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8384336cc0e980ba4361f73d434f98086649572e
余震はまだ続いていますので、地元の皆様はお気をつけください。

昨日の地震(M6.9)は、いわゆる「宮城沖地震」です。
これまでに、宮城県の東方沖では、プレート境界断層で大きな地震が繰り返し
(周期的に)発生しています。

昨晩の地震発生を受けて、気象庁ではさっそく諸資料を公開してます。
ちょっと見てみましょう。
●令和3年3月20日18時09分頃の宮城県沖の地震について
 -「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第91報)-
https://www.jma.go.jp/jma/press/2103/20a/202103202020.html
https://www.jma.go.jp/jma/press/2103/20a/kaisetsu202103202020.pdf
miyagi01.JPG

これまでに以下の年(付近)で、マグニチュード7クラスの地震が起きています。
1897年
 ↓
1936年
 ↓
1978年
 ↓
2011年

今回の地震も同様の場所で起きています。
上記資料(気象庁)には、発生頻度のグラフもありました。

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地震の時はこのサイトをみろ!(2) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

さきほどの続きです。
https://goto33.blog.ss-blog.jp/2021-03-20-1
地震発生時に、早期に詳しい情報を得るためにオススメのホームページを
紹介しています。

------
3)地震の揺れがどれくらい続いたか、調べてみよう。

それでは地震の揺れの様子(波形)をみてみようと思います。
それには防災科学技術研究所 強震観測網(K-NET,KiK-net)が便利です。
https://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/
kyosihn.JPG

こちらのページの「即時公開データページ」をクリックして、
リスト中から該当する地震を選ぶと…

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地震の時はこのサイトをみろ!(1) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

本日夕方に、宮城県沖で地震がありました。
(以下の文と図は気象庁のページより)
https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#11/&elem=int&contents=earthquake_map
・20日18時09分ころ、地震がありました。
・震源地は、宮城県沖(牡鹿半島の北東20km付近)
・震源の深さは約60km
・地震の規模(マグニチュード)は7.2と推定
 (※その後、マグニチュードは6.9に修正)
JMA.JPG

その時刻、私は関西の自宅でNHKをみていました。
画面には「緊急地震速報」。住んでいるところから離れた所遠で地震がおきた!
さてこのあと、地震や津波の具体的な情報を早く知ろうと思ったら、
どのホームページを見ればよいでしょうか?
今回の地震を例として、私自身のケースで紹介してみます。

------
1)まず地震の震源(位置、深さ)と規模(マグニチュード)を調べます。

上記の気象庁のサイトは、地震発生時には繋がりにくい場合があったり、
情報が遅いことがあります。なので、Twitterで緊急地震速報の詳細を
確認することにしています。Twitterは災害時でも繋がりやすいです。

私のオススメは「地震マップ」さんです。
https://twitter.com/eq_map
eq_map.JPG
こちらは気象庁や防災科学技術研究所、海外の研究所などの地震速報を
自動的に収集して、ツィートしているようです(いわゆるボット)。

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地震とは「点」ではなく「面」である。 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

映画「日本沈没」(リメイク版、2006年公開)にはこんなシーンがあります。場所は東京の地下にある政府の防災本部。そこでの地震観測官のセリフです。「巨大地震発生! マグニチュードは、7…7.5…8、なおも増大中! 本震、きますっ!!」 首都を襲う巨大地震の揺れ、緊迫するシーンです。ところで、このようにマグニチュード(以下では随所でMと省略します)が徐々に増大することは実際にあるのでしょうか?

◎大地震はドミノ倒しのごとく
前回お話ししたように、地震は断層がずれ動くことで起きると考えられています。小さい地震では小さな断層がずれるため、地面の揺れ始め(つまり断層のずれ始め)から揺れ終わり(断層のずれ終わり)まではさほど時間はかかりません。しかし大きな断層ではどうでしょうか? これはドミノ倒しに似ています(図1)。

Fig1_s.jpg
図1. ドミノ倒しと大地震の発生は似ている。

小さな断層の1つ1つをドミノの1個1個だと思ってください。大きな断層はたくさんのドミノが並んでいる、つまり小さな断層がたくさん繋がってできているようなものです。

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あの地震について意外と知らないこと [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

前回、私は「地球の中が分からないと困ることもある」と書きました。その代表例は巨大地震や火山噴火でしょう。まずは巨大地震について考えてみたいと思います。

すぐに思い出すのは、2011年に東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」です。マグニチュードは9.0でした。このよく耳にする単語「マグニチュード」とはなんでしょうか? ニュースなどで「地震の規模を示すマグニチュードは…」と聞くことがあるので、なんとなく「マグニチュードが大きいと、大きな地震なんだ」ということは分かりますが、あらためて考えると、マグニチュードってなんだっけ? って方も多いと思います。まずはその辺りから話を始めてみましょう。なお以下に続く文章の所々で、マグニチュードを「M」と略しています。洋服やポテトのサイズではありません。

◎Lサイズなんてもんじゃない
「マグニチュード9.0」は本当に大きな地震です。まずは下の図1を見て下さい。地震計を用いて地震の大きさをちゃんと測れるようになってから約100年が経ちますが、そのあいだに起きた超巨大地震を地図上に描きました。太平洋の沿岸域で多く発生している様子がわかります。

Fig1_maps.jpg
図1. 世界の超巨大地震の発生位置。
表1の1位~6位(合計7つ)の地震を地図上に表示。
「NHK そなえる防災」コラム(2012年7月:大地震は火山噴火を誘発する!?:
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20120622.html)に基づきました。
ただしマグニチュードは表1に準じています。

Table1_magnitudes.jpg
表1. 1900年以降に発生した地震の規模の大きなもの上位10位。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html より)
次のアメリカ地質調査所のホームページに基づいています。
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/world/10_largest_world.php

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プロローグ:地面に穴を掘ってみたこと、ある? [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

「地下を探る」。
この一文からどんな絵が思い浮かびますか?

スコップやシャベルを思い浮かべる人、ドリルのついた大きな装置で地下を掘る様子をイメージする人、あるいは地下鉄や地下街を連想する人、いろいろだと思います。でも多くの人は共通して「穴を掘る」様子を思い浮かべことはできるようです。

◎ヒトは穴を掘る動物
子供の頃を思い出せば、誰しもこんな疑問を持ったことはあるはず。
「地面の下はどうなっているんだろう?」
「地下深くへ掘り進んでいったら、地球の裏側まで行けるのかな?」
…なんて思いつつ、砂場を一生懸命掘り返してみたり(でも夕飯の時間になってあきらめて帰る。そして次の日は、穴掘りのことを忘れて違う遊びに熱中)。あるいは近所の古い下水道が気になったことはありませんか? 真っ暗な出口が口を開けているけれど、その奥に進んでいったら何があるのだろう?(でも入る勇気はない)

そういえば全国各地には"伝説の洞窟"がたくさんありますね。例えば神奈川県の江ノ島には、そこから遠く離れた富士山までつながっていると言われる洞窟があります。昔も今も、地下の世界には言葉に表せないような魅力があり、同時にちょっとゾクゾクするような恐ろしいような感覚も潜んでいるようです。

Fig1s.jpg
図1 私が使っている「ある装置」。白色の棒状の装置です。

Fig2s.jpg
図2 その内の1本を地下に埋めた様子。
写真中央の白い部分の下に「ある装置」の本体が埋もれています。

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続:北海道”胆振地方"中東部での地震 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

日中になり、続々と情報が入ってきている。


大規模な地すべりである。
2008年の岩手・宮城内陸地震でも似たような地すべりが発生した。
しかしあの地震のマグニチュードは7.2、震源の深さはわずか8km程度であった。
今回の地震のマグニチュードは6.7(7.2のおおよそ5.6倍のエネルギー)であり、
震源の深さも37km程度だそうな。この地域はよほど地盤が弱いのか?
毎日新聞では、この地方の地表で確認されている「石狩低地東縁断層帯」との
関係は不明瞭としているが、たぶんこの断層帯の深部延長部で発生したのだろう。
ただし、気象庁の速報をみると(下記)、今回の地震を引き起こした断層の走向
はほぼ南北であって、石狩低地東縁断層帯の走向とはあわないようにも思う。
https://www.jma.go.jp/jma/press/1809/06c/kaisetsu201809061030.pdf
既知の断層帯の隣(深部)にあった未知の活断層がずれ動いたのだろうか。

震源は37kmの深さだが、断層のズレはそれよりももっとずっと
浅いところまで達したのだろうか?そうなのかもしれない。あるいは、
断層のズレが浅いところまで達していなければ、、、断層の浅い部分には歪が
たまっているので、余震やさらに大きな地震が発生する恐れがある。
十分な注意が必要だ。気象庁や大学・各機関が現在データ解析中であろう。
続報をまとう(気象庁HPでは、定期的に情報がアップされている)。
→平成30年報道発表資料
 https://www.jma.go.jp/jma/press/index.html?t=1&y=30

ちなみにこの地域は北海道の西半分へ、北海道の東半分が衝突している地域だ。
(日高山脈はこの衝突でできあがった)
●衝突によって生まれた日高山脈とアポイ岳
 http://www.apoi-geopark.jp/apoi/theme_a2.html
なので、この地域の地殻は日本の他の地域よりも多少厚くなっている。
今回のように深い場所で地殻内地震(内陸型地震)が起きたのも理解できる。
(それにしても深い)

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不思議な地震... [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

今朝、テレビをつけたら「大規模な地滑り」とニュースが伝えていた。
台風20号かー、と思って、朝の準備をしていたら「地震の影響」とのこと。

Hokkaido1.JPG
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35042710W8A900C1MM0000/?n_cid=NMAIL007
※北海道で震度6強 大規模土砂崩れ、道内全域で停電

なぬ?
すぐに防災科技研のHINETをみたら、午前3時頃に地震と。
しかし、震源の深さは30キロメートル程で、マグニチュードは7に満たず。

Hokkaido2.JPG
http://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/max_amp.php?LANG=ja
※アニメーションもあり

Hokkaido3.JPG
http://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/aqua_catalogue.php?LANG=ja
※AQUAシステム メカニズム解カタログ

何でこんなに大きな被害がでるのか?
震源地付近の地滑りは大規模だし、千歳空港や札幌市内の被害も大きそう。

マグニチュードか、あるいは震源の深さに間違いがあるのか?
または石狩地域の地盤がむちゃくちゃ柔らかいのか?
それとも台風のせいで、地盤が緩んでいた?
なんかへんだ。
私が不勉強なだけかもしれないが、よくわからん地震だ。
余震など今後の活動に要注意だと思う。
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UFOはなぜ頻繁に目撃されるのか?(2) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

昨日の続き。怪しい地震予知のような「オカルト科学」が
世に浸透するプロセスを、アメリカでのUFO事件を事例に考えている。
元となったのはNHK「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」
のうち、2014年放送の「徹底追究!アメリカUFO神話に迫る!」である。

2001年宇宙の旅〔決定版〕

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  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1993/02/28
  • メディア: Kindle版



ロズウェル/星の恋人たち シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2012/03/10
  • メディア: DVD


その2)ロズウェル事件
墜落した空飛ぶ円盤と宇宙人の死体を米軍が回収したとされる事件。
おそらく世界で一番有名なUFO関連の噂話であるが、この場合はこうだ。
・1947年、ある牧場主が奇妙な金属製の破片を多数発見。
    ↓ ↓ ↓

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UFOはなぜ頻繁に目撃されるのか?(1) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

「雲を見れば地震が予知できる」というのは立派なオカルトである。
多くの人は、そんなことで地震が予知できると信じていない。
しかし一部の人は信じているし、なんとなれば多くの人も「ひょっとして」
と思っているかもしれない。

似たような例として、UFOが思い出される。
「いない」と思っていても「もしかしたらいるかも」の代表例である。
実際、UFOは頻繁に目撃されているが、宇宙人は私達の前にけして現れない。

その理由がちょっとわかるTV番組を見た。

NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)

NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: ムック


NHKの「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」である。
私も少しだけ出演したことがある、超常現象を科学的に真面目に考える番組だ。
大変遅まきながら、2014年放送の「徹底追究!アメリカUFO神話に迫る!」
をみた(今年再放送。お盆なのでたまっているビデオを消費した)。
ここに、米国でUFOや宇宙人の目撃情報が増えた事例が2つ紹介されていた。

その1)アーノルド事件(1947年)

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猫は地震を予知しない。 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

まずはこちらの動画を御覧いただこう。。。

●猫カフェキャッチー 地震 (Youtube)


6月18日の大阪北部での地震では、和歌山も揺れました。
この動画、和歌山の猫カフェで撮影されたそうです。
まるで猫が地震を予知したように見えます。
同動画のコメント欄にも、、、
・地震発生の数秒前には違和感を感知して、ビク!となるとこ、
  猫たちは敏感に反応しているのにはビックリしました!?
・この時点で違和感を感じて寝てる猫が顔を上げてる…やっぱりすごい…?
・地震って、発生する寸前?に何やら不穏な音がしますよね、ゴゴゴォって。
 猫は確実にキャッチするんですね…。

海外でもこの動画は話題のようです。
●「何か来るにゃ...」 大阪地震の瞬間の猫動画に海外が注目
 アメリカでは19世紀から軍で研究も
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180711-00010002-newsweek-int
●Feline intuition: Cats at daycare center run for cover seconds
 BEFORE an earthquake strikes in Japan
http://www.dailymail.co.uk/news/article-5935311/Cats-run-cover-seconds-earthquake-strikes-Japan.html
●Cats in a cat cafe panic during Japanese earthquake
https://www.msn.com/en-gb/sport/video/cats-in-a-cat-cafe-in-japan-reacting-to-an-earthquake/vi-AAzVLQ4
 
しかしこの猫たちは地震を予知してはいません。

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大阪北部地震、まだまだ油断大敵 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先週の大阪での地震、ちまたでは「大阪北部地震」などと呼ばれています。
発生から1週間たち、地震騒ぎも少し落ち着いてきましたが、
大阪府を中心に住宅被害は1万軒を超えているようです。
あらためまして、被害に合われた方にお見舞い申し上げます。
●大阪北部地震、近畿の住宅被害1万棟超 「一部損壊」が大半
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32270410W8A620C1000000/

今回の地震ですが余震の発生回数は激減していて、震度1以上の余震は
6/24(日)以降は発生していません。
●大阪北部地震 3日連続で体に感じる余震なし
 https://weathernews.jp/s/topics/201806/260125/

「もう安心かな?」と思う方もおられるかもしれませんが、
むしろこれからが本当に注意が必要なのです。その理由がこちら。
fault.JPG

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ラジオで喋りました(今回の地震) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

ご存知の通り、大阪北部でマグニチュード6.1の地震が発生しました。
これに関連しまして、Tokyo FMの朝の番組「クロノス」6月19日(火)
に出演して、今回の地震や関東地方の地震について、コメントをさせて
頂きました。番組パーソナリティの中西哲生さんとのやり取りは、
来週月曜日までならば、パソコンなどで聞くことができます。
(番組末尾で7分間ほど出演させて頂きました)

http://www.tfm.co.jp/ch/

お近くの東京FM系列のFMラジオ局のホームページ、もしくは
http://radiko.jp」にアクセス
  ↓
タイムフリー(過去の放送)を選択
  ↓
キーワードに「クロノス」、日付は「6月19日」
  ↓
90分間の番組のうち、最後10分間

----
以下にコメント内容の要約
(※=参考となる資料)

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Yahoo!ニュースに載りました:新書「日本列島大変動」 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

忙しくて、新書の宣伝もままならない今日このごろではありますが、
日曜日にYahoo!ニュースに書籍の紹介が載りました。

●「首都直下地震」はいつ起きてもおかしくない
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180520-00220252-toyo-soci
キャプチャ.JPG

元の記事はこちらです(東洋経済さん)
●「首都直下地震」はいつ起きてもおかしくない
 「巨大地震や噴火」がなぜ各地で相次ぐのか
 https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/regist/input

Yahoo!ニュースのほうは多くの方に読んで頂いているようで、
当該ニュースのコメントは380を超えています。
以下で、いくつかPick Upさせて頂きましょう。
「>」がコメントです。
(スペースの都合上、一部抜粋させて頂いています)

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「日本列島大変動」地震・火山噴火のメカニズム [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先日の新書の宣伝の続きです。
(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

  • 作者: 後藤 忠徳
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 新書


本書「日本列島大変動 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか」の第2章では、
日本はなぜ地震大国、火山大国なのか、その原点から紐解いています。

例えば、次のようなお話を載せています。
・「断層」と「活断層」はどう違うのでしょう?
・東日本大震災を引き起こした地震は「活断層」でおきたのではない?
・地震がおきなくても津波はおきるの?
・日本に火山が多い理由はなに?
・マントルってドロドロに溶けているんじゃないの?
・マントルの深さまで穴をほった人はいないのに、
 なんで地下深くには「マントルがある」ってわかるの?
・プレートと地殻はどう違う?
・プレートを動かす原動力は?

 image16.jpg
 本書の図(の原図)の一つ。旅する巨大地震。
 (https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/2000/20000714/
 詳細はこちら→ http://obem.jpn.org/poplar/index02.html

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「日本列島大変動」日本の地底で何が起こっているのか [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先日、新書を出版させて頂きました。
(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

  • 作者: 後藤 忠徳
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 新書


本書「日本列島大変動 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか」では、地震にまつわる
様々な知識や噂について、実にいろいろと取り上げさせて頂きました。
当ブログでは、そんな話題の一部をご紹介します。そう、宣伝です!

-----
まずは「第1章:日本の地底で何が起こっているのか」から。
なんとなーく、実感として、2011年の東日本大震災、あるいは1995年の
阪神・淡路大震災以降、大地震が増えているように思いませんか?
そこで試みに、大地震の発生数が10年毎にどのように変化しているかを
グラフにしてみました。
hindo.JPG
 過去90年間に日本で観測された大地震の回数
 気象庁震度データベースに基づいて、著者がグラフを作成。
 (震度5弱以上、マグニチュード7.0 以上、9.5 以下の地震をカウント)
 http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

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地震予知や火山の本が出版されました。 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

3月、4月と忙しかった一因はこれ。
新書がでたのです。4月10日に発売!!できたて!!


(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

  • 作者: 後藤 忠徳
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 新書



どんな本かって?
またあとで宣伝するわー

とりあえず裏表紙から…
------------------------------------------------------------
日本列島大変動
巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか
後藤忠徳 著
(ポプラ社、277ページ、2018年4月10日出版)

2011年東日本大震災、2016年熊本地震など、
日本を襲う大地震は確実に増え続けている。
南海トラフ地震、首都直下地震などの巨大地震、
活発化する火山噴火も大きな脅威となっている。
独自の技術で地底調査を行なう気鋭の研究者が、
地震や噴火のメカニズムをわかりやすく解説。
避けることのできない地震や噴火にどう対処すべきかを語る。

※特設サイト:
  http://obem.jpn.org/poplar/index.html

hyoshi.JPG

------------------------------------------------------------

かたってます!!
みどころなどは、次記事でご紹介!!
なぜなら打ち合わせに間に合わないから!
(いま東京、空き時間にブログを更新しました)
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怪しい地震予知はなぜ野放しなのか? [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

こんな記事が載っていました。
●06 2018年の「日本の災害」は? 「地震のプロ」&「天気のプロ」対決
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/special/120400852/

sagi.JPG
   ※画像と下記"":上記サイトから引用
”測量の専門家で東大名誉教授の村井氏は、同業者から嫌われていると自称する
孤高の地震予測学者。地震の前兆である“宏観現象”を得意の測量技術で補足し、
メルマガ「MEGA地震予測」で配信している。「全ての地震は予測できる」と
断言する村井氏が2018年に警鐘を鳴らす”

この方、全ての地震どころか、1回も科学的な地震予知に成功していません。
そのカラクリは簡単で、最初は「予知が当たらなかった」と言っていたのに、
なぜか、その後に「当たった」ことになるのです。詳細は下記を参照ください。
・科学からは程遠い「地震予知」(地震科学探査機構)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2016-05-09
・続:科学からは程遠い「地震予知」(地震科学探査機構)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2016-05-23-1

熊本地震の場合の予知情報を地図にするとこんな感じだそうです。
(Yokohama_Geoさんのツィートをリツィート:画像も同)
※画像がリンク切れの場合は→こちら
日経ビジネスともあろうメディアが、怪しい地震予知ビジネスに手を貸すなんて!
とおもったら、過去にも載ってたそうです、、、(Yokohama_Geoさんより)。

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メモ(2):昨日の長野県南部の地震 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先程の続き、昨日起きた長野県南部の地震のメモです。

3) 今回の地震に似た地震が、ほぼ同じ場所で起きている。
地震の関係者は、今回の地震を見て、1984年長野県西部地震を思い出すでしょう。
あの時は大規模な地滑りで死者が出ました。私も「早くヘリを飛ばして王滝村とか
開田村(現木曽町)で地滑りがないか見て!」と祈りました。今回は前回と比べて
地震の規模がずっと小さかったためか、被害は少なかったようです。ヨカッタ。
震央.JPG
 平成29年6月25日07時02分頃の長野県南部の地震について(気象庁)
 http://www.jma.go.jp/jma/press/1706/25a/kaisetsu201706250900.pdf
 ・1984年(前回)=マグニチュード6.8
 ・2017年(今回)=マグニチュード5.7
(ここでクイズ:マグニチュードが1つ小さくなると、揺れのエネルギーは何分の1?)

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メモ(1):昨日の長野県南部の地震 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

昨日の朝、長野県南部で地震がありました。
●長野県南部でM5.6、長野県木曽町・王滝村で最大震度5強の地震
 負傷者や家屋被害も(6/25) →こちら
大きな被害は出なかったようです。地震、怖いですなぁ。
気付いたこととか、簡単にですがメモしておこうと思います。
※下記は私のつぶやきから。

1)地震速報、早かったのはYahoo!防災速報(スマホ)
朝7:02頃、京都も揺れました。床に座ってパソコンを触っていたので
ユサーユサーという長めの揺れを感じましたが、P波を感じなかったので
どこで起きたかは体感できず。近畿の地下深くかな?などと思ってたり。
テレビは消していたので、震源どこかなー?と思っていたら、7:03頃
(地震発生から1分後くらい)には、スマホのアプリ「Yahoo!防災速報」が
長野県南部で震度5強と教えてくれました。
キャプチャ.JPG
 ※Yahoo!防災速報の画面(キャプチャ)

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補足:西南日本の地震活動を前回と比較 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先日、当ブログで「次の大地震はどこで起きるか?」という記事を書きましたが、
そこでこんな図を紹介しました。

20140730180648d0d.jpg
 ※福井の原発群と地震・断層(ブログ「原発ゼロと自然エネルギー」さんより)
 ※元資料や解説は、こちらを参照→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2016-11-23

前回の南海トラフでの地震(1944年、1946年)前後の地震活動と、最近の地震活動を
もう少し詳しく比較してみましょう。っていうか、図を作ってたのに紹介するの忘れてた。
(てへぺろ)

map1.jpg
※過去の地震津波災害(気象庁)の図に加筆
 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/higai/higai-1995.html

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次の大地震はどこで起きるか? [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

昨日、福島沖でマグニチュード7.4の大地震が起きました。東北地方にお住まいの方は
もちろん、都内にお住まいの方も飛び起きたのではないでしょうか?
津波も発生しましたし、ドキリとしましたね(被害が少なくて、ホッとしました)。
●平成28年11月22日05時59分頃の福島県沖の地震(気象庁)
 http://www.jma.go.jp/jma/press/1611/22b/201611221100.html

また先週末は関西も揺れました。和歌山でマグニチュード5.4の地震が起きています。
●地震情報 2016年11月19日 11時48分頃発生 和歌山県南部 - 日本気象協会
 http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20161119114809.html

日本中が揺れている昨今ですが、これらの地震はプレート境界では起きたものではなく、
将来のプレート境界での巨大地震(南海トラフ等)に直接影響を与えることはなさそうです。
type.JPG
 ※地震津波対策:地震について(国交省 四国地方整備局 那賀川事務所

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