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防災を劇にする(拙くて良い) [▼研究実況 Now!]

疲れが溜まっていたのでしょうか?
週末はほぼほぼ、寝てました。もう水曜日ですね。
おはようございます。

さて今日は、防災に関する試みの一つをご紹介。
兵庫県立大学では防災教育の推進していて、大学生は自分の専門分野の
勉強以外に「副専攻」として、防災リーダー教育プログラム を専攻できます。
こちらでは、防災・減災・復興に関する幅広い知識を学ぶだけでなく、
「現場力」を磨き身につけることができます。

●防災教育の推進(兵庫県立大学)
https://www.u-hyogo.ac.jp/campuslife/program/bousai/
●【副専攻】 防災リーダー教育プログラム
https://www.u-hyogo.ac.jp/campuslife/program/bousai/pdf/bousai_kyouiku.pdf
●兵庫県立大学の取り組み
 (公立大学防災センター連携 地区防災教室ワークブック)
https://www.cerd.osaka-cu.ac.jp/cerd-web/wp-content/uploads/2018/02/5abcafcf2755c4e5a4fbb94a65aae650.pdf

その一環で、津波災害を伝える防災劇が、Youtubeで紹介されていました。
(音が出ます、関西人以外も知っている、あの音楽が大きめの音量で流れます)
(以下の説明も同Youtubeより)
https://www.youtube.com/watch?v=x0EImpBvsWg
”兵庫県立大学副専攻【防災リーダー教育プログラム】及び学生災害復興支援団体【LAN]】の学生による防災劇です。毎年南あわじ市福良で行われている【福良津波防災フォーラム】で披露されている防災劇の2020年バージョンです。学生の名(迷)演技をお楽しみください”

※兵庫県立大学学生災害復興支援団体LAN
 https://mobile.twitter.com/uh_lan

こちらは、主に子供向けの演劇です(たぶん)。
このような防災劇自体は珍しいものではありません。
消防団やボランティア団体が、自分たちでシナリオを書いて、防災の大事さを
演劇を通じて伝えるといったことは、まあまあ行われております。

●防災劇で地域の防災力の向上に取り組む(播磨町消防団女性分団)
https://19950117hyogo.jp/archives/001/201702/c08cf0ffb36cd4d1b8660ed14e9c97bfa3202a787c92e0bf7bf14e1b3cc73680.pdf
●水害対策を体験的に学ぶ防災プログラム「THE WATER」の初公演
plus-arts.net/info/【演劇x防災】水害対策を体験的に学ぶ防災プロ/
●防災演劇に総理大臣賞 若松消防団の女性でつくる劇団 受賞励み、稽古に熱
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/552334/

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しかし、上記Youtubeの防災劇は、自分たちオリジナルのシナリオですが
完全創作ではなく、実際に淡路島で津波を経験した方に実施したインタビュー
に基づいたものだそうな。え、淡路島で津波? そう津波が来ているのである。
詳しくは動画を見てください。

こういう取り組みはあちらこちらで行われてはいます。
●劇で伝える震災の記憶 被災地の中高生が模索 岩手
 https://www.asahi.com/articles/ASP1M6SZ0P1MULUC017.html

シナリオを作るにはおそらくは、、、
・地域の大人(場合によってはお年寄り)にインタビューして、
 災害時の被害や人々の様子を聞き取ること
・当時の町の雰囲気や生活の様子を、資料などにも基づいてまとめること
・津波や地震、諸自然災害がどのようにして起きるか、当地の災害の記録
 とあわせて、科学的な部分を調べておくこと
・これらの情報をただ並べるだけでなく、子供たちが楽しめるような
 シナリオに落とし込むこと
などが求められるでしょう。

最後の点は大事です。「防災を怠ると大変なことになりますよ~」という
脅し文句が災害対策には良く用いられている気がしますが、それでは
子供はこの防災劇を最後まで見ないでしょう。いや大人も見ない。
というか、「防災=災害は怖い=考えたくない=災害対策は暗いし嫌だ」
という、防災に対する思考の硬直は大人の方が強いでしょうね。
「楽しく」という要素が入っている子供向けの防災劇ですが、
大人にも効果があるように思います。

学生が自ら、こういった防災劇を企画・実演することも良いですね。
防災劇の主目的は、子供たちに災害の歴史や防災の大事さを伝えることだと
思いますが、参加している大学生自身の防災意識がちゃんと高まります。
ぷらす、地域(そこに住む人にとっては地元)の良さの再発見などにも
繋がる活動だと思います。地域のお爺さん・お婆さんも、若者と話をする
機会を喜ぶでしょう。なんてメリットの多い活動!

なので、演劇そのものが多少拙くても、全く問題ありません。
ここに至るさまざまな過程を含めて、一石四鳥くらいの価値があるのです。
(でも、ざざっとネット検索した限りでは、この防災劇の目的がなにか?
どのようにして作られた、等の詳細情報が見当たりませんね。モッタイナイ!)

以上、防災劇の紹介でした。私は全くタッチしていませんが、
理学部の学生が参加しているので、宣伝してみました。
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伊牟田勝美を名乗るウカツ

大変失礼致しました。

前のコメントは、「オリンピックを中止させるたった一つの方法」に入れるつもりが、間違えてコチラに入れてしまいました。

いむたカツみの「かつ」は「うかつ」の「かつ」と言うことで、お許しください。

もし、外部の力でオリンピックが中止になれば、日本政府は、きっと今の私以上に恥ずかしいことでしょう。

by 伊牟田勝美を名乗るウカツ (2021-05-20 00:28) 

MANTA

コメントありがとうございます。
最初に頂いたコメントは、当該記事側に移動致しました。
https://goto33.blog.ss-blog.jp/2021-05-15

> もし、外部の力でオリンピックが中止になれば、
> 日本政府は、きっと今の私以上に恥ずかしいことでしょう。

外部の力でしかオリンピックは中止できないだろうと私は思います。
というかオリンピックがそもそも「外部の力」によるイベントです。
日本もIOCには参加していますが、IOCの歴代会長は全員が欧米から
の選出です。またIOC理事会(Executive Board)の半数前後を欧米
の委員が締めています。
それを東京や日本が独断で中止できるのでしょうか、、、
どうなんでしょうね。
by MANTA (2021-05-20 18:00) 

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