私達の生活を左右する「太陽フレア」 [▼科学ニュース New!]
遠く離れた太陽の表面上で起こる現象が私たちの生活に多大なる
影響を及ぼすとすれば…? 今回はそんなお話です。
太陽フレア、って聞いたことはありますか?
簡単に言うと太陽表面上の爆発現象です。
太陽フレアの大きさ(高さ)は通常1~10万km程度と言われているので、
地球が収まるほどの大きさです。かなり大規模な爆発だと想像できますね。
太陽フレアからは高エネルギー粒子(プラズマ=太陽風)が放出されています。
強烈な太陽風が吹き荒れると、人工衛星が故障を起こすことがあります。
すると、GPSに影響が生じたり、携帯電話が使えなくなったりします。
つい先日、auが大規模な通信障害を起こしました。これは太陽フレアとは
無関係な障害でしたが、au携帯で通話ができなくなっただけでなく、ATMが
使えなくなったり、気象観測が止まってしまったり、様々な影響がでましたね。
私達の生活が電子機器に頼り切っている実情が改めて浮き彫りになりました。
●auの通信障害、影響した分野まとめ
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1422179.html
太陽フレアの概念図。タコの足みたいやな、、、詳しくは下記を見てね。
→国立科学博物館-宇宙の質問箱-太陽編
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/sun/sun04.html
もしもいま、100年や1000年に一度の大規模な太陽フレアが発生したら?
今年の4月、総務省は「2週間にわたって大規模な太陽フレアが起こった場合
どのような被害が想定されるか」についての報告書を出しました。
●宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/space_weather/index.html
●宇宙天気警報 太陽フレアの被害を防げ
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/467703.html
●新しい自然災害?2025年ごろ活発になる「太陽フレア」の影響は
https://spectee.co.jp/report/solar_flare_2022/
太陽フレアは日常的に起こっている現象ですが、それが大規模になると、
地球上の我々の生活に大きな影響を及ぼします。
・第1波として、X線や電磁が8分後
・第2波として、高エネルギー粒子が30分後
・第3波として、電気を帯びたガスが数日後にやってきます。
その影響としては、以下が起きると言われています。
・人工衛星のトラブル
・電子機器の故障
・GPSの誤差の増大
・通信障害
・大規模停電
このうち「大規模停電」が起きる仕組みは、ややこしいです。
太陽フレアが→大きな磁場変動を引き起こし→それが地面に巨大電流を誘導し→
その結果、正しく送電できなくなるという「風が吹けば桶屋が儲かる」ような
話です。でも実際にカナダのケベックなどで起きていて、欧米では盛んに調査
研究(さらには予測まで)されています。
北米やヨーロッパは、オーロラを見ることができる高緯度地域に属しています。
太陽フレアによる電磁現象(オーロラも電磁現象の一つ)の影響が大きいため、
欧米ではこの巨大電流(Geomagnetic Induced Current:GICと略されています)
は深刻な問題なのです。
では日本ではどうでしょうか? 中緯度地域に位置する日本では、GICは発生し
ないだろうと思われてきましたが、科学的に精査されたわけではありません。
日本でも、欧米と同じようにGICの影響評価を行う必要なのです。
GIC予測の手始めとして、日本列島全体の地下の電気抵抗構造(比抵抗構造)モ
デルの構築が急務です。手前味噌ですが、当研究室ではそのための基礎研究を始
めています。早ければ次年度前半にもモデルを公開できると思います。
(↑↑ 卒論生のテーマです。がんばってね!)
太陽フレアを防ぐ方法はありませんが、予め警報を出すことで被害を最小限に
抑えると考えられています。そのための基礎研究が日本でも始まっています。
※以上は、メールサービス「ジオサガ」からの抜粋です。
登録は無料です。
http://obem.jpn.org/
影響を及ぼすとすれば…? 今回はそんなお話です。
太陽フレア、って聞いたことはありますか?
簡単に言うと太陽表面上の爆発現象です。
太陽フレアの大きさ(高さ)は通常1~10万km程度と言われているので、
地球が収まるほどの大きさです。かなり大規模な爆発だと想像できますね。
太陽フレアからは高エネルギー粒子(プラズマ=太陽風)が放出されています。
強烈な太陽風が吹き荒れると、人工衛星が故障を起こすことがあります。
すると、GPSに影響が生じたり、携帯電話が使えなくなったりします。
つい先日、auが大規模な通信障害を起こしました。これは太陽フレアとは
無関係な障害でしたが、au携帯で通話ができなくなっただけでなく、ATMが
使えなくなったり、気象観測が止まってしまったり、様々な影響がでましたね。
私達の生活が電子機器に頼り切っている実情が改めて浮き彫りになりました。
●auの通信障害、影響した分野まとめ
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1422179.html
太陽フレアの概念図。タコの足みたいやな、、、詳しくは下記を見てね。
→国立科学博物館-宇宙の質問箱-太陽編
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/sun/sun04.html
もしもいま、100年や1000年に一度の大規模な太陽フレアが発生したら?
今年の4月、総務省は「2週間にわたって大規模な太陽フレアが起こった場合
どのような被害が想定されるか」についての報告書を出しました。
●宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/space_weather/index.html
●宇宙天気警報 太陽フレアの被害を防げ
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/467703.html
●新しい自然災害?2025年ごろ活発になる「太陽フレア」の影響は
https://spectee.co.jp/report/solar_flare_2022/
太陽フレアは日常的に起こっている現象ですが、それが大規模になると、
地球上の我々の生活に大きな影響を及ぼします。
・第1波として、X線や電磁が8分後
・第2波として、高エネルギー粒子が30分後
・第3波として、電気を帯びたガスが数日後にやってきます。
その影響としては、以下が起きると言われています。
・人工衛星のトラブル
・電子機器の故障
・GPSの誤差の増大
・通信障害
・大規模停電
このうち「大規模停電」が起きる仕組みは、ややこしいです。
太陽フレアが→大きな磁場変動を引き起こし→それが地面に巨大電流を誘導し→
その結果、正しく送電できなくなるという「風が吹けば桶屋が儲かる」ような
話です。でも実際にカナダのケベックなどで起きていて、欧米では盛んに調査
研究(さらには予測まで)されています。
北米やヨーロッパは、オーロラを見ることができる高緯度地域に属しています。
太陽フレアによる電磁現象(オーロラも電磁現象の一つ)の影響が大きいため、
欧米ではこの巨大電流(Geomagnetic Induced Current:GICと略されています)
は深刻な問題なのです。
では日本ではどうでしょうか? 中緯度地域に位置する日本では、GICは発生し
ないだろうと思われてきましたが、科学的に精査されたわけではありません。
日本でも、欧米と同じようにGICの影響評価を行う必要なのです。
GIC予測の手始めとして、日本列島全体の地下の電気抵抗構造(比抵抗構造)モ
デルの構築が急務です。手前味噌ですが、当研究室ではそのための基礎研究を始
めています。早ければ次年度前半にもモデルを公開できると思います。
(↑↑ 卒論生のテーマです。がんばってね!)
太陽フレアを防ぐ方法はありませんが、予め警報を出すことで被害を最小限に
抑えると考えられています。そのための基礎研究が日本でも始まっています。
※以上は、メールサービス「ジオサガ」からの抜粋です。
登録は無料です。
http://obem.jpn.org/
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