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論文ができるまで ~印刷物(14) [ 連載 Old..]

皆様、今日の記事は小さく、サラリと書きます。

昨年8月に書き始めた英語の論文。10月にやっと投稿。12月末に受理。
で、、、やっと手元に印刷された物が届きました。

2008_06030001.JPG
これ。といっても実は手元に届いたのは4月末ですが。

もう随分時間が経ったので、いまさら写真を載せるのは恥ずかしいのですが、
手元に届いてすぐに「やったー、載ったよー」と、ココに書くのも恥ずかしいかった。
でもこのまま放っておくとこのシリーズ実況「論文ができるまで」がいつまでも
終わらないので、こっそりね。こっそりUP。写真も控えめに小さめに。

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海底を掘るって大変 [▼研究実況 Now!]

ある日突然、研究所の港にヤグラが浮かんでいた。
080623-103144.JPG

なんだ、なんだ? と思ったが、それはクレーン船だった。
080623-103220.jpg

よくみると…

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あの災害はどうなった? [▼科学ニュース New!]

こんなタイトルだと「え、どの災害?」となるくらい最近は自然災害が多いですね。
まずは先日の記事「災害が多すぎる」で紹介しました海外の災害が、その後
どうなったのか、ちょっと見てみたいとおもいます。。

まずはミャンマーのサイクロン。
●サイクロン死者、8万4000人に=不明は5万3000人-ミャンマー
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000150-jij-int
 四川大地震が死者が8万人を超える見通しだそうなので(25日現在)、
 20万人以上の方々が2つの災害で死亡もしくは行方不明なのですね…

こちらにはミャンマーの洪水被害地域が図にまとめられています。
●【図解】大型サイクロン「ナルギス」による被害
 http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2389049/2912688?ref=ytopics
幅は約30km、長さ250km程度、面積にすると7500平方メートルくらいが洪水の被害を
受けたようです。これは関東平野の約半分(東京・横浜・さいたま・千葉の主要都市部)が
水没したのに匹敵します。他の地方の平野だと、平野部は全部水没します。
大変なことです。

一方、米国でも洪水が起きています。
2578146023_b3ac2d90b0.jpg
Flooding in Clarksville MO by eagle102.net
(protected by CC License)
Flickrに6/14にUpされた写真です。

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ひとみしりナイト [▼研究実況 Now!]

先週の土曜日に、お台場でのイベント「ひとみしりナイト」に行ってきました!
こちらはデイリーポータルZなどでご活躍中のイラストレータ「べつやくれい」さんが
あたらしく「ひとみしり道」なる本をだされたので、その関連イベントです。

ひとみしり道

ひとみしり道

  • 作者: べつやくれい
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/06/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


私はべつやくさんのイラストや記事が大好きです。
たくさんの作品があるのですが、なかでも私的至高の名作がこちら。
●鼻の寒さをなんとかしたい(べつやくれい)
 http://portal.nifty.com/2008/01/03/

こんなにどうでもいいことを、これほど大事そうにいえるって素敵だ!
これはご本人にぜひお会いして、一見するとどうでもよいような「ひとみしり道」の
すばらしさも伺わねば!とお台場はカルチャーカルチャーへ馳せ参じたのでした。

2008_06210007.JPG
お馴染みのお台場の観覧車。

2008_06210010.JPG
その根本にあるのがZepp Tokyo。有名なライブハウスです。
その2階が、今回の会場「東京カルチャーカルチャー」 略してカルカル。

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Over the Hill [▼研究実況 Now!]

丘をこえていこうよ~♪ という歌があったなぁ。
いままでに、いくつの丘を越え、いくつの川を越えてきたのだろうか?

2008_05310117.JPG
 この川の、この丘の向こうにはなにがあるのだろう?

ひとつひとつ、川も丘も越えてきたと思う。どれも決して楽勝ではなかった。
辛勝、あるいは負けだったときもあったと思う。そうして必死でもがいて戦っているうちに、
いつの間にか「とにかく目の前の丘を越えられればいいんだ」的な自分に気づく。

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電磁気で地震予知 ~地震予知は成功している(8) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

さて、前回の続きである。
ここまで9項目にもわたって、ここ10年間ほどの地震予知の科学の進歩を紹介してきたが、
将来的展望はともかく、地震予知は現時点でどの程度可能なのだろうか?

「なにいってるんだ、地震予知なんてできっこない」と思われている方も多いだろう
しかし、地震予知にちゃんと成功している希有な例もあることをご存じだろうか?

それがこちら。オカルトでも迷信でもなく、2002年に「2009年2月までに起きる」と
予知されていた地震が、その通りに2008年1月に起きた。

●2008年1月11日 岩手県釜石沖の地震(M4.7)の特集(東北大学)
http://www.aob.gp.tohoku.ac.jp/info/topics/topics-080111/
驚きましたか? いや驚くのは早い。上記のリンク先をちゃんと見てみると…

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電磁気で地震予知 ~”我が町”の揺れの予測と観測(7) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

さてすっかり間が空いてしまったが連載の続きである。

もともと、東京大学地震研究所の資料「地震予知の科学」に基づいて、近年の地震予知科学の
進歩を書いてきた。そこでこの第7回目の記事ではあと3つ、駆け足で紹介したい。
また次の第8回目の記事では「地震予知の成功例」を紹介したい。
岩手・宮城内陸地震が起きたので、地震予知ってどこまでできるのか、
気になっている人も多いだろう。ぜひ真実を知っていてほしい。

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進歩その7:地震発生確率が議論されるようになってきた
地質調査などに基づいて、日本各地の断層がいつ動いたのかが精力的に調べられた結果、
今後30年間の地震発生確率を計算することができるようになってきた。

(地震に関する評価:地震調査研究推進本部)
ただし先日の岩手・宮城内陸地震では、その北側にある北上低地西縁断層帯での
今後300年間の発生確率ほぼゼロとされていた。
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/01jun_kitakami/index.htm
したがってこの発生確率の算出方法も見直していかないといけないだろう。
近年は地球シミュレータなどを用いて計算機上でも地殻の変形や地震の発生をシミュレート
出来るようになってきている。今後はこのようなシミュレーションと組み合わせて、長期評価を
進めていくことになると思われるが、道はまだ険しくゴールは遠い。30年間という長期間の
予測ですら、この有様である。実用的な地震予知はできるのだろうか?

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岩手で地震 [▼科学ニュース New!]

朝、ゴロゴロしながら本を読んでいたら、揺れた。
震度2くらいかな?とおもってのんびりしてた。
「でもここで揺れが小さくっても、マグニチュードが小さいとはかぎらんのよね」
なんて、先日の記事を思い出しながら、
「でもたぶん茨城か千葉あたりの小さな地震やろうな」と思ってた。

地震発生から数分後、いつものように地震速報メールが来た。
(便利です。こちらの記事ね
「震度6の地震がおきました」

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会議の帰り [▼研究実況 Now!]

一昨日のことやけど、年末に予定されている大きな調査航海の会議があった。
議題は、原油価格高騰に伴う大幅な計画変更について。

船のスケジュールは大体1年前には決まっている。
それが変わるということは必然、それ以外の「スケジュール通りの航海」にも影響する。
つまり、あの航海で使った装置を別の航海で使う、なんて予定を立ててたのに、
予定がかち合うことになったりする。調整のやり直しである。
海外の航海なので機材の輸送計画も白紙だ。頭を抱える担当者もいた。

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火星で砂遊び [▼科学ニュース New!]

いえいえ、決して揶揄してるわけではありません。
そのあまりの壮大さに、感動しています。

日本では国際宇宙ステーションでの星出宇宙飛行士の活躍が連日報道されていますが、
一方、アメリカはまたまた火星に無人探査機を送り込んでいます。

●NASAの火星探査機「フェニックス」、火星の北極地方への着陸に成功
 http://www.technobahn.com/news/2008/200805261435.html

NASAのページに探査機のイラストがありますね。
今回のは車輪はついていないようです。

まああんなものは飾りですし、えらい人にはそれはわかりません(ウソ)

そしてたまたま降りたった火星の地で、ちゃんと氷らしいものを発見しているようです。
●ついに発見か? 火星探査機「フェニックス」が撮影した氷のような白い層
 http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200806051912

しかし、そうそう全てがうまくいくわけではありません。

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アメリカと日本の震度の違い [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先の記事で、米国地質調査所のホームページに世界中の地震の
予測震度が公開されているというお話をしました。

「震度」は地震の揺れの指標です。マグニチュードとの違いは大丈夫ですか?
電球に例えれば、何ワット=「マグニチュード」で、どれくらい手元が明るいか(何ルクス)=「震度」です。何百ワットの電球で照らしていても、それが遙か遠くで光っていれば手元はちっとも明るくありません。地震の揺れの大きさは、マグニチュードではなく、震度で表示します。
新規作成_2.JPG
↑↓2つの地震のマグニチュードが同じなら、絵の中の家の「震度」はどちらが大きいだろう?
新規作成_1.JPG

ところでこの震度、何種類もあって国によって違うってご存じですか。

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あの災害から1ヶ月 [▼科学ニュース New!]

四川大地震から1ヶ月が経とうとしているが、地震の被害は後を絶ちません。。。
以下、関連リンクの列挙で恐縮です。

●<四川大地震>せき止め湖の水位、排水後も上昇 緊張高まる
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080607-00000083-mai-cn

土木工事がうまくいっていないようです。難しいのでしょうか?
地震の被災者は、いったいいつうちに帰れるのでしょう。
毎日、毎日「オレの家はまだ流されてないだろうか?」と心配するなんて…辛。
犠牲者数も阪神淡路大震災の10倍を超えました。まだ増えそう…

●四川大地震:7日時点の犠牲者数が6万9134人に
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000008-scn-cn
負傷者は37万人以上、行方不明は1万7000人以上、被災者数は合わせて約5000万人に
達しているそうです。日本の総人口の半数近くが被災者の災害…私にも想像がつきません。

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懐かしい人たちに会う [▼研究実況 Now!]

先日は懐かしい人が研究所を訪ねてきてくれた。
2年ほど前に、大学院での研究をお手伝いさせていただいた学生さん、
いまはすっかり社会人。たまたまお休みだったので、夕方お会いして、かつての研究の
論文化の相談をして、そのあと飲みに行った。

11539667.jpg
 写真を取り忘れてしまったので、かつての某お店での写真。
 雰囲気、と言うことで。

4年も前にとったデータの論文化のお話をいまごろしていてはいかんのだが(汗)、
当時よくわからなかったことも、あらためて議論するとなんとなく分かってきたりして。
とくに社会人の彼が精神的に成長していて、驚いたし、嬉しかった。
むろん働くのは大変だ。いまの職場もかなりきついようだし、そのなかで論文を書くことは
本当に大変だと思うけれど、お互い頑張りましょう!なんて話をして別れた。

・・・ところがそうそう楽しい再会ばかりではない。

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学会、終わった… [▼研究実況 Now!]

先週は火曜日から金曜日まで、
日本地球惑星科学連合2008年大会」に参加していました。

2008-05-30.jpg
 今年の連合大会の発表会場の様子
 地震や地質の調査について、みんな大まじめに議論しています!

「惑星科学連合」って、なんかSFにでてきそうですね。でもホントの団体。
地球や惑星に関するたくさんの学会が集まった組織で、その大会なので
さながら「お祭り」。あちこちでいろんなテーマの口頭発表やポスター発表が
ひっきりなしに行われています。一般の方向けの講演会(無料)もありましたし、
大学生は全日入場無料です。場所は幕張メッセ。毎年この時期に開催されています。
(去年の様子はこちら)。

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