あの災害から1ヶ月

四川大地震から1ヶ月が経とうとしているが、地震の被害は後を絶ちません。。。
以下、関連リンクの列挙で恐縮です。

●＜四川大地震＞せき止め湖の水位、排水後も上昇　緊張高まる
　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080607-00000083-mai-cn

土木工事がうまくいっていないようです。難しいのでしょうか？
地震の被災者は、いったいいつうちに帰れるのでしょう。
毎日、毎日「オレの家はまだ流されてないだろうか？」と心配するなんて…辛。
犠牲者数も阪神淡路大震災の10倍を超えました。まだ増えそう…

●四川大地震：7日時点の犠牲者数が6万9134人に
　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000008-scn-cn
負傷者は37万人以上、行方不明は1万7000人以上、被災者数は合わせて約5000万人に
達しているそうです。日本の総人口の半数近くが被災者の災害…私にも想像がつきません。

とりあえず、すぐ出来ることとして、日本赤十字社に募金をさせていただきました。
といってもSo-net Blogさんのポイントを使って寄付をしましたので、当ブログの読者さん
の皆様のご協力のおかげでもあります。


一方で、地震からの復興の兆しもみせはじめています。しかしこのニュースはねぇ…
●＜四川大地震＞「地震博物館」建設へ、候補地選びで専門家らが現地視察―四川省
　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000015-rcdc-cn
「将来的には世界文化遺産に登録申請することも視野に」とのことですが、
まだ先にやらないといけないことがあるようにも思うのですが…どうなのでしょう？

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四川大地震関係、最後はちょっと科学的に。
海外で大きな地震が起きたときに、その被害の様子などをすぐに知る良い方法があります。
米国地質調査所（USGS）の「Earthquake Hazards Program」というサイトが凄いんです。

以前の記事（http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2006-05-04）で、”海外の地震の
被害の様子や震度などは、検索サイトなどで調べてもヒットしない”というのコメントを頂いて
おりましたが、このUSGSのサイトが役に立つと思います。

例えばこのサイトの「四川大地震」の時のページはこちらです。
http://earthquake.usgs.gov/eqcenter/eqinthenews/2008/us2008ryan/

英語のサイトですが、図をみるだけでも十分です。
・まず「Summary」では地震の概要が分かります。約300kmに渡って大きめの地震が
　立て続けに起きたようです。おそらくこれが大地震時の断層なのでしょう（※）。
・次に「Maps」では今回の地震の揺れの強さが表示されています（ShakeMap）。
　どうやって調べたかはいまひとつ不明です。ShakeMap Manualのページなどをちらりと
　読むと、地震のマグニチュードや断層面の長さ、メカニズムなどから計算された予測値と
　思われます。
・Mapsのページでは他にも過去にどれくらい地震が起きていたかも見ることができます。
・秀逸なのは「Did you feel it？」です。実際に揺れを感じた人が、WEB経由で「これくらい
　揺れたよ」と投稿してきたデータに基づいています。なるほど、これは分かりやすい。
・ちなみにこれらのページにある震度（Intensity：改正メルカリ震度階級）は日本の震度
　（気象庁震度階級）とは異なります。1対1に対応させることはムリなのですが、
　大まかな対応表を次の記事に載せてみることにします。
・またページ左の「Animation」をクリックすると、ここ1週間に世界のどこで地震がおきたかを
　GIFアニメでみることができます。

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ちなみにShakeMapのような予測値、日本だと「これは予測値です。本当の揺れを示して
いるわけではありません」などとしつこいくらいに注釈が付けられているものですが、
米国だと特に注釈は見あたりません。公開することに意義がある、となるようですね。
さすがです。

※追記（6/10）：
地球観測衛星 「だいち」の観測によれば、断層の長さは285kmだそうです。
●2008年5月12日中国・四川省の地震に伴う地殻変動と震源断層（国土地理院）
　http://cais.gsi.go.jp/Research/topics/topic080604/