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ナスカ展に行ってきた! [▼研究実況 Now!]

5/4(休)に国立科学博物館のナスカ展に行きました!いやーおもしろかったけど、疲れたよ~
以下簡単にレポートです。


8:50ごろに博物館につきましたがもう並んでました。50名くらい?切符を買って入場するのに約15分かかりました。


ナスカ展内は撮影禁止。ざんねん。文字だけでお伝えします。
入り口付近は開場直後からもう人でいっぱい。いっそのこと最終コーナーにある「バーチャルシアター」まで行って、ナスカの地上絵の全容を楽しみました。すごい、こうなってたんや。死ぬまでにいちど見に行きたいなあ(DVD、買ってしまいました)。

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捏造データによる特許は是か非か? [▼科学ニュース New!]

ちょっと前の記事ですが、神戸大学で特許申請に伴うデータ捏造が発覚しました。
データねつ造:神戸大工学部教授、特許出願で実験行わず(毎日新聞)

特許は論文とは違い、アイデアのみでも特許は取れます(つまり上記の新聞見出しは適切ではない)。例えば、f16fightingfalconさまのブログ(http://falconseye.exblog.jp/4538623)では、基礎的な知見に立脚した推定(格好よく言えば「思考実験」とか「シミュレーション」)により特許を書くのは普通の行為だそうです。また特許の戦略としては、適当なデータをでっち上げてニセの技術の出願を行い、ライバルの目をくらますという作戦もあるそうです(Makkurikuriさまのブログ:http://makkuri.exblog.jp/3540685/)。うーむ、"でっち上げ"はどうかと思いますが、アイデアレベルの推定値は、論文への添付データと比べると"でっち上げ"かもしれません。言葉のあやと思いましょう。要するに、katsuya_440さまのおっしゃる「防衛特許」という考え方ですね(http://blogs.yahoo.co.jp/katsuya_440/34851834.html

私は「特許と論文は違い、未完成のデータを特許に載せていてもかまわない」というこれらのご意見には反対はないのです(要約がちがったらごめんなさい)。ただ「だから論文捏造と同様に本件が扱われたり、神戸大教授が処分される必要はない」という点にはこう思うのです。

"特許中に未実験のデータがあっても、それが推測値であることを明記しておけば問題ないが、そうでなければ明らかな捏造であり研究者のモラルが問われる"

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地震とマグニチュードと地鳴り [ シリーズ実況 Old..]

前の記事へいくつか質問などをいただきましたので、あらためましてこちらでお返事させていただきます。

まず一つ目はキートン増田さんからのご質問。マグニチュード(M)についてですね。
  「気象庁ではM5.6です。何でこんなに違うのでしょうか…。」
  http://www.jma.go.jp/jp/quake/02183700391.html

昨晩(5/2)の地震のことですね。防災科学技術研究所の高感度地震観測網のページではマグニチュード4.8となっています。「マグニチュード」とは地震の規模を示す値です。これに対して「震度」はある場所での地震による揺れの度合いです。ややこしいですね。台風と比べてみましょうか。台風の規模を示す"中心気圧"が「マグニチュード」にあたり、各地の"風速"が「震度」にあたります。

この「マグニチュード」ですが歴史的理由で数種類あるのです(詳細はマグニチュード Wiki)。気象庁は「気象庁マグニチュード(Mj)」といって、比較的短い周期の地震の揺れを基にした経験的な方法に基づいています。気象庁マグニチュードは日本固有のものですが、日本の地震学の長い歴史で使われており、過去の地震と今回の地震を比較するために、このマグニチュードが「公式記録」となっています。ただこの方式では地震計の装置の特性のため、M8を越えるような巨大地震の大きさをうまく表現できないという欠点があります。

一方、防災科学技術研究所は「モーメントマグニチュード(Mw)」を用いています。これは地震時にずれた断層面の大きさに基づいたものであり、国際的にも標準値として用いられます。Mwは比較的長い周期の地震の揺れから求めます。以前はMwを求めるのに時間がかかっていたのですが近年の計算速度の向上のため、あっという間に求まるようになりました。気象庁もMjだけでなく、大きい地震については試験的にMwも発表するようになりました。いずれはMwに統一されるのかもしれませんね。これらの解説は気象庁の発振機構のページの「CMT解とは何か」などに専門的チックになされております。

2つのマグニチュードは大体は一致しますが、地震波の周期の特長によって若干ずれるのです。今回の地震では、周期の短い地震の揺れが多めに発生したために、MjとMwに違いが発生したのだろうと思います。

さて二つ目のご質問は3nyans222さんから。
  「ここ伊豆の地震でも揺れる前に地鳴りのようなものが聞こえる(感じる)?時がしばしばあるのですが・・・。」

これはよく言われることです。地震の縦波(P波)が空気を振動させ、そのときの音が地鳴りとして聞こえ、そのあとで大きな揺れ=横波(S波)がやってくる、という考えが一般的です。でもほんとうにそうかどうか、きちっと測った例はあまりないようです。またP波よりも早く聞こえたという話もあるようです。P波の速度は毎秒5kmくらい、音波の速度は毎秒340mくらいですので、P波がやってくる途中で音波が出たとしても、P波より早く耳に届くことはないのです。もしかして地鳴りと思っていたものは「音」じゃなくて他のものだったかも…? 地鳴りの調査例をご存知の方、ぜひお教え下さい!

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