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ちょっとアメリカに ~夕日~(12) [ シリーズ実況 Old..]

なんと12回も続けてしまった、訪米記。最後はDel Mar(サンディエゴ大学から北へ車で20分くらい)での夕日で締めくくります。

飛行機雲がきれい。


海沿いの崖上の小道。ここはジョギング & 犬の散歩天国でもありました。みんな挨拶してくれます。はろー。アメリカ人は陽気だ。
良くみたら右のほうに線路が見えますが…


ロスアンゼルス方面行きの列車が通り過ぎていきます。柵を乗り越えて撮ったわけではありません。ちっちゃい看板で「注意」と書いてあるだけ。海岸沿いの崖にも「近づくな」と書いてあるだけ。さすが自己責任の国です。

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おべんとう [▼研究実況 Now!]

しゅうまい弁当、好きなんです。


連休だからでしょうか?夢のある(しゅうまいとはなんの関係もない)パッケージになっとるなぁ。なんか、ヨコハマでのJAZZかなんかのイベントの宣伝かな? んでもうまそー いただきー

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連休前 [▼研究実況 Now!]

もうみんな帰っちゃった。連休前やもんね。わたしも帰ろう。

なんか最近、いろいろバタバタ手を動かしている割には、残るものが少ない。
羽ばたけど飛べず、ってかんじだ。

連休もたまった仕事するべかな。

ではみなさん、ハッピーGW!(むちゃくちゃなシメ)


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緊急調査 ~結果速報~(7) [ シリーズ実況 Old..]

昨日、伊豆東方沖地震の緊急海底調査の結果がプレスリリースされました。
「伊豆半島東方沖地震に関わる緊急調査の結果について(速報)」
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0604/0426/index.html

また共同通信の記事にもなったようです。
「海底で高さ10mの泥流発生 伊豆半島東方沖地震で」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060426-00000117-kyodo-soci

詳しくは上記をご覧頂くこととして、今回分かった事は地震時に泥流が発生することと、発生した泥流は海底の装置を押し流してしまうことです。これからは海底への装置の設置方法を改良しないといけません。また泥流の跡は意外と残ってませんでした。泥の流れた跡のようなうっすらした新鮮な筋模様はあったのですが、石の転がった跡とかがけ崩れの痕跡はないのです。海底の装置が流されたことを考えると、なんもおきなかったわけじゃなくて、きっといろいろ転がったり落ちたりしたものがあったのに、その跡が泥や水の流れでかき消されてしまったんだと思っています。カマイタチみたいなもんでしょうか?海底測器だけ動かして跡をのこさず。

ミステリーの謎解きはこれからです。

※追伸:4/30の午後、伊豆半島で地震があり、一部で震度5弱の揺れが観測されたようです。
「伊豆東方沖地震:GWに水差す揺れ けが人や被害なく、交通網は平常通り /静岡」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060501-00000042-mailo-l22
これで終わってほしいですね。
ところでこの地震をダイビングしながら海底で体験した人がいるそうです。ひぇー。ご無事でよかったです。
http://blog.so-net.ne.jp/fumifumio/2006-04-30

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 http://obem.jpn.org/field046.html


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緊急調査 ~戻ってきました~(6) [ シリーズ実況 Old..]

調査が終わって、オフィスに戻ってきました。なんか体力的というより精神的に疲れました。あまり働いてなかったかも。もっといろいろできた気もするなあ。気合が足らん!(←かつてのお師匠さんの口癖)

しかし、うちの調査船はオフィスまん前の岸壁に朝9:00ごろに着くことがおおく、下船後に普通に「出勤」できてしまうので困ります。今回は乗船日数が極端に短かったけど、下船後はすぐ家に帰りたい…

調査結果速報は今日午後にプレス発表されます。昨日は遅くまでその資料作りに奔走でした。なんか最近、論文かかずに報道資料ばかり作ってる気がする…

ちなみに調査実施前のプレス発表資料はこちら。
「伊豆半島東方沖地震に関わる緊急調査実施のお知らせ」
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0604/0421/figure1.html
泥流から逃げようと走っているカニが写ってます。

この時のプレス発表は時事通信の記事にもなったようですね。
「22日から緊急調査=伊豆群発地震源近くの海底-海洋機構」
(時事通信) - 4月22日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060422-00000002-jij-pol

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緊急調査 ~ロボット~(5) [ シリーズ実況 Old..]

ROVハイパードルフィンです。これから潜ります。

今日は地震のときに発生した泥流(小さな海底地すべり)の跡を探しに行きます。

ROVハイパードルフィンの説明はこちら
また昨年の調査船「なつしま」NT05-01航海にも写真があります。
http://www.jamstec.go.jp/seika/pub-j/res/ress/tgoto/field/nt0501/

追伸:よーく見たら、ハイパーの下にちっちゃく、調査船「かいれい」が写ってます。実はROV「かいこう7000 MkII」の試験中だったのだ。らんでぶー。(でも海底では出会えない)

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緊急調査 ~海底を見てみました~(4) [ シリーズ実況 Old..]

ただいま「なつしま」に乗船中です。伊豆半島東方沖の海底をROVハイパードルフィンでカメラ観察中です。これまでの調査で、地震発生時にやはり規模の小さな泥流が発生したらしいことが確認されました。海底においていた装置などが移動してたり倒れていたりしたからです。引き続き海底の泥の様子などもうちょっと調査する予定です。ただ大規模に海底が変化しているわけではありません。カニや貝が大量に土砂に埋もれて死んでたりしてませんのでご安心を。

しかしロボットはすごいですよー。かなり何でもできます。今日も、棒を海底にまっすぐに立てたり、泥を熊手ですくったり、それを入れた箱の蓋を閉めたり、海底に倒れている装置を立て直したり。

今回は急に船に乗ったので、いつも持ってくるちょっとしたおやつもなし。コーヒーもなし。スープもない。CDもない。おまけにデジタルカメラを忘れてしまいました。ショック…
あと寝不足です。いまも眠いです。そんななかで海底のしずかーな映像を見ていると、猛烈に眠気が襲ってきます。いかん、いかん。がんばりまっす。

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緊急調査 ~調査船~(3) [ シリーズ実況 Old..]

というわけで、急遽調査船「なつしま」に乗船することになりました。これから乗ります。

写真は熱海港から調査船へ向かう小船(交通艇)の上からとりました。
いざ出陣!

※調査船「なつしま」の詳細はこちら
http://www.jamstec.go.jp/ships/natsu1.html

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緊急調査 ~地震直後の海底はどうなっているのか?~(2) [ シリーズ実況 Old..]

伊豆東方沖は小さい地震が引き続きおきていますね。あるいはいまがピークか?
JAMSTECは調査船「なつしま」を現地に派遣するようです。地震直後の海底を見た人は世界中誰もいません。4/21 02:50頃に発生したM5.6の地震から1日~2日経過した現在、海底はにごって何も見えないのか、すっかり澄んで元の海底に戻っているのか?

そこでJAMSTECはROV(ロボット)「ハイパードルフィン」を海底に潜らせるようです。地震の予測ができるわけではありませんが、将来への価値ある情報が取れるのではないでしょうか?伊東などの伊豆地方になにか危険がせまっているわけではありませんよ、念のため(映画「日本沈没」ではないのだ)。

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緊急調査 ~ついに地震がおきました~(1) [ シリーズ実況 Old..]

昨晩、地震がありましたね。私も夜中に起きました。
「静岡・伊豆半島で震度4 東方沖震源、地震相次ぐ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060421-00000031-kyodo-soci

伊豆のほうは最近小さな地震が多発していました(昨日の記事)。この伊豆東方に位置する初島沖海底には海底ケーブルに接続された「深海底総合観測ステーション」があり、昨年1月には新しいセンサーを水中接続して増設したところです(写真はステーションの全景:ステーションの高さは約2m)。

詳しくはこちら:NT05-01航海の様子+そのときのプレスリリースはこちら

1年前は伊豆地方の地震活動も静穏だったのですが、関係者の間では「そろそろではないか?」と考えて、何種類かのセンサーを新たに開発して海底に設置してきたのです。そしてついに地震がおきてしまいました。陸上では震度4とのこと。被害が小さいことを祈ります。

データは海底ケーブルを通じてリアルタイムに転送中。今朝、ネット越しにデータを確認したところ、海底センサーは壊れることなく生きていました。ホッ。データをさらに確認したところ、どうやら地震発生と同時に海底の自然電位に変化があるようです。また地震からしばらくたってから、自然電位が徐々に変化しているように見えます。これらが全部地震と関係するどうかは、他のセンサーの結果などとも詳しく比較しないといけませんが、今回の観測結果が昨晩の地震発生の詳しい様子を物語ってくれることを期待しています。

ちなみにデータについては「 JAMSTEC 海底ケーブルデータセンター」で見ることが可能です(要ユーザ登録)。現時点では電磁データのグラフが表示されていませんが、後日修正ということでご了承下さい(データ管理者は現在死に物狂いで対応中です)。

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津波計が沈没 [▼科学ニュース New!]

津波、こわいですね。スマトラ地震の時の津波の映像をご覧になった方はみんなそう感じたことでしょう。津波からどう逃げるか?解決策の一つは、沖合いで津波の到来を知ることです。津波の伝わる速度は水深によりますが水深100m で時速113kmほどで、水深が浅くなるほど遅くなります(津波 - Wikipedia)。10km沖合いで津波を感知できれば、津波到達の約5分以上(実際には10分程度?)前に高台に逃げ始めることができるのです。

この津波計が沈んでしまいました。どういうことでしょうか?

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査読とは(8) ~読者、そしておわりに~ [ 連載 Old..]

連載の最後に、論文公表における読者の役割を考えてみよう。「読者?論文を読むだけでしょ?」まあ確かにそうなのだが、読者は論文の正当性のチェックの役割も担っているのだ。

前回までに述べたように、投稿論文が学術誌に掲載可か否かの判断は、査読者・編集者といった複数の専門家の意見の集合体である。従って、学術誌に掲載された論文の内容はそれほど間違ったものではない。そうはいっても僅か数名で論文の価値をチェックしているのである。査読者も毎回毎回、投稿論文中の実験や観測を自前で追試しているわけではない。間違った判断をすることもありうる。

また科学や技術の常識は時として大きく覆されることがある。査読者や編集者も所詮はそれまでの常識の枠の中で判断している。それを大きく越える斬新な内容の投稿論文が(のちにそれは部分的には間違いであると分かったとしても)学術誌に掲載されることはありうる。その当時は真実と思えることも時がたてば嘘(=間違い)だった、とは科学の歴史そのものである。真実と嘘の境は科学最先端では紙一重なのである。ある研究者はそれを例えて、「永遠にばれない嘘は真実である」といった。また「嘘が10年ばれなければ一流の研究者だ」とも。嘘をつくことを奨励しているわけではない。あくまでジョークであり、例え話だ。

さて、やっと読者の出番である。学術誌に掲載された論文を読んだ読者が「おかしい」「不明瞭だ」と思う点があれば、それを学術誌に「論評(英語ではComment)」として投稿できるのである。対象論文の著者はそれに対する返答(英語ではReply)を書かねばならない。これを誌上で同時に公開するのである。読者はそれを読んで、どちらの言い分が正しいかを判断する。あるいはそのComment & Replyに対して別の読者がさらにCommentを寄せる場合もあるだろう。こうして学術誌上で議論を進めるのである。時間はかかるが、論文の真偽については白黒はっきりとするわけだ。ただ日本の学術誌上では、こういった誌上討論はあまり盛んではなさそうだ。海外の学術誌ではしょちゅうである。真偽についての詰めが甘いあたりに、日本の科学技術の伸び悩みの一因があるのかもしれない。

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ちょっとアメリカに ~空母ミッドウェイ、その3~(11) [ シリーズ実況 Old..]


さて、空母の甲板上に上りました。15機ほどの飛行機・ヘリが展示されています。広いです。さすが。


で、これが艦橋。広い甲板の中にニョッキと立っている姿が「アイランド」とも呼ばれる由縁です。写真の左端が操舵室、『41』の右が航空管制室です。右端にそびえるのがレーダ。


下から見上げた航空管制室。飛行場の管制塔に相当します。ここですべての艦載機のコントロールを行います。最初の甲板の写真は管制室からの眺めです。

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伊勢佐木町 [▼研究実況 Now!]

「カヤトースト」さんにてマレーカレーとくるみティー、いただきました。くるみ茶、美味しいー

右奥にうつっているのがカヤトースト。自家製のカヤジャムを間にはさんでます。サクサクしてて、すごくおいしい。左奥はエビチリロール。お菓子ですね。あまり辛くなくて、むしろ甘い。

というわけでお茶を飲みにきた週末でした。

※カヤトーストの詳細は、ふぉんど房さんの「そろそろ食べなくちゃ。」に掲載されています。こちらをごらんください。→ http://plaza.rakuten.co.jp/curry25/diary/200604150002/


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ちょっとアメリカに ~空母ミッドウェイ、その2~(10) [ シリーズ実況 Old..]

アメリカ滞在記も空母ミッドウェイの紹介を残すくらいとなりました。
前回のクイズの答えはこの記事の下のほうにありますー。

ミッドウェイを訪れた日は土曜日でした。多くの観光客が黄色い帽子をかぶった解説員の話に耳を傾けてました。解説員はどうもボランティアのようですね。また、かつて軍艦に乗っておられたようすです。日本の博物館や科学館も、こういったボランティア解説員をもっと増やすとよいですね(きっとその方向なのでしょう)。無料貸し出しの解説テープを聴いている観光客も多かったです。あとで知ったのですが日本語版もあったとのこと。借りればよかった。

上は機関室。さすが古い船、アナログメーター満載です。「昭和のメカ」って感じです。ミッドウェイ運行当時は耳栓なしでは入れなかったことでしょう。

ちょっと驚いたのは、解説員の方に「質問ありますか?」と聞かれると、何人もの人がいろいろ質問してます。日本ではあまりなさそう。疑問があれば質問をしようという文化なのか、質問しないと損という文化なのか。こういった日本と米国のちょっとした違いが、国単位の大きな違いになっているように思えます。


食堂です。さすがに広い。なんとなく50年代の雰囲気。いま気づいたけど、歩いてるお姉さん、うえの機関室にもいます。いっしょに順路を回ってたのね。

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取材を受けた [▼研究実況 Now!]

昨日、日本科学未来館の取材を受けた。とある海底での映像をお見せしたら、「おー」という歓声。こういうのは純粋にうれしいですね。科学広報を専門に行われている方々によろこんでいただけるとなおさらです。


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ばんごはん [▼研究実況 Now!]

たまには普通のブログらしく?晩御飯なぞをアップしてみる。

アラビアータパスタ。からくて、とてもおいしい!
チタカさんのアラビアータソースですよ。食べたのは非売品だけど、「パスタソース アラビアータホットトマトソース」は販売中の様子。

ちなみに奥はサラダ。チーズとあぶったアーモンドが乗っております。


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恐るべき旅路 [▼科学ニュース New!]

科学は成功と失敗の連続です。「失敗する」ということを知らないと、成功はありえないのです。昨日は「失敗と復旧」のニュースを紹介しましたが、今日は「失敗に終わったプロジェクト」を追い続けたドキュメントを紹介します。

恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―

恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―

  • 作者: 松浦 晋也
  • 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
  • 発売日: 2005/05/21
  • メディア: 単行本


この本は、火星を目指して奮闘し、そして力尽きた惑星探査機「のぞみ」のたどった12年間の記録です。著者の松浦氏は宇宙へ挑んだ男たちの目線からだけでなく、政治や経済の側面からもこの「失敗」を描き出していきます。

本書の前半は、「のぞみ」の打ち上げまでを描いています。様々なバランスの上のせめぎあいの連続です。既存のノウハウで到達可能な金星に向かうか、新技術を導入してより科学的対象の多い火星に向かうか? 探査機の安全性重視か、観測機能重視か? 工学の「現実」と理学の「理想」のせめぎあいともいえます。結果、「のぞみ」は小さな体に多数の科学センサーを搭載して火星に向かうこととなるのです。打ち上げ後に修理できない探査機の運命はここで決まりました。

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失敗と復旧、カミオカンデの場合 [▼科学ニュース New!]

宇宙から飛来する素粒子ニュートリノを観測する巨大施設「スーパーカミオカンデ」の復旧がほぼ終了したらしい。
「スーパーカミオカンデ 復旧工事完了 報道関係者に公開」
スーパーカミオカンデは50000トンの純水と約11200本の直径20インチの光電子増倍管で構成される実験施設であり、ニュートリノに質量があることを世界で初めて発見した実験施設として有名だ。またその前身の「カミオカンデ」は小柴昌俊氏がノーベル賞を受賞したことでもっと有名だ。あの事故は2001年、かれこれ5年も前のことだったか。センサーである光電子倍増管約が約7000個も割れてしまったのだ。

多数の光電子倍増管が破裂してしまった原因は”爆縮”と考えられている。スーパーカミオカンデの巨大水槽の底でガラス製の倍増管が壊れると、そこへ高圧の水が一気に流れ込む。このとき壊れた倍増管の周りには、強烈な吸い込み流が発生する。これを爆縮と呼ぶ。爆発の逆である。スーパーカミオカンデの完全再建の事故原因究明等委員会の報告によれば、爆縮地点から50cm離れた場所では130気圧の衝撃波が発生したらしい(!)。この衝撃波のためにとなりの倍増管が割れてしまう。あとはドミノ倒しの要領で、破裂の連鎖反応は止まらない。結果として多くの倍増管が割れてしまったのだ。例えるなら、事故前のスーパーカミオカンデの壁にはちょっとした爆薬が無数についていて、一つ火がつけば連鎖爆発してしまう状態だったといえる。

同様の爆縮は海底でもおきる。たとえば潜水船「しんかい6500」では基本的にはガラス製耐圧容器をつかんだり持ち運ぶ事はできない。耐圧ガラス球の爆縮がしんかい6500に影響をあたえる可能性があるためだ。またガラス製耐圧容器を多数使用する観測機器の場合(たとえば係留系:伊豆小笠原海溝を流れる深層海流の観測)、一つのガラス容器が割れてしまうと、周りのガラス容器も連鎖的に割れることがある。

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ちょっとアメリカに ~スーパー&カー~(9) [ シリーズ実況 Old..]

アメリカでカレー味の何かを買う使命を担っていた私(俗に言う「おみやげ」というやつです)。ハイウェイのインター付近には、たいてい巨大駐車場つきのスーパーがあります。その一つに行ってみました。


お店の中、空いてたので撮っちゃいました。まずは缶詰コーナー。うわー。いちめんCampbell!日本ではアンディー・ウォーホールの絵以外ではあまり見ない気がします(なんで?)。ここには…カレー味のものなし。チリ味のなにか、はあるのですが…


「すべるので注意」のスペイン語版かな?さすがメキシコと国境を接する街、サンディエゴ。今度来ることがあったら国境まで行ってみよう。

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横須賀基地 [▼研究実況 Now!]

米軍横須賀基地で花見ができるらしいので来てみました。基地のうち、ほんの一部しか公開されてなかったですが雰囲気は味わえました。個人的には船とかも見れるのかとおもったのですが、それはなし。またの機会か。

となりの三笠公園には戦艦「みかさ」がいましたが、待ち疲れ&歩き疲れたので、こっちもまた今度。まあたぶんレプリカだし。とおもってたら!あの「みかさ」はレプリカではなく、日露戦争を戦った本物だそうですね。これはぜひ見にこなければ!


基地では記念に帽子をゲット。桜もかろうじて見れました。
しかし人おおすぎだわ。

※追記
横須賀基地のお花見イベントの様子が、ふぉんど房さんの「食。」で詳しく紹介されています。
http://plaza.rakuten.co.jp/curry25/diary/200604090000/
またjaneさんの「Mas che buono!」では、記念艦三笠の写真やお花見の様子が紹介されています。
http://blog.goo.ne.jp/jane_5159/e/0dd47c550ed2b472c8c0f5be48e4b9fe


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ちょっとアメリカに ~スクリプスの方々~(8) [ シリーズ実況 Old..]

今回の訪米でお世話になったスクリプス海洋研究所の方々。


スティーブン・コンスタブル教授です。海底電磁気学の大家。まだ40代だと思います(たぶん)。学期末と言うことでテストの採点をされてました。お忙しい中をパチリっ。概して整理されたお部屋です。(書類が床にちらばっていたりしますが…)

お部屋の入り口には、なぜかお椀(ボール)一杯のチョコレートが。スティーブ先生に用事があってやってきた生徒、帰り際にパクっ、モグモグ。通りすがりの隣の研究室の教授も、スティーブがいなくても部屋に入ってパクっ、モグモグ。私のいた数日でボールにいっぱいあったチョコレートはきれーに消えてなくなりました。こういう雰囲気、だいすきです。

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ちょっとアメリカに ~スクリプス海底電磁気ラボ~(7) [ シリーズ実況 Old..]

今回の訪米では、スクリプス海洋研究所のスティーブン・コンスタブル教授のもとをたずねました。ここは世界随一の海底電磁気学の研究室なのです。特に海底付近で人工的に電流を流して海底の調査を行う「人工電磁波探査」の分野ではトップランナーです

  Marine Electromagnetic Laboratory at Scripps
  ロゴ。かっこいいなあ…

人工電磁波探査は、こちらの漫画のように行われます。
まず人工電磁波送信装置"SUSEI"(Scripps Undersea EM Source Instrument:スージーと読むようです)を海底付近へ吊り下げて、船で引っ張りながら送信アンテナに電流を流します(漫画のうち、左の方の矢印)。
   ↓
その信号を海底に設置した受信装置(海底電位差磁力計:OBEM)で受信します(漫画のうち、右の方の黄色&白の装置)。
このとき、受信信号の大きさが海底の電気の流れやすさによって変わるのです。たとえばマグマのように電気を通しやすいものがあれば、受信信号は小さくなります。逆にメタンハイドレートや石油のように電気を通しにくいものの上では受信信号は大きくなります。この原理を利用して、地下の様子を知ろうというわけです。近年は日本も同様の調査を本格的に実施し始めましたが、10年以上の経験の差はそう簡単にはうまりません。そこで今回は、世界トップクラスの観測機器と解析技術を見学させてもらい日本の同様の調査技術のレベルアップを図ることと、将来の日米間での共同研究の相談のため、彼らの研究室を訪問したのです。

こちらがスクリプスの海底電磁気ラボ(建物の全体像はこちら)。大きなガラス戸ですね。ラボは1区画分のみ、あまり広いとはいえません。

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ちょっとアメリカに ~空母ミッドウェイ、その1~(6) [ シリーズ実況 Old..]

ちっとも仕事の話をしていないアメリカ滞在記です(この次にします…)。
滞在最終日に、サンディエゴ港に係留されている空母「ミッドウェイ」を見学に行きました。サンディエゴは軍港として有名で、多数の軍艦や空母が停泊しています。ミッドウェイは横須賀での約20年間の任務を終えて、いまはサンディエゴ港で展示されているです。


これがミッドウェイ。第2次大戦直後に製造の古い船とはいえ、でかいです。


切符売り場から見上げたミッドウェイ。飛行機雲がきれいだ。入場料金$15。レシートだけもらう。チケットないんだ、へー。階段を上る。よいしょっと。ところが入場ゲート(まさしく舷門)で…

 係員の男性:チケットを見せろ
 私:えー、もらってないよー
 係:そんなはずない。白いチケットだよ?ないの?
   んじゃ、切符売り場まで戻って。
 私:(えーややこしいなあ。また階段を戻るのか)

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ちょっとアメリカに ~晩御飯その2~(5) [ シリーズ実況 Old..]

さて、サンディエゴ滞在記のつづきです。以前の記事をお読みになる場合は、左側サイドバーの「シリーズ実況:アメリカ」をクリック下さいね。

まずは晩御飯の前に、ホテルの朝ごはん

今回泊まったホテルでは、部屋まで朝食を持ってきてくれます。パン食べ放題。だけどどれも甘ーい。あとコーヒーとオレンジジュース。これをベッドで食べます。
朝食の時間は前日にフロントで指定します。毎日「7時におねがい」といっていたのですが、4日目のこと。
 フロントのお姉さん:7時はだめです。
 私:えーっなんで?
 フ:朝食サービス時間は6時半~7時か、7時~7時半です。どちらかの時間帯を選んでください。
 私:(聞いてないよー、っていうかなんでいまさら?)はあ、じゃ早いほうで…

ほんっとーに些細な出来事でしたが、アメリカを象徴しているように感じました。日本だといろんな手続きをしたりサービスを受けるときに、係員によって内容が違ってしまうことは少なめですが、アメリカでは係員によるあたりはずれが実に多い。なんか不安定なんですよ。こんなんだとちょっとしたミスがアメリカのあちこちで多発してるのは? なんだかんだいっても日本人はまじめなんだろうなあ…と、ベッドでパン食べながら文化の違いを考えたりしました。

で晩御飯。

こちらはサンディエゴ北端のDel Marにあるアメリカンレストラン「Sbicca」です。"アメリカン"というから、ハンバーガーだったりポテトだったりを期待していったのですが、実はModern American Cuisineでした(欧風アメリカン?)。カリフォルニアワインとラムステーキを頂きました。おいしゅうございました。木曜日はボトルワイン半額の日でしたのでハーフボトルを頂きました (^^)。パンにはバターではなく、サルサソースっぽいものが添えられてました。これもおいしい。お店のホームページはこちら。うわー奥はこんなに立派な感じやったんや。

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さくら [▼研究実況 Now!]

昨日の雨とすごい風で散ることなく桜が咲いてます。まるで昨日の悪天候を知ってい
たかのよう。遠く真白な富士山も見えます。

桜並木の続く先、緑色のテントの上にぼんやり写ってるの、富士山です(苦)
こんなときは京ポンの解像度が恨めしい
(でもこの"ナチュラルぼかし"は出先からのUP時には便利~)


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メルマガ [▼科学ニュース New!]

海洋研究開発機構(略称:JAMSTEC)では、最新情報やイベント情報、新聞発表などメールマガジンとして発行されています。JAMSTECのニュース以外にもちょっとした海洋情報紹介もあるようです。ちなみにこのブログ、紹介されてしまいました(汗)

月2回の発行ですので、忘れたころにくるメールマガジンですが、海好きの方はぜひ。
詳しくはこちらです。

なお5月にはJAMSTEC横須賀研究所(乗船体験など)の一般公開があります。
風海庵さんや、成田艦艇団さんでも紹介されています。
4月にはJAMSTEC横浜研究所(地球シミュレータ)の一般公開もあります。


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