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立て、温度計 -乗船レポート三陸はるか沖(7) [ シリーズ実況 Old..]


さきほどの続き。「体温計」を海に入れようとしています。
こうして半分吊り上げた状態にして、船の外へ出し、それから真っ直ぐに立てます。
ワイヤー2〜3本、ウィンチ複数台を使いながら慎重かつ実に器用に操作を行います。

ウィンチの操作指示を出すのは一等航海士(Cheif Officer。略してチョッサー)。
前の写真で黄色のレインウェアを着ている方です。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-08-26

吊り上げた温度計(700kgの重量物)が揺れないようにロープを引いたり緩めたり
して、水に入るまでをうまくバランスを取ります。この指示を出すのは甲板長
(Boat Swain。略してボースン)。ウィンチ操作とロープ操作、このタイミングが
絶妙です。チョッサーとボースン、甲板員や機関士の方々はマイクや笛を使い、声
をかけながら操作をしていきます。

この地殻熱流量計(ようするに温度計)を、これから水深5200mの海底に下ろしま
す。温度計にはカメラとかスクリューとかが付いているわけではなく、(温度セン
サーが付いてはいますが)ほとんどただの鉄の棒です。それをウィンチ操作と船の
位置調整だけで水深数千mの海底の目標地点までおろして、海底に突き刺して、温
度を測り、さらに引き抜いて無事に船の上まで回収します。なんか凄いですね。

つづく。ちなみに今日のお昼は、うどんでしたー ツルツル。

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お熱を測ります -乗船レポート三陸はるか沖(6) [ シリーズ実況 Old..]


乗船レポートの続きです。
三陸沖はちょっと天気が悪くなってきました。少し揺れています。

さて今日はこれから、地球の温度を測ります。
写真の赤茶色の棒が「体温計」です。
(棒が長いので、カメラを傾けないと全部は入りませんでした)
(首を右に傾けて見てね)

これを船からつり下げて縦にして、海底までワイヤーで下ろしていきます。
でブスっと海底に突き刺します。黄色い部分が鉄の錘(700kg!)なので、
刺さるのです。で、突き刺したまま20分間待ちます。
あれですね、体温測るときにワキの下に3分間体温計を挟むのと同じです。
そう思うと、700kgの鉄の温度計も可愛く思えてきます(よね?)

この装置は「地殻熱流量計」といいます。地下の温度が高い場合や、暖かい地下水
などが海底付近まで上がってきているときに、高い値を示します。こうして温度を
測ると地球って生きてるんやなぁ〜 と実感。

でも毎回都合良く深海に突き刺さるわけではありません。
今日は刺さるかな〜 刺さらないと困るのよね〜

つづく。

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