乗船レポートPHS:大破(7) [ シリーズ実況 Old..]
この日も天気が悪くて、甲板は波をかぶって水浸し。
写真のごとく、バシャーっと入ってきた海水が、
船の甲板を右へ左へ、揺れにまかせて流れていきます。、
長靴を履いていても足が濡れます。
長靴を履いていなかった研究者はかなり悲惨な状態です。
こんな天気なので作業自体はムリをせず、安全第一ですすめました。
おかげでケガもなく、天気の悪い中でも調査自体はちょっとずつは進んで
いましたが、悪天候のその夜に大問題が。
下の写真で水をかぶっている黄色の装置、こちらを無事に海底に
設置したその夜半のこと。写真でブルーシートで覆われている同じタイプの
海底装置5台がものすごい大波をかぶってしまい、壊れてしまいました。
アルミ製のフレームが、まるででっかいハンマーで殴られた後のように
ボキッっと折れ曲がっています。波のチカラ、恐るべし。
しかし1台、2台ならまだしも、5台も。
こんな経験はいままでありません。まるで玉突き事故です。
このままでは海底に設置はできません。全部で14台を設置予定なので、
3分の1以上の装置へのダメージはショック。どうしよ…
まあともかくも修理するしかないです。精密機器なので中身も心配。
自然相手だとこんなこともあります。やれやれ。
つづく
http://obem.jpn.org/field040.html#AM07