乗船レポートPHS：大破(7)

この日も天気が悪くて、甲板は波をかぶって水浸し。
写真のごとく、バシャーっと入ってきた海水が、
船の甲板を右へ左へ、揺れにまかせて流れていきます。、
長靴を履いていても足が濡れます。
長靴を履いていなかった研究者はかなり悲惨な状態です。

こんな天気なので作業自体はムリをせず、安全第一ですすめました。
おかげでケガもなく、天気の悪い中でも調査自体はちょっとずつは進んで
いましたが、悪天候のその夜に大問題が。

下の写真で水をかぶっている黄色の装置、こちらを無事に海底に
設置したその夜半のこと。写真でブルーシートで覆われている同じタイプの
海底装置5台がものすごい大波をかぶってしまい、壊れてしまいました。
アルミ製のフレームが、まるででっかいハンマーで殴られた後のように
ボキッっと折れ曲がっています。波のチカラ、恐るべし。

しかし1台、2台ならまだしも、5台も。
こんな経験はいままでありません。まるで玉突き事故です。
このままでは海底に設置はできません。全部で14台を設置予定なので、
3分の1以上の装置へのダメージはショック。どうしよ…

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まあともかくも修理するしかないです。精密機器なので中身も心配。
自然相手だとこんなこともあります。やれやれ。
つづく

※この記事の続きは下記をご覧下さい。
　http://obem.jpn.org/field040.html#AM07

コメント 9

ドンマイです。
by letterwritingday (2007-11-09 23:15) 

こんばんは。お気をつけて頑張ってください！
by KADOTA (2007-11-09 23:24) 

おはようございます。次々と大変ですね。
呉々もお身体ご自愛下さいね。
by kaoru (2007-11-10 11:30) 

大変だぁー！中に影響が無い事を祈るのみですね・・・
修理が迅速に完了して、無事海底に設置出来ると良いですけど・・・
by 薔薇少女 (2007-11-10 18:34) 

甲板という文字は「KAN-PAN」なのか？「KOU-HAN」なのか？
ワープロではどっちも変換出来ますが
ワシは車両甲板（ｼｬﾘｮｳｺｳﾊﾝ）などと読んでいるので
間違えてたら恥ずかしい…
by ☆の若 (2007-11-11 11:44) 

＞ハンマーでなぐられたように
って、すごいですね。
自然の威力を感じます。
がんばってくださーい！
by chicory (2007-11-11 13:26) 

つい今、虹の写真を拝見して
自然の美しさを感じたところですが
こちらは、自然の強さというんでしょうか。
人間も、どんなに素晴らしい装置も
自然には敵わないのでしょうか。
by sou (2007-11-13 11:00) 

- letterwritingdayさん、KADOTAさん、ありがとうございます。
洋上では励ましのお言葉をみることができませんでしたが、こうして
拝見するととても嬉しいです。

＞呉々もお身体ご自愛下さいね。
kaoruさん、そうなんです。装置は壊れたら直したり、あきらめたりすれば
いいのですが、人間はちょっとしたケガでも病院にいかないといけない。
そうすると少なくも調査航海は打ち切りです。船の上では健康が一番大事
なんです。

＞大変だぁー！中に影響が無い事を祈るのみですね・・・
薔薇少女さん、私たちもそれを一番心配しました。
電子機器は船の上では修理はムリ。幸い中身が無事でホッと一息。
すべての装置は海底へと無事舞い降りていきましたよ。
by MANTA (2007-12-21 12:37) 

＞甲板という文字は「KAN-PAN」なのか？「KOU-HAN」なのか？
★の若＠業務中さん、私たちは「こうはん」と呼んでますね。
「かんぱん」でもいいとは思うのですがなんででしょうね？

＞自然の威力を感じます。がんばってくださーい！

＞つい今、虹の写真を拝見して自然の美しさを感じたところですが
>こちらは、自然の強さというんでしょうか。
shinさん、soraさん、自然の威力は凄いです。油断してました。。。
こちらの経験値をあっさりと越えてきますね。
人間はどうしても短時間、小空間でものを捕らえがちです。
自然にとっては「そんなの関係ねぇ」ですね。
by MANTA (2007-12-21 12:40)