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マリアナ釣り紀行? ~回収の様子~ (5) [ シリーズ実況 Old..]

乗船レポートつづきです。

では先ほどのアニメーションのように装置を釣り上げて回収してみましょう。
まず、船のブリッジの一角にある「指揮室」で船の底に備え付けられている超音波発振器
(トランスデューサ)と、超音波の発生装置を接続します。船の底で超音波を出すんです
が、ブリッジで操作をするんですよね。

準備ができたら海底の装置に向けて超音波信号を送ります。
  ビヨビヨビヨ… = 生きてるか〜?(超音波信号ってだいたいこんな音)
待つこと数秒、海底から返事が返ってくると一安心。海底に装置があることが確認されました。

次におもりの切り離し指令を超音波で送信。
  ビヨービヨービヨー… = あがってこい〜
これでおもりが切り離されるはずです。
おもりの切り離し方法にはいろいろありますが、多少時間がかかる場合があります。
待つこと10分… この時間が一番いやですね、私は。

指揮室でどきどきしているオーストラリアの研究者たち。

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マリアナ釣り紀行? ~今回のえもの~ (4) [ シリーズ実況 Old..]

乗船レポートつづきです。

さて今回の「釣り紀行」、いったい何を釣るのでしょうか?
残念ながら生き物ではありません。海底で9ヶ月もの間、人知れず観測を続けてきた観測
装置を「釣り上げる」のです。

装置の数は全部で47台! 内訳は
・アメリカから16台
・オーストラリアから14台
・日本から17台
です。

これらが水深3000m〜6000mくらいの海底に設置されたのは昨年12月の話。
「設置」といってもクレーンを使って、装置を船の上から水中へ下ろすだけ。
クレーンのフックを解放すると、装置そのものが重たいので、あとは勝手に海底まで沈んでいきます。
ブクブク…

さてこれをどうやって釣り上げるのか?
アニメーションにするとこんな感じ。

グルグル繰り返し再生してます。海中に魚も装置も船もいないところがスタートです。
まあボーっとみてやってください。

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