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日本沈没 回答編6(エンディング) [ 連載 Old..]

前回の回答編に質問いただきました。いつまでも続くこの企画です。

Q.私は映画のエンディング、すなわちあの方法でどうして日本沈没を防げるのかの方が疑問です。
1)仮に日本沈没があのストーリで起こるとして、太平洋プレートを壊せばそれを本当に 止められるのか?
2)仮に止まるとしてプレートを壊すのに必要なエネルギー量は?(必要な弾薬量は?)
3)その結果、予想される津波などの被害は?

というご質問が、ある研究者より寄せられました。さすがプロ。質問が具体的ですね。だからこそ、お答えしやすかったりします。

1)太平洋プレートを壊す=巨大地震と考えれば良いでしょう。巨大地震かそれに相当する破壊を起こしてやれば日本列島は太平洋プレートなどに引きずり込まれなくなるはずです。
日本列島には東から太平洋プレートが、南からはフィリピン海プレートが押し寄せています。太平洋プレートと日本列島の境界(日本海溝など)の長さは大雑把に見積もって1500km、フィリピン海プレートと日本列島の境界(南海トラフなど)もだいたい1500kmくらい、あわせて3000kmくらいです。2004年にスマトラ島沖で発生したマグニチュード(M)9.3の地震では、プレート境界が長さ1300kmほどにわたって破壊したと考えられています(スマトラ島沖地震 Wiki)。ちなみにこれは東京から熊本までの線路の長さとほぼ同じ!
ですからM9ぐらいの地震が3個程度おきれば、日本列島と沈み込むプレート達を断ち切れます。すべて同時に起きればM9.6くらいになります。ありえないかというとそうでもなくて、1960年チリ地震はM9.5です。

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