月にはナゾの模様がある [▼科学ニュース New!]
先の「月面!クラッシュ」の新聞WEB記事からたどっていって、次の記事を見つけました。
「正体不明、月の渦模様」(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/07/04lunar_swirl/index-j.shtml
なんでも、月にはコーヒーに浮かべたクリームのような渦模様があるそうで、これは小型の望遠鏡でも見えるくらいデカイらしい。むかしはクレータのようなでこぼこがあってその影なんだろうと思われてましたけど、クレーターとは関係なくて、ほんとうに「模様」があるらしい。
しかもこのナゾの模様のところでは、磁場が強いそうです。
惑星の磁場の原因は大きく分けて次の2つ。
1) 惑星表面の岩石が弱い磁石になっているため
2) 惑星中心付近(コア)で液体状の高温金属がグルグル回って発電しているため
月は小さいため、月の内部はすっかり冷え切ってしまって、2の液体状のコアはないと考えられています。その証拠に月は全体としては磁場が弱いのです。渦模様のところの磁場は月の表面の岩石の分布を示しているのでしょう。
となると…
・なぜ渦模様状態で月の岩石が分布するのだろう?
・いつできたのだろう?
いまは月の磁場は弱いので、最近生まれた岩石は磁石にはなりにくい
(クリップは、棒磁石にくっつけてはじめて磁石になる)
月がまだアチアチで、液体状のコアがあり、強い磁場を持っていた頃にできた模様なのだろうか?
古いねぇ…
なぞですねえ。
17世紀にガリレオもひょっとしたらみたかもしれない月の模様。
まだ解けないナゾなんてそこらへんにあるもんですね。
私にとってのナゾのひとつは、
「巨大地震は青森・岩手沖ではおきるのに、すぐ南の福島・茨城沖ではなぜかおきない」
だれか答えを知ってたらおしえてー。
…しかし最近、海のニュースより宇宙のニュースのほうが多いなあ…
月面クラッシュ! [▼科学ニュース New!]
先日こんな見出しの記事をみました。
●月面クラッシュ!無人月探査機「スマート1」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060904-00000002-san-pol
またなんか失敗したのか!とおもっちゃったけど、今回は役目を終えた無人の探査機(衛星)を計画通りに月面にぶつけたんですね。なんか荒っぽいようですけど、舞い上がった岩石の組成を地球や宇宙空間の望遠鏡から観察するそうです。生物がいない月だからこそできる大実験です。
こちらに「スマート1」のイラストがあります。
●ブログ「(特)総合防衛分室」さん
http://blog.goo.ne.jp/vfr800fi_blue/e/243450983d7c7fe136eb4b8663379b7d
ちなみに衝突時の写真はこちらです。
●カナダ・フランス ハワイ望遠鏡
http://www.cfht.hawaii.edu/News/Smart1/
明るく光っていますが、どうやら残っていた燃料が爆発したらしい。あらら。使い切ってなかったの? これじゃ、舞い上がった岩石の組成を調べるのは無理そうだし、月の地下に氷はあるのか?なんてのもわからないねえ…