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マリアナ釣り紀行? ~結末~ (12) [ シリーズ実況 Old..]

前回の続きです。

夜中ですが、装置には「フラッシャー」がついていて、装置が海面に浮上すればカメラの
ストロボよろしく、パッ!パッ!と繰り返し光ります。1km先でもバッチリ見えるフラッシュライト。
さらに装置には「ラジオビーコン」もついてます。電波発信機です。浮上するとビーガー鳴ります。

しかし…予定時刻になっても何も光りません。何も鳴りません…

浮上予定時刻を30分ほど過ぎました。なんもない…
経験が告げます、もう時間の無駄だと。
主席研究者は暗い声でキャプテンに告げました。
「ありがとうございました。次の海域に向かいましょう」
   :
   :
あきらめた研究者たちが、次のスケジュールを確認しようと
無線機の置いてある明るい部屋に集まったときでした。

 「びゅーん びゅーん びゅーん 」

ハッ。顔を見合わせました。電波発信機の音です。浮上、浮上してます。装置が。
あわててキャプテンに告げました。「浮上しました!船を止めてください!」
全員闇夜に目をこらします。あるのか?どこに?フラッシャーは?光らないよ。
船のサーチライトで暗闇の海を探します…
ありました、サーチライトの光が金属かなにかで反射してます!


あいかわらずどこに装置があるか分からない写真。しかしたしかに小さく写っています。

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