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乗船レポート(5) 避難 [ シリーズ実況 Old..]




写真1枚目は、今朝回収した大きめの海底装置。
これも海底の電気の通りやすさを調べる装置です。
旧型で大型。写真では分かりにくいですが、全高2m以上あります。
ちなみに手前で旗を振っているのが、甲板長(ボースン)。
一等航海士(チョッサー)と連携して、クレーンとロープを巧みに操り、
今回も装置を無事に船上へ回収してくださいました。ありがとうございます。

ちなみにボースンもチョッサーも共に日本人だし、あだ名でもありません。
ボースン=Boatswain、チョッサー=Chief Officer
それぞれ英語の職名の略です。

その後、悪天候のため、一路 陸地へ。いま調査船はは岩手県の宮古湾内で
波風が収まるのを待っています。写真2枚目は、宮古湾の景色。紅葉がキレイ。
そして寒い〜 10℃切ってるんとちゃうか?

そんな三陸沖ですが、お昼ごはんはうな丼でしたので、元気満タンです。
明日にはまた沖に出れるかなぁ… 祈。

乗船レポート(4) 回収 [ シリーズ実況 Old..]



今回はまず、海底に設置しておいた装置を回収しました。
写真は昨日、回収したもの。これは1年2か月前に、三陸沖の水深1700mの
海底に設置したものです。設置時は、装置を船から水面に下ろして、
そのまま自重で沈降させます。回収時は、船から超音波信号を送ると
装置の重りが外れる仕組みになっていて、浮いてきます。
いまのところ、回収作業は順調です。今朝も同様の装置を1台回収したよ。

ちなみにこの装置は、海底で電気を測定します。
海底より下の地殻とかマントルの電気の流れやすさを調査するためです。
人工的に電流を流して電気の流れやすさを調べる方法もあるけれど、
今回は自然に流れている電気を利用しました。

岩石中に水やマグマが入っていると電気は流れやすくなるので
(濡れた水でコンセント触るとビリっとくるよね?)
今回の調査で、海底の地殻やマントルがどれくらい水やマグマを
含んでいるかが分かります。これは日本列島の地震の起き方や
火山のでき方を考えるときにいろんな新しいアイデアを与えてくれます。

… しかし、天気が悪くなってきたなぁ …
調査はいったん中止して、悪天候を避けなくちゃ。

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