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太陽活動だけでは地球温暖化は説明できない [ 地球温暖化を学ぼう]

さてサミットも終わってしまったが、そんなことは関係なく
地球温暖化に関する話題の続きである(その1その2その3)。

"地球温暖化懐疑論"なるものを見ていると、2つのグラフがよく紹介されている。
1つは「気温変化の後でCO2濃度変化が起きる」というグラフである。
この「Keelingのグラフ」には実は"手品の種"があることは以前の記事で解説をした。
もう1つは「地球温暖化は太陽活動で説明できる」というグラフである。

●Solar Activity and Climate

この最初のグラフがそれである。Fig.4にはより詳細なグラフもある。
赤色が太陽活動周期(太陽黒点周期とも言うようだ)。一般に太陽黒点数の増減は
11年周期と言われているが、よく調べると11年より長かったり短かったりする。赤色は
それを示しており、近年短くなる傾向=太陽活動が活発化していると言える。
黒色が北半球の平均地表気温の変化。太陽活動周期の変化と気温変化はそっくりである。

このグラフはFriis-ChristensenとLassenにより1991年にScience誌に掲載された。
ここでは2名の頭文字を取って「FC&Lのグラフ」と呼ぶことにしよう。

池田信夫氏のブログでも、このFC&Lのグラフは紹介されている。
●地球温暖化論のウソとワナ(池田信夫Blog)
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51294063.html
図2がそれであり、池田氏は「太陽活動の影響で、気温の変化はほぼ説明できる」証拠の
一つとしてあげている。

しかしこのグラフ、あちらこちらのサイトで紹介されているが、どういうわけか1980年以降の
グラフをみたことがない。続きがどうなっているか、ご存じだろうか?
ここにまたトリックがあるのだ。

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