電磁気で地震予知 ~ゆっくりすべり(5) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]
前回の記事にこのような質問を頂いた(SAKANAKANEさん、ありがとうございます)。
Q.”ピエゾ素子みたいなモノを埋め込んで、モニタリングとか出来ないのかな~?”
地下の圧力などを直接を測るのは残念ながら現時点では難しい。地震は地下10kmよりも
深いところで起きる場合が多い。その深さの圧力あるいは地盤の歪みを測るためには、地下の
5kmや10kmなどにセンサーを埋め込まないといけないだろう。数カ所程度は可能かもしれないが、
日本中に何十何百と設置、とはいかない。このあたりが簡単に測ることができる「大気圧」を使った
天気予報とは大きく異なるところだ。まずは地表や海底で観測できることでどこまで分かるか?
その上で深井戸を掘るということになろうか?このあたりは後日、もう一度触れることにしよう。
さて、連載「電磁気で地震予知」の続き、最近の地震予知科学の進歩を振り返ってみよう。
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進歩その4:GPSや地震観測網によって「ゆっくりすべり」が発見された。