電磁気で地震予知 ~13年間の進歩 (4) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]
筆者も忘れてしまいそうなくらい、久々ではあるが連載の続編を書いてみたい。
というのも、先日の1/17で、阪神大震災から13年が経った。
このブログでもいろいろ書きたい気持ちはあったが、17日には書けなかった。
あの日のニュース映像を今みることができるサイトがある。
見ると…涙が出てくる。あのときの気持ちは一昨年の記事で多少は触れてはいるが、
13年経っても私自身のいろんな思いを消化(昇華)できていない。
そんな13年間ではあるが、この間に地震予知の科学はどれほど進歩したのだろうか?
イチ研究者として、せめてそれくらいはこの連載の場を借りて考えてみたい。
ここ10年ほどの地震予知の進歩に関しては、ちょうどよい資料がある。
●地震予知の科学(東京大学地震研究所 2004年公開講義)
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/panko/openlec2004/openlec_exibition/prediction.htm
これをもとにして、どんな進歩があったか見てみよう。
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その1:GPSにより地殻変動がよく分かってきた
いまやカーナビでも携帯でも利用されるGPS