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「考察」なのか「議論」なのか? [ 科学コミュニケーション]

いま大学では卒業論文や修士論文の作成に大わらわである。
そして、できあがってきた下書きをみて、指導教員は日々愕然としている。

・研究の目的と結論があっていない。
・得られた結果を考察していない。
・そもそもなんのための研究か理解できていない?
・主語と述語があってない。
・文献を全く引用していない。

どうしたことか? 偏差値の高い国立大学でも、そうでない大学でも、この問題は
共通に起きている。どうやら、小中高の「国語」の授業で、このような論理的な文章の
書き方を学んでいないようだ(ホント?)。なんとなれば、一流大学と言われるところの
理系学生に文章ベタが目立つように思われる。受験科目に特化して勉強してきたため
文章の大事さを会得できていないのか?

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そんな中、わりと深刻なのが「考察」ができない学生が多いことだ。
分かったことをただ羅列する、それが「考察」だと思っているフシがある。
さらに「考察」と「感想」の違いが分からないという学生もいるらしい。
なぜそんな状態に陥るのか?

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