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地球温暖化は自然現象なのか? [ 地球温暖化を学ぼう]

さて、前々回の温暖化連載記事で、「過去30年の気温上昇の様子は太陽活動の
変動では説明できない」と述べたところ、次のようなコメントを頂いた。

>何千、何万、・・・、何十億年と続く営みを、僅か数十年での矮小な差異を
>針小棒大に扱って否定できるものでは到底ないでしょうね。
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>科学の法則というものは数万年前も数千年前も現代も成り立つものです。
>現代だけ別というのはあり得ません。

そこで今回は、いわゆる地球温暖化は単なる自然現象なのかどうかを考えてみたい。
結論を先に書くが(観測データもまだ足りないけれども)、地球温暖化はやはり近年の
工業化に伴う要因によるものではないか?と私は考えている。

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  「小氷期」は石油文明とは無関係な、自然現象だ。

まず人類が石油を大量に使い始める以前から気候は大きく変動している。14世紀半ば
~19世紀の寒冷な期間(=小氷期)はその代表例だ。地球温暖化もこのような自然の
気候変動の一部ではないか?という考えもあって、下記はその代表的論文である。

○赤祖父俊一, 気候変動への誤りのない適応のため:自然変動と人類活動の区別
 (黒潮圏科学, vol.2, p.179−182, 2009年)
 https://ir.kochi-u.ac.jp/dspace/bitstream/10126/1221/1/akasofukikou.pdf
赤祖父先生はオーロラ研究の第一人者である(同じ「黒潮圏科学」同号には
先生のオーロラに関する寄稿もあるのでそちらもあわせてご覧いただきたい)。
上記論文で赤祖父先生は、「地球温暖化は自然現象であり、1800年頃に終わった
小氷河期からの回復過程である」と主張されている。つまり、「異常に」寒かった地球が
温かい「正常な」地球へと戻る自然のプロセスを「地球温暖化」と呼んで、問題だと
騒いでいるのではないか?と言うわけだ。本当だろうか?

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