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原発を誰に任せれば良いのか? [ 資源エネルギーを考える]

前回の連載記事では、原発は技術的には問題ないが、動かす側(電力会社)には
いろいろ問題があるという話をした。九電社長は辞任するらしいが、それだけでこの
組織的な体質は改まらないだろう。
●九電社長、引責辞任の意向=27日役員会で扱い議論―「やらせメール」問題
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110719-00000141-jij-bus_all
●クローズアップ2011:九電メール報告書公表 「やらせ」常態化か
 http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20110715ddm003040108000c.html
●「原発再開の賛成派だけでシナリオを作った」 
 玄海原発、国側がCATV出演者7人を地元広告代理店に依頼
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110627/trd11062709590011-n1.htm
経済産業省主催の住民説明会は「しっかり聞きたい、玄海原発」と銘打って、インターネット
でもライブ配信されていたはず。開かれた原発行政を斬新に演じたのだが実は茶番だった。

これは、なかなか深刻な問題だ。「描かれた原発シナリオ」という九電のスタイルは
東京電力にも見受けられる。例えば東京電力は今回の福島原発事故の可能性を事前に
理解していた。これは震災直後から繰り返し言われているのことだが、まとめてみよう。
” ”内は各報道記事からの抜粋である(英文は適宜、和文に訳した)。
atom.jpg

<以下、時間順、2007年より>
●特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか(ロイター)
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20331720110330
”「津波の影響を検討するうえで、施設と地震の想定を超える現象を評価することには
大きな意味がある」(中略)東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設を
モデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年7月、米フロリダ州
マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ”
    ↓

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