しばらくぶりです!復活! [▼研究実況 Now!]
- manta33blog論文メモ 素晴らしい。http://t.co/VqCguQuSqH03/28 08:48
- manta33blog論文メモ。あの成果がついに!しかし君たち、立て続けにNature論文。すげーなぁ。 http://t.co/LKnHSumyp403/28 18:35
- manta33blogあまりに素晴らしすぎる研究成果(同じ研究室からNature2本、しかも違うターゲットに対して)に興奮したが、いま、彼我の差をみて落ち込んでいる、、、03/28 19:34
約2週間ぶりのご無沙汰です。生きてます、生きてまっせ!
年度末・年度始まりの慌ただしさとか、学会の予稿用意とか、お花見とか、いろいろと
あったのですが、逆にいろいろありすぎてブログの更新が滞っておりました。
しかし、ただ忙しかったのが理由ではなく、ちょっと落ち込んでいたりもしました。
冒頭のつぶやきがそれ。知り合いの研究者の論文が、かの有名な科学誌
「Nature(ネーチャー)」に載ってるのを見つけたのでした。おめでとう!
Naif, S., Key, K., Constable, S., & Evans, R. L. (2013). Melt-rich channel observed at the lithosphere-asthenosphere boundary. Nature, 495(7441), 356-359.
調査場所はこちら。
中米沖の沈み込み帯(点線の枠内)。ここの地下構造がこちら。
詳しい解説はしませんが、海洋プレートの下のマントルが溶けている様子(赤いところ)
がはっきり見えている。そこがベルトコンベアのロールのような働きをしているので、
プレートが移動する、というわけ。いままでも仮説として言われていたけど、
海底(よりもさらに下の)探査で、バッチリみえている。
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ところがよくよく見たら、その翌週号にも彼らの論文が掲載されてるではありませんか!
しかも、前の論文の「続き」じゃなくて、全く別の地域での研究結果です。同じ研究室
から立て続けにNature誌掲載、こんなことってある? 私は聞いたことがないなぁ。
Key, K., Constable, S., Liu, L., & Pommier, A. (2013). Electrical image of passive mantle upwelling beneath the northern East Pacific Rise. Nature,495(7442), 499-502.
場所は中米より南の海の底。東太平洋海膨と呼ばれる海嶺の下。
得られた地下イメージはこちら。
深さ100km以上まで透視できています(おどろくなかれ、こちらも電気で透視している
のだ)。海嶺では、海洋プレートが左右に分かれていますが、その真下にはマントルが
溶けている部分が広がっていることが分かりました(赤い部分)。この赤い部分がほぼ
左右対称なのが、大発見です。海外のニュースサイトでも取り上げられています。
●Scientists Image Deep Magma Beneath Pacific Seafloor Volcano
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/03/130327144127.htm
これら2つの論文の著者は重なっていますが、調査地域は重なっていません。プレート
テクトニクスの有名なイラストに重ねてみるとこんなかんじ。上の図と比べてみて!
※http://pubs.usgs.gov/gip/earthq1/plate.html
http://pubs.usgs.gov/gip/dynamic/dynamic.html
つまりプレートが生まれる場所(海嶺)と、死ぬ場所(海溝・沈み込み帯)と、
両方で凄い研究成果をだして、それをほぼ同時に報告するという。
この研究室にはいままで何度も訪問していて、このブログでもレポートしています。
3月末は、きっと盛大に御祝いをされたのでしょうね。
私ももちろん、御祝いのメールをうちましたよ。
でもひとしきり興奮して(うちの大学院生にも「凄いよね!凄いね!」と知らせた後で)
寂しくなりました。なんかさ、負け負けなのを魅せつけられてさ。 はぁ、がんばろう…
あと、もう一つ。この3月で、4年間ほど続いた ある研究プロジェクトが無事に終了しました。
短い準備期間で調査航海を立て続けに行うときもあって、ホントウに大変なプロジェクトでした。
終わってホッとすると共に、新年度になって少し気が抜けてしまってました。
、、、さて、ぼんやりしてばかりではイケナイ。こちらもがんばりましょう!
とりあえず、まず、ブログ更新から。
科学の日進月歩は、人間の、カメよりも遅い(?)歩みの積み重ねなのだ。
次回予告: 京都の桜 昼編、夜編、あと京都のギャラリー展の紹介をするよ!
MANTA先生の論文も、きっとNatureに掲載されます。
残念ながら、気持ちだけですが、応援しています!
by アヨアン・イゴカー (2013-04-14 20:00)
ありがとうございます!! がんばります!!
ここ数年、とあるプロジェクトに忙殺されて、主著論文があまり増えていないので
まずはそこからです。Nature、Science誌にももちろん挑戦します!
(挑戦だけなら無料できる (^^) )
by MANTA (2013-04-15 06:42)