京大でセミナー:初めての星から津波災害まで [▼科学ニュース New!]
「自然科学は、科学ではない」という人がいます。
(それは定義により間違ってますが)、たしかに再現性が科学の基礎ですが、
地球や宇宙スケールで起きている現象を実験により再現することは困難です。
最近はこの弱点を克服するため、スーパーコンピュータが活用されています。
天文学に、気候学・気象学、地震学など、地球スケール~宇宙スケールといった
巨大・長時間の現象の「実験」の場として活用されているのです。
「えー、シミュレーションの結果なんて信頼できるの~」
そんなあなたは、来週京都大学で開催されるこちらの講演会にぜひお越しください。
一般公開講座のお知らせ(一般社団法人 物理探査学会)
日時:平成23年11月21日(月)15:00~18:00
場所:京都大学百周年記念ホール(定員500名)
一般公開講座タイトル:スーパーコンピュータ技術と科学のフロンティア
参加費:無料
このセミナー、あまり宣伝されていませんが、第一線の研究者(しかもいろんな分野)が
4名も集います。すべて聞くのも良い、気になる講演だけ聞くのもよし。英語への同時
通訳もありますから、海外の方も歓迎です(と日本語で書いても仕方ないのだが)
以下は上記のホームページからの抜粋です。
・137億年の宇宙の進化
(東京大学数物連携宇宙研究機構・吉田直紀先生)
2年前のNHKスペシャルで放映された宇宙の起源に関する番組で有名な先生です。
ビッグバンの後暗黒となった宇宙に始めて輝き始めたファーストスター誕生迄の宇宙
の進化を数値シミュレーションで解き明かした若手のホープです。
・気候変動に対する雲の影響
(海洋研究開発機構地球シミュレーターセンター・大淵済先生)
気候変動の研究には,太陽の影響を無視することができないと考えられています。
大淵済(おおふちわたる)博士は,可能な限り現実の現象を取り込める数値シミュレーション
により1980年以降の気候変動の原因に太陽がどのように関るかを確かめました。その結果
1980年以降については,11年という太陽活動周期や宇宙線の影響よりも,低層の雲が
影響した可能性が高いことを確認しました。
・沿岸都市の熱環境に関する高解像数値シミュレーション
(海洋研究開発機構地球シミュレーターセンター・馬場雄也先生)
都市部の平均気温は年々上昇しています。この気温上昇は,主として土地利用,建築物
種類などの都市化の進行によって引き起こされています。馬場雄也博士は,東京京橋、
川崎などの臨海都市域をモデルとして数値シミュレーション(図3)を行いました。その結果,
都市部の熱環境に及ぼす都市構成要素の影響が明らかとなり,現実的な都市計画に役立つ
と思われる知見を得ることができました。なお,博士はテレビ朝日の番組「奇跡の地球物語,
異常気象~スーパーコンピュータで挑む」に出演されています。
・東日本大震災と津波シミュレーション
(東京大学地震研究所・佐竹健治先生)
3月11日に東北地方の沖合で発生したM9の巨大地震によって津波が発生し,約30分後
岩手県三陸海岸に,約1時間後宮城県仙台地方沿岸に10m以上の高さで襲い,約2万人
の方が犠牲になりました。津波シミュレーション自体の精度は高い(図4)ので,津波警報
や防災にどう十分活用するかを模索している現状を説明します。博士は,世界でも有名な
津波研究家であり,多数のテレビ番組に出演されています。
場所は京都大学吉田キャンパスの、いわゆる「時計台」です。
お申込みはこちらから。11/15が締め切りですが、直前でもたぶん大丈夫です。
なぜなら私が「中の人」だから (笑)
http://www.segj.org/is/10th/public/index.html
そういえば、こんなニュースもありましたね。最初の星ってもっと大きいのかと思ったら、
重さは太陽のたったの40倍なんですね。
●宇宙で最初の星、重さ太陽の40倍 京大「成長」を再現
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111111-00000027-kyt-l26
これもスーパーコンピュータでの計算結果でしょう。
スーパーコンピュータは凄い!と思った人も、怪しい!と思った人も、11/21(月)は
京都大学吉田キャンパスまでお越しください。
(それは定義により間違ってますが)、たしかに再現性が科学の基礎ですが、
地球や宇宙スケールで起きている現象を実験により再現することは困難です。
最近はこの弱点を克服するため、スーパーコンピュータが活用されています。
天文学に、気候学・気象学、地震学など、地球スケール~宇宙スケールといった
巨大・長時間の現象の「実験」の場として活用されているのです。
「えー、シミュレーションの結果なんて信頼できるの~」
そんなあなたは、来週京都大学で開催されるこちらの講演会にぜひお越しください。
一般公開講座のお知らせ(一般社団法人 物理探査学会)
日時:平成23年11月21日(月)15:00~18:00
場所:京都大学百周年記念ホール(定員500名)
一般公開講座タイトル:スーパーコンピュータ技術と科学のフロンティア
参加費:無料
このセミナー、あまり宣伝されていませんが、第一線の研究者(しかもいろんな分野)が
4名も集います。すべて聞くのも良い、気になる講演だけ聞くのもよし。英語への同時
通訳もありますから、海外の方も歓迎です(と日本語で書いても仕方ないのだが)
以下は上記のホームページからの抜粋です。
・137億年の宇宙の進化
(東京大学数物連携宇宙研究機構・吉田直紀先生)
2年前のNHKスペシャルで放映された宇宙の起源に関する番組で有名な先生です。
ビッグバンの後暗黒となった宇宙に始めて輝き始めたファーストスター誕生迄の宇宙
の進化を数値シミュレーションで解き明かした若手のホープです。
・気候変動に対する雲の影響
(海洋研究開発機構地球シミュレーターセンター・大淵済先生)
気候変動の研究には,太陽の影響を無視することができないと考えられています。
大淵済(おおふちわたる)博士は,可能な限り現実の現象を取り込める数値シミュレーション
により1980年以降の気候変動の原因に太陽がどのように関るかを確かめました。その結果
1980年以降については,11年という太陽活動周期や宇宙線の影響よりも,低層の雲が
影響した可能性が高いことを確認しました。
・沿岸都市の熱環境に関する高解像数値シミュレーション
(海洋研究開発機構地球シミュレーターセンター・馬場雄也先生)
都市部の平均気温は年々上昇しています。この気温上昇は,主として土地利用,建築物
種類などの都市化の進行によって引き起こされています。馬場雄也博士は,東京京橋、
川崎などの臨海都市域をモデルとして数値シミュレーション(図3)を行いました。その結果,
都市部の熱環境に及ぼす都市構成要素の影響が明らかとなり,現実的な都市計画に役立つ
と思われる知見を得ることができました。なお,博士はテレビ朝日の番組「奇跡の地球物語,
異常気象~スーパーコンピュータで挑む」に出演されています。
・東日本大震災と津波シミュレーション
(東京大学地震研究所・佐竹健治先生)
3月11日に東北地方の沖合で発生したM9の巨大地震によって津波が発生し,約30分後
岩手県三陸海岸に,約1時間後宮城県仙台地方沿岸に10m以上の高さで襲い,約2万人
の方が犠牲になりました。津波シミュレーション自体の精度は高い(図4)ので,津波警報
や防災にどう十分活用するかを模索している現状を説明します。博士は,世界でも有名な
津波研究家であり,多数のテレビ番組に出演されています。
場所は京都大学吉田キャンパスの、いわゆる「時計台」です。
お申込みはこちらから。11/15が締め切りですが、直前でもたぶん大丈夫です。
なぜなら私が「中の人」だから (笑)
http://www.segj.org/is/10th/public/index.html
そういえば、こんなニュースもありましたね。最初の星ってもっと大きいのかと思ったら、
重さは太陽のたったの40倍なんですね。
●宇宙で最初の星、重さ太陽の40倍 京大「成長」を再現
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111111-00000027-kyt-l26
これもスーパーコンピュータでの計算結果でしょう。
スーパーコンピュータは凄い!と思った人も、怪しい!と思った人も、11/21(月)は
京都大学吉田キャンパスまでお越しください。
2011-11-13 18:32
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コメント(2)
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興味深い講演会ですね。
by アヨアン・イゴカー (2011-11-14 08:10)
ありがとうございます。お近くの方はぜひお気軽にどうぞ!!
by MANTA (2011-11-14 12:43)