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明日の神話 [▼研究実況 Now!]

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今日はシュルレアリスム展にいった。
(国立新美術館)
昨日の岡本太郎展の流れで、
画家はどんな風に世間の常識と戦うのかなぁ
どんな熱い思いを作品に込めるのかなぁ
と楽しみにして見に行ったのだけれども。

どうも展覧会の趣旨は全く違ったようで、
美術の授業のような構成。とても勉強にはなったのだが、
技法うんぬんや歴史よりももっと違うことを知りたかったなぁ。
自動記述や「甘美な死骸」などは確かに新しいクールな
表現技法だったかもしれないが、そこまで意識の中の無意識に
フォーカスしてしまうのならば、そこに絵画はあるのだろうか?
コンピュータが絵を描いているのと同じでは?と思っちゃった。
あるいはこれこそシュルレアリスム、無意識の中の意識なんだろうか?

哲学的な問いかけと歩きまわりで疲れた展覧会場をあとにして、
渋谷駅に岡本太郎の壁画「明日の神話」を見に行った。
やっぱ私にはこの方がいいわ。
水爆、第五福竜丸、しかし明るい色調。
焼かれる骸骨は、なぜか死ではなく再生を感じさせる。
シュルレアリスム展はどちらかというと破壊。破滅を感じさせる。

岡本太郎がいま流行っているのは、彼の醸し出す、
回帰や再生のイメージがいまの日本に必要だからかもしれないな
などと思った。

しかし「神話」なのに「過去」ではなく「明日」って、クールだ。
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乾物屋

>水爆、第五福竜丸、しかし明るい色調。
>焼かれる骸骨は、なぜか死ではなく再生を感じさせる。
泣けます、このセリフ! 
フクシマを再生させるアートを誰かお願いします。
by 乾物屋 (2011-05-05 12:30) 

MANTA

乾物屋さん、フクシマという言葉は今回の原発事故によって世界中に知られ
ました(海外では「事故」ではなく、Fukushima Crisisとして)。
アートで元気を取り戻すのはよいアイデアですね。
一方、暮らしの安全や被災地の復興に対して、科学の力も問われていますね。
サイエンスコミュニケーションも!
by MANTA (2011-05-05 19:18) 

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