勝手に一般公開?してみたよ(1) [▼研究実況 Now!]
先日よりお伝えいたしておりました、当ブログ特別企画「勝手に一般公開?」、
無事に研究所見学会を実施いたしましたので、ご報告します。
当日は非常に暑い中、5名ほどの方々にご参加いただきました(ありがとうございました)。
いま調べてみると、横浜の15時の気温は32.9度だったそうな。そら暑いわ。
当日は私も休みを取り、参加者兼説明者として参加いたしました。
研究所に集合後、まずは調査船「かいれい」を見学。
「勝手に」と銘打ってますが、研究所見学も調査船見学もちゃんと手続きしております~
では内部に参りましょう。
「かいれい」の中では、海底地震計(OBS)がお出迎え。
黄色い球1つ1つのが海底地震計です。ざっと50台ほど搭載されてました。
これらはまもなく、伊豆・小笠原の海底に設置される予定です。
装置の詳細は下記ページをご覧下さい。
●OBSのしくみ(日本海洋事業)
http://www.nmeweb.jp/duties_tectonic_obs2.html
上から見て。どこかの工場の写真のようです。海底地震計は、海底で地震の波を
観測する装置です。今回は、調査船「かいれい」から発せられる人工地震の波を受信して、
地下の様子を調べます。
船尾方向を臨む。海底地震計の向こうに見える黄色いケーブルは
「ストリーマーケーブル」です。
●MCS/SCS:反射法のしくみ(日本海洋事業)
http://www.nmeweb.jp/duties_tectonic_mcs2.html
外から見た「ストリーマーケーブル」。ストリーマーケーブルも地震の波を受信します。
海底地震計は主に、海底より下の地殻やマントルを屈折しながら通る地震波を観測し、
ストリーマーケーブルは主に、地殻やマントルから反射してくる地震の波を観測します。
その違いはこちらにマンガで示されてます。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/observe/seabed.html
ストリーマーケーブルの上を仰ぎ見ると、青空。
それと「安全第一」。
うだるような暑さですが、船の甲板では出航前の機器調整中。
床に転がっている、ながーくのびた金属柱が人工地震発生装置「エアガン」です。
それ以外の「宙を舞う龍」のような黒い物体は浮きです。
エアガンは文字通り「空気銃」。水中で高圧の空気をボコッと放出することで、
強い音波を発生させます。この音波は海底で反射されるだけでなく、海底より下の地層でも
反射されたり屈折します。なので「人工地震」として地下構造調査に利用されています。
降りてみました。写真では見えませんが、先ほどの「エアガン」は左舷後方で準備中です。
観測支援員の皆様、暑い中お疲れ様です。
調査船「かいれい」見学ではこのほかにも、ブリッジ・ROVかいこう操縦室や、
居室・風呂場・食堂・娯楽室などを覗いてみました。そのあたりの様子の一部は、
見学会に参加されました素風さんのブログでご覧いただけます。
(ご紹介ありがとうございます)
●JAMSTEC見学記【その1:調査船「かいれい」を見学】
http://pm-tegetege.blog.so-net.ne.jp/2008-07-27
つづいて、しんかい6500と生物の展示に参りましょう。
ちなみに記事の写真のほとんどは見学の翌日に撮りました。
説明しながらの撮影は、さすがに難しかったですね。
つづく。
無事に研究所見学会を実施いたしましたので、ご報告します。
当日は非常に暑い中、5名ほどの方々にご参加いただきました(ありがとうございました)。
いま調べてみると、横浜の15時の気温は32.9度だったそうな。そら暑いわ。
当日は私も休みを取り、参加者兼説明者として参加いたしました。
研究所に集合後、まずは調査船「かいれい」を見学。
「勝手に」と銘打ってますが、研究所見学も調査船見学もちゃんと手続きしております~
では内部に参りましょう。
「かいれい」の中では、海底地震計(OBS)がお出迎え。
黄色い球1つ1つのが海底地震計です。ざっと50台ほど搭載されてました。
これらはまもなく、伊豆・小笠原の海底に設置される予定です。
装置の詳細は下記ページをご覧下さい。
●OBSのしくみ(日本海洋事業)
http://www.nmeweb.jp/duties_tectonic_obs2.html
上から見て。どこかの工場の写真のようです。海底地震計は、海底で地震の波を
観測する装置です。今回は、調査船「かいれい」から発せられる人工地震の波を受信して、
地下の様子を調べます。
船尾方向を臨む。海底地震計の向こうに見える黄色いケーブルは
「ストリーマーケーブル」です。
●MCS/SCS:反射法のしくみ(日本海洋事業)
http://www.nmeweb.jp/duties_tectonic_mcs2.html
外から見た「ストリーマーケーブル」。ストリーマーケーブルも地震の波を受信します。
海底地震計は主に、海底より下の地殻やマントルを屈折しながら通る地震波を観測し、
ストリーマーケーブルは主に、地殻やマントルから反射してくる地震の波を観測します。
その違いはこちらにマンガで示されてます。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/observe/seabed.html
ストリーマーケーブルの上を仰ぎ見ると、青空。
それと「安全第一」。
うだるような暑さですが、船の甲板では出航前の機器調整中。
床に転がっている、ながーくのびた金属柱が人工地震発生装置「エアガン」です。
それ以外の「宙を舞う龍」のような黒い物体は浮きです。
エアガンは文字通り「空気銃」。水中で高圧の空気をボコッと放出することで、
強い音波を発生させます。この音波は海底で反射されるだけでなく、海底より下の地層でも
反射されたり屈折します。なので「人工地震」として地下構造調査に利用されています。
降りてみました。写真では見えませんが、先ほどの「エアガン」は左舷後方で準備中です。
観測支援員の皆様、暑い中お疲れ様です。
調査船「かいれい」見学ではこのほかにも、ブリッジ・ROVかいこう操縦室や、
居室・風呂場・食堂・娯楽室などを覗いてみました。そのあたりの様子の一部は、
見学会に参加されました素風さんのブログでご覧いただけます。
(ご紹介ありがとうございます)
●JAMSTEC見学記【その1:調査船「かいれい」を見学】
http://pm-tegetege.blog.so-net.ne.jp/2008-07-27
つづいて、しんかい6500と生物の展示に参りましょう。
ちなみに記事の写真のほとんどは見学の翌日に撮りました。
説明しながらの撮影は、さすがに難しかったですね。
つづく。
拙ブログ記事をご紹介くださいましてありがとうございます。親子で堪能しました。楽しかったですー。
by 素風 (2008-07-28 08:21)
こんにちは。今回は陸上部の合宿引率のため参加できませんでしたが、また機会がありましたら是非参加させていただきたいと思っています。貴重な写真を楽しみにしております。
by KADOTA (2008-07-28 10:36)
ドタキャンですみませんでした。くぅぅ。
海洋生物のプラスティネーション、見たかったです。
by かぐや (2008-07-28 16:30)
>親子で堪能しました。楽しかったですー。
素風さん、お越し頂きましてありがとうございます。
船は公開日の翌日のほうが少しゆっくりと見ることができましたが、
でも船上作業の一端を少しご覧頂いたと言うことでお許し下さい。
KADOTAさん、合宿引率お疲れ様です!夏休みですね!
またの機会にぜひお越し下さいませ。
かぐやさん、プラスティネーション凄かったですよ~ なんちゃって。
ドタキャン、問題ございません。またぜひお越し下さい!
by MANTA (2008-08-01 05:25)
すみません、ご無沙汰してます。
昨日、「ザ・ベストハウス123」という番組で
『海洋観測船フリップ』というのを見ました。
浮きのように垂直に立つその姿にびっくりしました!
思わずMANTAさんを思い出し、
おじゃました次第です。
by sora (2008-08-07 09:43)
>『海洋観測船フリップ』というのを見ました。
soraさん、これですね!
http://gcaptain.com/maritime/blog/the-flip-scripps-institute-of-oceanography/
サンディエゴで実物を見たことがあります。あれが沖に出るなんて…と
おもうほどちょっと頼りない船でした。まだ現役なのかな?
※soraさんのサイトにいつも伺うのですが、私のブラウザからはなぜか
nice、コメントができません。恐縮です。
by MANTA (2008-08-07 19:37)