乗船レポートPHS:暑いコンテナ(15) [ シリーズ実況 Old..]
乗船レポートも15回を数えました。長い航海もいよいよ終盤です。
いまは小笠原諸島 父島のずっと東、太平洋の真ん中にいます。
昨日は衛星電話の圏外にでてしまったらしく、ブログ更新ができませんでした。
なので今日は2本立て。まずはコンテナの話。
船の上では、海底装置の最終調整を甲板に置かれたコンテナの中でやってます。
(それと大波で壊れた部分のチェックも…)
みかけは港などでよく見るコンテナです。「乗船レポートPHS:調査準備(3)」や
「乗船レポートPHS:2台仲良く(12)」でも写真の隅のほうに写っています。
違うのは入口にドアが付いていて、中はベニヤ張りの部屋になってる点。
エアコンも付いています。炎天下でもコンテナ中で涼しく作業〜
…のはずでしたが、出港早々からエアコンは故障。
機関長にも直せないといわれました(泣)。
外の日光の下で装置の組み立てをしてから、コンテナ内の蒸し風呂で回路の調整。
これはなにかのダイエット教室か? ブートキャンプ?
写真はそんなコンテナの中での作業の一幕。
奥に緑色の扇風機が見えるのがわかりますか?
せめてすこしでも涼しく、と機関部からお借りした物です。
手前では耐圧ガラス球をあけて、再整備しています。
研究者が一生懸命磨いているのが、ガラス球の上半球。
これを下半球とあわせて、ゴムテープでシールすると、
水深6000mでも壊れない、水漏れ無し、というすぐれものです。
ただしガラスなので扱いを誤ると欠けたりヒビが入ります。
揺れる船の上で、割れ物を扱って大丈夫かって?
我々はプロですからね、まかせておいてください
といいたいとこですが、かなり神経をすり減らしながら作業しています。
この1週間、船は北上してきたのでだいぶ涼しくなりました。
おかげでコンテナの中もだいぶ過ごしやすくなりました。
ガラス球のチェックも終わって、大破した装置のリカバリーもなんとかなったし。
そんな昨日突然! エアコンが勝手に直りました。
えー、いまさら?(笑)
つづく。
http://obem.jpn.org/field040.html#AM07
暑い中、お疲れ様です。
日本列島ではもう木枯らし一番が吹きましたよ~
下船のときに、寒暖差に体調を崩されぬよう・・・
by さくら (2007-11-20 22:07)
こんばんは。いよいよ終盤ですか、頑張って下さいね。
急激に寒さが増してしまったのでお戻りになられた時に
体調を崩さないよう心してご帰還下さいね。
by kaoru (2007-11-20 22:26)
- さくらさん、コメントありがとうございます。このころは船は北上していたので、
毎日寒くなって行ってましたね。それでも半袖短パンの研究者もいましたっけ(笑)
kaoruさん、たしかに陸地は寒かったです。いまはもう年の瀬。
船に乗ってた頃の暖かさが1ヶ月前とはウソのようです。
by MANTA (2007-12-30 22:58)