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論文ができるまで ~英作文の秘密兵器(10) [ 連載 Old..]

「おいおい、ブログ書いてる暇があるのかね? 論文はまだかね?」という声が
聞こえてきそうな昨今、皆様いかがおすごしですか? > 誰となく…

えーっと、締切を大幅に超えてしまった英語論文。
夏休みは終わってしまいましたが、泣きながらまだがんばっております。
(いや、泣いているのは編集者か…)


 鳥も鳴いてます。週末の自宅執筆活動での1コマ。
 ピヨピヨ。 なんていう鳥なんだろうか。。。頭ぼさぼさだ。

【Day 12~15】
あいかわらず英作文と格闘中。着々と進んではいます。
(そりゃ、止まりはすれど、下がりはしませんからね)
そういえばこのシリーズで「英文を書けるだなんて、やっぱりすごいなあ」というコメントを
頂いたことがありますが、実は秘密兵器があります。

それは…翻訳ソフト!

「なんだー、そんなの使ってるのか~」とお思いでしょう?
「日本語を英語に翻訳しても、まともな英文にならないんじゃないの?」と思うでしょ?

違うんですよ。
*英文→和文の翻訳ソフト* を使うのです。

<私流 英作文のやり方>
1)英文を適当に書きます。
2)書いた英文を、英文和訳ソフトで、日本語の文章に翻訳します。
  長い英文はうまく翻訳できませんので、文を適当に短く区切って入力します。
3)日本語を読んで意味がわかんなかったら、英文が間違っているので書き直します。

英文和訳ソフトもお馬鹿です。難しい英文は理解できません。でもそんなお馬鹿なソフト
がちゃんと翻訳できるくらい平易な英文だったら、どんな外国人でも理解できるはず!
そうおもって、英文和訳ソフトをしょっちゅう使っています。
まるで、家庭教師に「そこ、違うよ」と、英作文のたびに教えてもらってる気分です。

 愛用している「LogoVista」。手放せません。

2年前でしたか、こうして書いた英文論文を、外国人による英文校正にも出さずに(!)
エイヤっと海外の雑誌に投稿しましたが、「おまえの英語は酷い」とはいわれませんでした。
ずっと以前に、ちゃんと英文校正をしてもらって論文投稿をしたにもかかわらず、「君の
英語は酷いので英文をチェックしてもらいなさい」と言われたときと比べると大違いです。
ありがとう、LogoVista先生!

あとは辞書ソフトも手放せません。私が使っているのはMicrosoft BookShelf。
何かのおまけについてきたヤツですが、国語辞典と英和・和英辞典が一緒になっていて、
軽くて便利です。あとCollins COBUILD English Dictionaryという英英辞書も
入れています。英単語や熟語の微妙なニュアンスを調べるときにたまーに使います。
ちなみにLogoVista先生は和文英訳もできますが、ほとんど使ってないです。

最近は翻訳も辞書もホームページでできるからいいですよね~
もしも英作文をやらないといけないハメになりましたら(?)、この方法を一度おためし下さい。

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ただ、私のやり方だと、できあがった英文は1行が短くブチブチと途切れた印象です。
表現もえらく簡単になってしまいます。まるで中学生の英作文ですね。科学論文だと
過剰な修飾語は不要ですし、「誤解なく理解できること」が重要なのでそれでよいのですが、
文学作品とかだと「なにこれ?幼稚~」といわれるのでしょうね。いやはや。

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コメント 8

すうちい

niceな手ですね。私は昔、英語で論文を書いたときに、マレーシア人のロー君に丸投げしてしまいました(もう時効 ^^ )。
by すうちい (2007-09-06 08:33) 

もにょち

わー☆
まさにnice!です!!
今度出す論文で、要約を英作文で書かねばならなかったので、さっそくお世話になるやもw
by もにょち (2007-09-06 11:48) 

待ってました、英語論文作成の秘密!なるほどー!!目から鱗です。私もこの方法で英作文を勉強しなおそうかなあ。いいことを教えていただきました。ありがとうございます。
by (2007-09-06 12:21) 

竜

ふーむ、なるほど。良い手を教えて頂きました。早速今書いているやつに試してみよう(^_^)。私が良くやる手は、自分が書きたい内容の専門用語を複数含めてググってみる方法です。そうすると必然的にお仲間の論文がかなりの率でヒットするので、さらに使ってみたいと考えている動詞や形容詞を入れてさらに検索。で、使えそうな表現を借用して名詞や数詞を入れ替えて表現したい文章の出来上がり。このとき、なるべくネイティブの人が書いた文章を参考にするのが良いです。
#つまり英借文です
by 竜 (2007-09-06 22:34) 

MANTA

「なんだ、へなちょこ研究者め!」とおしかりを受けると思いきや、
いまのところ意外に好評で驚いていたりします。

すうちいさん、もにょちさん、コメントでも「Nice」をありがとうございます。
マレーシア人に丸投げは内緒にしておきますね(笑) > すうちいさん

要約がんばってください。日本語をそのまま英語に直そうとは思わずに、
頭に思い浮かぶ英文をチョイチョイと和訳しながら、日本語要約に近い
文章を模索するのがよいとおもいます。
ファイト!(お互いに)>もにょちさん
by MANTA (2007-09-07 04:51) 

MANTA

- 素風さん、こういう風になってます。
でも一般的な英作文のやり方ではないようですね。
この方法が英作文の勉強になるかどうかは微妙ですが、
「この日本語を英語にしたらこんな感じ?」と思ったときには、
英文和訳ソフトでチェックしてみると面白いと思います。

竜さん、ググってみるのもいいですね。ただ、あまりに良い文章がヒット
してしまうと、真似してしまいそう、あるいは真似できないので苦しみそう
な気がします(でも今度つかってみよーっと)
by MANTA (2007-09-07 04:56) 

阿頼王

MANTAさんへ
すごく参考になる「英語翻訳の裏技」ですね。
まあ、わたしなんぞは「英語論文」自体書く必要の無い職場ですけど……。
MANTAさんのこの"方法”、システム化して"実用新案”になりそうな気がします。
でも、兎に角、今は、書かなければならない「研究論文」に集中してくださいね。
海上の海の研究者の生活も「楽じゃない」ですね。
でもMANTAさんは、ご自分で選ばれた"道”なんですよね。
by 阿頼王 (2007-09-08 06:01) 

MANTA

- たしかに和英辞書機能と英文和訳機能をうまく組み合わせると、
「英作文補助ソフト」ができるかもしれませんね。だれか作って下さい!!
論文執筆ははっきりいって楽しいです。ここ2年ほど、研究者らしく
なかったのですが、「やっぱし私は研究者だ」と実感できてすてきです。
もちろん私が選んだ「道」ですが、幸運や多くの人に支えられてのものだと
思っています。
by MANTA (2007-09-08 09:00) 

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