太平洋の底で -帰路(8) [ シリーズ実況 Old..]
2年ぶりにあがってきた「電磁気観測所」は、いろいろと壊れているところがあって、
下船後、メーカーさんへ「入院」させねばならないが、それでもデータを取っていて
くれた。よかった。長い間、海底でがんばってくれた観測所よ、お疲れ様。
また2年前に一生懸命整備した研究者たちよ、お疲れ、ありがとう。
…っていうか自分自身だったりする。
2年たったけど、自分自身、あんまし変わってない。進歩もない。
いいのやら、わるいのやら。
さて日本に向かい始めてすでに道半ば。
低気圧が近づいてきて、海は荒れ模様になりつつある。甲板長が荒天準備をしている。
出港以来、船酔いしらずの研究者も、一人、また一人と、倒れていく
(船酔いでちょっと寝てるだけなので心配はない)
私も気持ち悪い。が、これは前の晩の打ち上げの酒が残っているだけである。
一方、調査の帰り道はいつも、食事がちょっと豪華目になる(気がする)。
貝の混ぜご飯に、エビ、カツ、奥はエビチリスープ。
調査作業が続いている間は、食事も慌ただしい。朝は7:30、昼は12:00、夕食は17:00
と決まっているが、作業の方は不規則なのでゆっくりとは食べられない。
なので調査作業中は食事も心持ち、簡単なモノになる。その分、帰りの回航時には
ちょっと豪華になるわけだ。と思う。
帰り道での大事な仕事は、調査結果の整理である。
船の自室にこもって、文章を書いたり資料を整理したりしていた。
根をつめると気分が悪くなるので、ベッドに寝転がって本を読んだり、冷蔵庫に入れて
あった水を飲んだりする。で、また机に向かう。結果、運動不足になる。
調査航海は、港に着く前に結構忙しかったりするモノなのだ。
次回、レポート最終回。
※この記事の続きをよむには下記を御覧ください。http://obem.jpn.org/field057.html
はじめまして。このような貴重な調査の報告をいただきありがとうございます。そちらの研究所の公開には先月、訪問させていただきました。水中ロボットなどをつくっているので、海洋には興味があります。今後とも、拝見させていただきます。
by KADOTA (2007-06-24 09:47)
何気に快適そうな船内ですね。。
しかも、料理も民宿と変わらないし。。
ん~、、やっぱり海の仕事に就きたいナァ。。(笑)
by ふみふみ (2007-06-25 23:47)
- KADOTAさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
リンク先を拝見しました。本をたくさん書かれておられるんですね。すごい!
つたない文章で恐縮ですが、また遊びに来ていただければ幸いです。
by MANTA (2007-07-05 07:44)
- たしかになんとなく民宿の料理に似てますね! > ふみふみさん
お皿とかが家庭的なのかな?手料理っぽくも見えますね。
船内は快適ですよ。考えようによっては、山奥で野外調査をするよりも
ずっとよい生活環境です。
by MANTA (2007-07-05 07:47)