太平洋の底で -カップヌードル(5) [ シリーズ実況 Old..]
ちょっと一息。
ROV「かいこう」が潜る前に、カップヌードルの空き容器を付けさせてもらった。
これ、深海の水圧でちっちゃくなるのだ。
右がオリジナル。左が5600mの深海に行って帰ってきたもの。
縮んでいるのがおわかりだろうか?
沈める前には、日付や名前などをサインをする。すると書いた文字もちっちゃくなる。
なかなか楽しい。私は玄人?ぶって「カップヌードル圧縮実験」には参加しなかったが、
いまになって「久々に作ってもよかったなぁ」とちょっと後悔。
遊んでばかりいるわけでもない。
船上の研究室(ラボ)で、次に深海へ設置する装置の最終確認だ。
今回も耐圧ガラス球を使用する。ガラス球の中に測定装置が入っている。
この装置は設置したら2年間は海底だ。がんばれよ。
準備も一段落。夕食の時間だ。毎日、午後5時に夕飯。しかもこの量。
しかしすぐに慣れてペロリと平らげてしまう。また下船までに太るなぁ…
http://obem.jpn.org/field057.html
このカップの実験って、いつも疑問に思うのですが、発泡スチロールの中の空気は最終的にはどうなってしまうのですか?
大気中へ持ち帰っても圧縮されたまま我慢をしているというのでしょうか?
圧縮されて行き場を失い、外へ漏れだしてしまったのでしょうか?
どうなのでしょう。
by すうちい (2007-06-21 14:45)
MANTAさん、ご無沙汰しております。
ちっちゃくなった、カップにびっくり!!!目が点です。
思わず書き込みです。
水深5600mの水圧ってのを想像してみました。
こういうのって、理科を身近に感じる一歩ですよね。
by ka-mi (2007-06-22 12:42)
すごい、食器が陶器!しかもマーク入り!湯飲み茶碗にまでマーク!
……よく見ると手前の小皿にもマークがある!すごーい!
なんかピントがずれてるような気もしますが、ご容赦を。
やっぱり幹部待遇だからでしょうか?
こうなると、クルーの食堂(食器)事情が気になりますね。
by 化学系の嫁 (2007-06-22 22:34)
食器、マーク入りなんですね!お湯のみまで。すごいですね。
この食器ってもしかして陶器か強化磁器ですか?(プラスチックのお皿のようには見えないのですが)。船で磁器のお皿ってすごいですねぇ。
by wassy (2007-06-22 22:42)
- 発泡スチロールがつぶれると、発表スチロール内の空気は海の中に
逃げていってしまうんです > すうちいさん
だから圧力が元に戻っても容器はつぶれたままなのです。
ちっちゃくなったカップ、おどろいていただけましたか?>Ka-miさん
形がそのままで小さくなっているのもおもしろいですね。
水圧が上下左右から等しくかかったことがよく分かります。
by MANTA (2007-07-02 12:34)
- 食器はプラスチックではなく陶器だと思います。たぶん。
> 化学系の嫁さん、wassyさん
研究所マークは急須にもはいっていますよ。
クルーもオフィサーも、みな同じ食器を使っています。この食器も
研究所の売店で、おみやげとして売ればいいのに…と常々思っています。
ちなみに保安庁とか自衛隊とかはどんな食器なんでしょう?
プラスチック?? アルミ??
by MANTA (2007-07-02 12:41)
※Q&Aコーナーからもご質問いただきました。ありがとうございます。
Q.色々な物質が発明されていても、やはり「硝子」なんですね。
嬉しい気も致します。古代に発し、歴史的に変遷を重ね
深海に眠る、いえ耐えるんですね。ロマンを感じます。
A.そうですね、硝子は加工がしやすいのでまん丸を作りやすく、
耐圧容器の材料としてよいのだと思います。「加工がしやすい」という
点は太古の昔でも今でも利点なのでしょう。
そういえば、耐圧容器ではないですが、最近はセラミック球が深海用の
浮きとして注目されています。セラミック=焼き物ですから、これも
人類が太古から親しんでいるものですね!
by MANTA (2007-07-06 06:24)