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日常の中の意外性 in 地震EXPO [▼研究実況 Now!]

科学チックなことを人に話すとき、正確さが要求されます。
だけれども、専門語やグラフをバリバリ使って、正確に論理的に科学成果を紹介しても、
初心者は(ときに専門外の研究者も)かえって興味を失ってしまうことがあります。

難しい話題に「楽しく」しかし「誤りなく」親しんでもらうことは難しい。
対象が子供でも大人でも、です。
けれど先日訪ねてみた「地震EXPO」にちょっとヒントがありました。
(ホームページはこちら


ここが会場の1つ、横浜の「BankART 1929」。
昔の銀行を改造したスペースで、芸術を軸としたイベントが行われています。
今回は「防災と芸術」のコラボイベントなわけです。えっ? 被災とアート?


会場入り口からして、これです。どんなイベントだ?
入ってみましょう。


かつての銀行窓口であった吹き抜けを利用した会場内部。
(マウスオーバーで1階に降りますよ)
ここでは地震時の避難などに役立つグッズが紹介されています。

たとえば、折りたたみ式のお皿はこんな感じ。

1枚の板を折りたたむとこうなります。使うのが楽しそうだし、おしゃれですね。
展示されているグッズは被災時に役立つだけでなく、このようにデザイン面で
「オッ?」と思わせるものばかりです。


こちらはおなじみ、サクマのドロップ。「へぇー」。
缶の裏には緊急時の連絡先を書けるようにもなっていて、実用的です。

これらに共通するのは「防災・被災=暗い、寒い、いやだ、辛い」というイメージを
デザインひとつで「オッ?」と転換させるところ。日常(あたりまえ)の中の「意外性」が、
「防災グッズ、買わなきゃいかんのだけどなぁ…」を「あってもよいかな?」と思わせてくれる。
意外性が人の興味を(場合によっては購買意欲も)引きつけるのでしょうか?

ほかにもいろいろありました。以下のサイトに紹介されております。
●エキサイトニュース:地震EXPOに行ってきたよ PART-1
 http://www.excite.co.jp/News/bit/00091177082126.html
●ブログ「そろそろ食べなくちゃ。」さん
 http://plaza.rakuten.co.jp/curry25/diary/200704220001/

さてもうひとつの会場へ足を運びましょう。
そこではまた違った「防災とデザイン」に会うことになります。

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元町で出会ったネコも言う。

  「備えろにゃ」

※地震EXPOは「訓練ではない防災」がテーマだそうですが、震災のリアリティーを感じさせる
 展示もありました。私自身、被災地を歩いたはずですが、その悲惨さを忘れていました…
 下記で詳しく紹介されています。
●ブログ「moshimoshi-tour」さん
 http://blog.livedoor.jp/moshimoshi_tour/archives/50947213.html
●「地震EXPO公式ブログ」さん
 http://jishinexpo.exblog.jp/5444120/

つづきます。
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コメント 2

honyapin-turedure

うんうん、と うなづき 興味深く拝見しました♪
近くなら絶対見に行ったのに~!と・・・残念(xox)
by honyapin-turedure (2007-05-07 14:46) 

MANTA

- ほんと、勉強になりました > ほにゃぴんさん
防災グッズについては、一部が六本木で展示されるようですよ。
http://www.axisinc.co.jp/

また次の記事にある「イザ!カエルキャラバン」は全国で順次
開催されるようです。
http://kaerulab.exblog.jp/
by MANTA (2007-05-08 05:08) 

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