東海に挑む−今年の航海(3) [ シリーズ実況 Old..]
前の記事の続きです。
さて年も明けました。
今年は「東海スキャナー計画」のための航海が盛りだくさん。
【1月の航海】
海底ケーブルにはつながないタイプの小型の装置を何台か用意して、事前に地下の様子
(地下の電気の流れやすさ分布)を調べます。また数ヵ月後に、海底ケーブルと連携して
地下をモニターする為の装置も別途、海底に設置します。調査船「なつしま」と海中ロボッ
ト(ROV)「ハイパードルフィン」を使用予定です。
調査船なつしま。お世話になります。
ハイパー君は こちら→
1月の航海の準備は、12月のうちに何とか済ませました。そのときの写真。
黄色いプラスチックケース(ハットといいます)の中身は耐圧ガラス球。
ガラス球は6000mの水圧にも耐えます。その中には磁力計や電位差(テスターと似たよう
なもの)が入っています。あわせて6台使用予定。組み立てには5名で1日がかり(関係者
の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました)。これに錘や切り離し装置、超音波
送受信器(音響トランスポンダー)、アンテナ(腕)をつけるとできあがりです。
箱いっぱい
6つの装置の整備用具や消耗品です。全部船に積みます。写ってませんが、実はこのもう3
倍くらいの数の箱を船に積みます。ちょっとした引越しです。
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1月の航海の後にも、ミッションは続きます。
【2月の航海】
海底ケーブルの先端に「海底コンセント」=分岐装置を接続してケーブルとともに海底へ
設置します。海底ケーブル敷設船を使用予定です。(これね→)
【4月の航海】
海底にある分岐装置へ、海底磁力計や海底圧力計を接続する。海底でのモニター開始です。
まあ、ひとつずつやりとげましょう。まずは1月の航海から。
幸いこの冬は体調を崩さずここまでこれました。
がんばるべ。
http://obem.jpn.org/field056.html
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