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東海に挑む−水槽で試験(2) [ シリーズ実況 Old..]

シリーズ実況のつづきです。


北九州の夕日。右手の建物内に前の記事の水槽はあります。
ここ小倉で、昨年12月末に「海底コンセント」こと、分岐装置の水槽試験を行いました。


試験前に水槽の底で打ち合わせる人々
試験だけじゃなく、分岐装置を実際に海底へ下ろす際の手順などもいろいろと確認中です。
それにしても大勢ですね。写っていないところにまだ何名かおります。むろん私も。


水槽へ注水開始。分かりにくいですが、水槽内に落ちていたチリが水面に白く浮いてます。
水中脱着コネクタには、海底磁力計と海底圧力計を観測装置として接続しました。
(写真には写ってません)


水が入ったところで、水槽脇のパソコンなどを使って分岐装置の水中試験。陸上と分岐装
置の間はうまく通信できているか?分岐装置と各観測装置との間の通信は大丈夫か?分岐
装置や各観測装置は正しく電力を送れているか?観測装置の時刻校正はうまくいっている
か?などをチェックしました。

概ねうまくいっています。みなさん、一安心です。というのも各装置は異なるメーカー製
だからです。もし、どこかのメーカーの装置が漏電していたら?通信のピン配置を間違え
ていたら?アースの落とし方が違っていたら?空気中ではさしたる問題ではないかもしれま
せんが、水中では水を通じて互いの装置がつながっているので、システム全体に思わぬ
トラブルを引き起こしかねません。海底に置く装置は、やはり水の中で一度は試験しないと
不安です。


 水中ロボットになりきるYさん

最後に水中ロボット(ROV)に成り代わり、人間が水中着脱コネクタ(ROVコネクタ)を抜
き差ししてみて、システム全体に問題がないかどうかを確認してます。青いベンチはこの
ときの為だったんですね。

…などなど、いろいろやってみた結果、大きなミスはないものの、小さな不具合が
いくつかあることが分かりました。海底におく前に発見できて幸いでした。

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つづく。
次回はいよいよ間近に迫った調査航海の紹介をします。

※この記事の続きをよむには下記を御覧ください。
 http://obem.jpn.org/field056.html
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