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マリアナ釣り紀行? ~失敗~ (11) [ シリーズ実況 Old..]

乗船レポート、あと3回です。

まあ洋上での調査ですからね、失敗もありますよ。
海底に設置した装置を全部無事回収したいですし、当然そう設計して観測というものは行
われてますが、やっぱりいくつかは装置を回収できなかったりしてヒヤヒヤものです。
今日はそんなお話。

本航海での「装置釣り」は西からスタート。最初はマリアナトラフで水深4000mくらいで
したが、マリアナ諸島を越えて東に行くと海は急に深くなります。そう、マリアナ海溝。
そしてその東の太平洋です。水深はもう6000mくらい。ここまで深くなると装置のトラブ
ルも増えてきます。


アメリカの海底装置にも超音波で呼びかけてつづけている様子。
重い雰囲気、わかりますか?

船から何度呼びかけても、海底装置からの返事がないのです。
おもりの切り離し命令もすでに送りましたが返事なし。浮いてきてるのか、まだ海底にいるのか?
あるいは船がここに来るずっと前に、何かのトラブルで勝手に浮上してしまって、遠くに
流されてしまったか… そうなったらもう見つかりません。

アメリカ人同士、静かに怒鳴りながら議論をしています。なぜあがらないのか?
なにか手順違いはないか? 装置を海底に設置したときのメモ書きはあってるのか?
あわただしく本国へメールを打ったり、いろいろ試しました。
やることはやった。手順に間違いはない。
あとは待つしかありません。返事がなくてだまったままでも、装置はおもりを切り離して
浮いてきているかもしれない。浮上予定時刻まで待つのです。信じて…

つづく。

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 http://obem.jpn.org/field042.html

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ちゃめ

 それはきっと、ロシアの原潜にぶつかったのですよ。
 あるいは、中国か北朝鮮の秘密基地にヒットしてしまったとか…(な、訳があるか)。

 装置が斜面に着地してしまい、ひっくり返ったりするのかな?
 と、素人な疑問を提示してみよう。 =)
by ちゃめ (2006-10-04 22:43) 

MANTA

- そうそう、そういえばソナーに大きな影が写ってましたょ > ちゃめさん
って、んなわけねぇ!(乗り突っ込み)

ちなみに急傾斜地だと、うまく着地できずにひっくり返ってしまうことがあります。おもりが装置の上にきちゃうと、おもりを切り離しても装置に乗っかったままなので、浮かんできません… 
装置を海底に投げ入れるときは海底ができるだけ平らな地域を選んでますが、そういうリスクはある程度しょってるわけです。
by MANTA (2006-10-05 01:04) 

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