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はやぶさ、飛ぶ [▼科学ニュース New!]

仕事柄、ロケットや探査機のうちあげと近いようなことをしていますので、最近のH2Aロケット打ち上げや惑星探査には興味津津です。成功のときの喜びもそうですが、失敗したときに、トラブル後の苦慮が他人事とおもえません。ですので今回は小惑星「イトカワ」への着陸に成功した探査機「はやぶさ」を取り上げましょう。この件、米科学誌サイエンスに、関連する研究成果が多数掲載されました。ニュースの世界から科学の世界へ、「はやぶさ」が飛び立つ瞬間です。派手な出陣式、なわけです。

●探査機「はやぶさ」の小惑星イトカワ解析、米誌が特集
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000401-yom-soci
●小惑星「イトカワ」の全体像
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-04475243-jijp-soci.view-001

サイエンス誌の表紙も「イトカワ」の写真です。
●ソラさんのブログ「チェコの空」
 http://sora.livedoor.biz/archives/50487529.html
※ソラさんは、はやぶさチームの関係者のようです。お疲れ様です!
 でも「これはまだまだ先制攻撃」だそうです。今後もたのしみです。
※別の記事には小惑星にうつった「はやぶさ」の影(写真)もありますね。

小惑星「イトカワ」は長さ550m程、幅約300m程でホントウに小さいですが、それでも重力があり、それから推定される密度は僅か1.9g/cc。岩石は大体3g/ccなので、約40%程度は空洞のようです。といっても、かつてSFアニメであった「空洞惑星」のようにチクワ状ではなく、スポンジのようにスカスカな状態と考えられます。

 詳しくはJAXAさんのホームページまで)

 小惑星にひげを付け足して、無理やりラッコにしとるよ(笑)
 "イトカワの科学観測成果、科学雑誌「サイエンス」が特集!"

この結果は小惑星がどうやってできたか、太陽系形成とどんな関係にあったか、というロマンあふれる謎を一歩解き明かしただけではありません。こんなにスカスカの小惑星であれば、仮に地球にぶつかったとしても地表に落ちる前にばらばらになってしまいます。小惑星衝突による人類滅亡、いわゆる「アルマゲドン」は起きないかもしれません。詳しくはCNNの記事をお読みください。
http://www.cnn.com/2006/TECH/space/06/02/japan.asteroid.ap/index.html
日本ではこの報道はないですね。「小惑星が落ちてきても絶対に安全」ということでないと報道されないのでしょうかね?それもまた極端ですが。

しかし、これだけの成果をサイエンス誌に載せるのは大変です。探査機のイトカワ到着前から、関係者は相当入念に科学分析の計画と実施を進めていたのでしょう。ある天才の力というよりは、はやぶさチームの力が技術面だけではなく科学的分析の面でも十二分に発揮されたといえます。また日本の科学成果が日本の科学者や政府やマスコミのお手盛りのものではなく、世界的に認められたということに、素直に感激してます。

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