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乗船レポート(2) 〜目的〜 [ シリーズ実況 Old..]

さて今回の調査では"ターゲット"がいくつかありますが、その一つが海底下の「メタンハ
イドレート」です。メタンハイドレートは海底下の低温・高圧条件でできる特殊な「氷」
ですが、その中にメタンを大量に閉じ込めています。火をつけると燃えながら溶けるとこ
ろから、別名「燃える氷」と呼ばれています。

東海沖の海底にはメタンハイドレートが眠っていることが、石油天然ガス・金属鉱物資源
機構の調査によって明らかになっています。メタンハイドレートは普通の堆積物よりもずっ
と高い電気抵抗を示すことで知られています。そこで海底に微弱な電流を流してみて、海
底の電気抵抗を調査して、メタンハイドレートを探そうというわけです。今回活躍する装
置は2種類です。
・昨年夏に完成した新兵器「海底電気探査」で地下浅いところのメタンハイドレート調査
 (10日ほど前の写真の「新兵器」とはこのことです)
・1年前に完成した「海底電位差磁力計(頭文字をとってOBEMといいます)」
 を海底に設置して、地下深いところのメタンハイドレート調査
これらの詳細はまたおって紹介しますね。

実はこの調査、同様の測定装置を使って昨年夏に日本海で実施してます。幸運なことに、
前回は海底の下のメタンハイドレートを捕まえることができました。この発見は、21日に
新聞などに掲載されました。(Yahoo!ニュース>トピックス>サイエンス>代替エネルギー
でも見ることができます)。またプレス発表の内容詳細はJAMSTECのホームページでご覧
いただけます(http://www.jamstec.go.jp/からすぐたどれます)。
今回もうまくいくといいのですが、あいては海と地球ですから何が起こるかわかりません。
まずは安全第一。

写真は昨年夏に日本海で取れたメタンハイドレート。まっしろ。氷ですが炭酸みたいにメ
タンの泡がでてます。

※この記事の続きをよむには下記を御覧ください。
 http://obem.jpn.org/field044.html
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コメント 3

ちゃめ

>メタンハイドレートは普通の堆積物よりもずっ
と高い電気抵抗を示すことで知られています。
ふーん、そうなんだ。
それはメタンを閉じ込めている構造によるのかな?
それとも他の要因かな?
えっ、自分で調べろって?
りょーかい。
by ちゃめ (2006-02-24 20:41) 

かっぱ

おお、取れたてのホヤホヤですねえ。これに火を付けて、お鍋でもしたくなりますねえ。
>>とても科学者とは思えない発言かな?しかも食い気に走ってるし。
by かっぱ (2006-02-25 17:21) 

MANTA

たしかに「土まみれのダイコン」にみえますね(笑)> かっぱさん

電気は液体では通りやすく、固体では通りにくいです。>ちゃめさん
詳しくはこちら
http://www.jamstec.go.jp/seika/pub-j/res/ress/tgoto/obem/sigma/sig_liq1_text.html
メタンハイドレートは「氷」なので、電気が通りにくいのです。ただ正確に言えば、メタンハイドレートそのものの抵抗値はきちっとは測定されてないと思います。
by MANTA (2006-03-18 20:07) 

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