朝ドラ「まれ」の不都合な真実 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]
(突然ですが)NHK 朝の連続テレビ小説「まれ」、みんな見てる~?
昨日は主人公「まれ」のケーキ屋さんに、ドランクドラゴンの鈴木拓さん
(役どころは横浜のケーキ職人、主人公の先輩)がでましたね。同じくドランク
ドラゴンの塚地さん(役どころは、主人公の地元、能登半島の村の郵便局員)と
ドラマ内で初共演でしたが、塚地さんは本番中にイタズラを仕掛けていたらしい。
さすがコント職人!
●池畑大悟役 小日向文世&浅井和也役 鈴木拓「大悟なりのエール。」
(キャストのこめんと:NHK連続テレビ小説「まれ」)
いやーー、毎朝楽しみですね!、、、と言いたいところだが、
どうやらこの朝ドラには「不都合な真実」があったらしい。
これだ。
能登半島地震。2007年(平成19年)3月25日に発生。
マグニチュード(Mj:気象庁マグニチュード)は6.9。
最大震度は6強(ドラマの舞台となっている輪島市など)。
死者は1名(輪島市)、重軽傷者(石川県内)は338名、
住宅被害数は約27000棟(これも石川県内のみカウント)にのぼった。
●平成19年能登半島地震災害記録誌(石川県)
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/bousai/bousai_g/notohanto_eq/kirokushi/
朝ドラ「まれ」は随所で、「1994年○月」「2007年○月」というように
劇中で具体的な日付を示してきた。4月開始の当初から「このままでは
いずれ能登半島地震の日がやってくる」と思っていた。が、しかし!
今の放送シーンはすでに2007年3月を大幅に過ぎてしまっている。そして地震の
シーンはこれまでになし。朝ドラは能登半島地震の発生をスルーしたのである。
能登半島の人たちはどんな気持ちでこのドラマをみているのだろう?
例えば下記は、震災から復興した酒屋のニュース。今年は朝ドラのマークを
ラベルに入れて販売されたらしいが、どんなお気持ちだろう?
●銘酒のモリヘイ(Facebook)
https://www.facebook.com/morihei/posts/835378726535055
(以下引用)"NHK連続テレビ小説『まれ』印、能登半島地震での被災から
見事に立ち直った奥能登の酒蔵、白藤酒造さんの「輪島物語」が入荷しました"
あるいは下記はどうか?
●あれからもう八年(ブログ「塗師屋の女将えつこ」さん)
http://fufuetsuko.exblog.jp/23756810/
●NHK朝ドラ『まれ』が始まりました!(同ブログ)
http://fufuetsuko.exblog.jp/23796368/
塗師屋(ヌシヤ)は、輪島塗(漆器)の職人やその家を指す。この朝ドラの主人公は
ヌシヤの女将さんでもあるが、能登半島地震で被害を受けたヌシヤで本ドラマの
ロケをやっていたらしい。なのに、地震のシーンなしって、どういうこと??
所詮ドラマだ。現実の事件をいちいち取り上げる必要などあるまい。
しかし、あんまりではないか? ドラマに現実味を持たせるために、実在の土地
を舞台とし、年月も劇中で明示しておきながら、地震という自然災害は現実味が
ありすぎて邪魔だったのか?(それ以外の諸トラブルは劇中で頻繁に発生している)
まあ、私個人としては「ドラマがつまんなければ、みなければよい」のであるが、
もしも「地震って暗いし、できれば話題にしたくないし、忘れていたい」という
感覚がこの国に蔓延しているとすると、なかなか恐ろしい。
・・・残念ながら地震はまた必ずきますよ。あなたの町にも。
だから正面から向き合ってほしいのである。あなたも、わたしも。
なのにこの朝ドラは陳腐なストーリーの羅列に終始する。脚本が悪いのだろう。
「ケーキが売れない→徹夜→新作を工夫→みんな大喜び」=私頑張りましたって
話よりも、もっと大きな困難に対して能登の人達は打ち勝ってきたって事を少しは
伝えてほしかったな。いま被災地で辛い思いをしている人達を勇気づけるためにも。
そういう意味では、「あまちゃん」の宮藤官九郎は偉かった。
毎朝、朝ドラ見るのが楽しかったし、地震後のシーンは辛かった。
地震は辛い、怖い。でも向き合わねばならない。そして越えねばならない。
私だってそれをどうやればうまく伝えられるか、いつも考えている。
まだ答えはないが、朝ドラのように逃げはしない。
※ちなみに能登半島地震の時の当ブログの記事はこちら。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2007-03-28
この時にはじめて「緊急地震速報」をみました。今思えば、
そのわずかながらの記憶が2011年のあの地震の時に役立った気がします。
昨日は主人公「まれ」のケーキ屋さんに、ドランクドラゴンの鈴木拓さん
(役どころは横浜のケーキ職人、主人公の先輩)がでましたね。同じくドランク
ドラゴンの塚地さん(役どころは、主人公の地元、能登半島の村の郵便局員)と
ドラマ内で初共演でしたが、塚地さんは本番中にイタズラを仕掛けていたらしい。
さすがコント職人!
●池畑大悟役 小日向文世&浅井和也役 鈴木拓「大悟なりのエール。」
(キャストのこめんと:NHK連続テレビ小説「まれ」)
いやーー、毎朝楽しみですね!、、、と言いたいところだが、
どうやらこの朝ドラには「不都合な真実」があったらしい。
これだ。
能登半島地震。2007年(平成19年)3月25日に発生。
マグニチュード(Mj:気象庁マグニチュード)は6.9。
最大震度は6強(ドラマの舞台となっている輪島市など)。
死者は1名(輪島市)、重軽傷者(石川県内)は338名、
住宅被害数は約27000棟(これも石川県内のみカウント)にのぼった。
●平成19年能登半島地震災害記録誌(石川県)
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/bousai/bousai_g/notohanto_eq/kirokushi/
朝ドラ「まれ」は随所で、「1994年○月」「2007年○月」というように
劇中で具体的な日付を示してきた。4月開始の当初から「このままでは
いずれ能登半島地震の日がやってくる」と思っていた。が、しかし!
今の放送シーンはすでに2007年3月を大幅に過ぎてしまっている。そして地震の
シーンはこれまでになし。朝ドラは能登半島地震の発生をスルーしたのである。
能登半島の人たちはどんな気持ちでこのドラマをみているのだろう?
例えば下記は、震災から復興した酒屋のニュース。今年は朝ドラのマークを
ラベルに入れて販売されたらしいが、どんなお気持ちだろう?
●銘酒のモリヘイ(Facebook)
https://www.facebook.com/morihei/posts/835378726535055
(以下引用)"NHK連続テレビ小説『まれ』印、能登半島地震での被災から
見事に立ち直った奥能登の酒蔵、白藤酒造さんの「輪島物語」が入荷しました"
あるいは下記はどうか?
●あれからもう八年(ブログ「塗師屋の女将えつこ」さん)
http://fufuetsuko.exblog.jp/23756810/
●NHK朝ドラ『まれ』が始まりました!(同ブログ)
http://fufuetsuko.exblog.jp/23796368/
塗師屋(ヌシヤ)は、輪島塗(漆器)の職人やその家を指す。この朝ドラの主人公は
ヌシヤの女将さんでもあるが、能登半島地震で被害を受けたヌシヤで本ドラマの
ロケをやっていたらしい。なのに、地震のシーンなしって、どういうこと??
所詮ドラマだ。現実の事件をいちいち取り上げる必要などあるまい。
しかし、あんまりではないか? ドラマに現実味を持たせるために、実在の土地
を舞台とし、年月も劇中で明示しておきながら、地震という自然災害は現実味が
ありすぎて邪魔だったのか?(それ以外の諸トラブルは劇中で頻繁に発生している)
まあ、私個人としては「ドラマがつまんなければ、みなければよい」のであるが、
もしも「地震って暗いし、できれば話題にしたくないし、忘れていたい」という
感覚がこの国に蔓延しているとすると、なかなか恐ろしい。
・・・残念ながら地震はまた必ずきますよ。あなたの町にも。
だから正面から向き合ってほしいのである。あなたも、わたしも。
なのにこの朝ドラは陳腐なストーリーの羅列に終始する。脚本が悪いのだろう。
「ケーキが売れない→徹夜→新作を工夫→みんな大喜び」=私頑張りましたって
話よりも、もっと大きな困難に対して能登の人達は打ち勝ってきたって事を少しは
伝えてほしかったな。いま被災地で辛い思いをしている人達を勇気づけるためにも。
そういう意味では、「あまちゃん」の宮藤官九郎は偉かった。
毎朝、朝ドラ見るのが楽しかったし、地震後のシーンは辛かった。
連続テレビ小説 あまちゃん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
- 作者: 宮藤 官九郎
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/03/25
- メディア: ムック
地震は辛い、怖い。でも向き合わねばならない。そして越えねばならない。
私だってそれをどうやればうまく伝えられるか、いつも考えている。
まだ答えはないが、朝ドラのように逃げはしない。
※ちなみに能登半島地震の時の当ブログの記事はこちら。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2007-03-28
この時にはじめて「緊急地震速報」をみました。今思えば、
そのわずかながらの記憶が2011年のあの地震の時に役立った気がします。
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