理由:4つの円 [▼科学ニュース New!]
※ご注意:今回の記事は目が回ります。乗り物酔いに弱い人はご注意!
前回の記事に次のようなコメントを頂戴しました。
(アヨアン・イゴカーさん、さんきゅーです)
「この錯覚は、かなり強烈な誘引要素がありますが、それが何かが
わかりません。フレイザー錯視にもにているようですが」
ふぉ? なんでそう見えるかって? そんなの私にもわかりませーん (^^)
でも少し調べてみました。まずは前回の「4つの円」を再び御紹介。
「4つの円(1)」
円同士が交わっているように見えますが、実は交わっていません。
ほんとかな? 4つの円のうち、内側2つを消してみましょう。
2つの円は交わっていませんが、やはり交わっているように見えます。
ではいっそ、外側の円1つにしてしまうとどうなるか?
ようやく1つの円に見えてきますが、それでも形が歪んで見えます。
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円が交わって見える秘密は、円に施された模様に秘密があるようです。
例えば、この4つの円に似た別の例を見てみましょう。
●円は交差している!?(だまし絵シアター:千寿製薬)
http://www.senju.co.jp/consumer/resteye/damashie/018.html
「4つの円(2)」 ※上記サイトより
やはり4つの円が交わって見えます。その訳は、正方形ひとつひとつが
すこしずつ傾いているためです。これは「フレーザー錯視」の応用として
知られているようです(アヨアン・イゴカーさん、正解ですよ!)。
● 錯視のカタログ(立命館大学、北岡明佳先生のページ)
(錯視好きなら一度は覗いたことがあるサイトだと思われます!)
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/catalog.html
「フレーザーの錯視」 ※図および下記説明=北岡先生のサイトより。
”わずかに水平から傾いた短い線分を水平に並べると、
全体がその傾きと同じ方向に傾いて見える”
これを応用したのが「フレーザーの渦巻き錯視」です。
※http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/FraSpr.html
うずまきに見えますが、うずまきではありません。互いに交わらない円から
できています。でも何度見ても渦巻きに見えるぞ。
この「フレーザーの渦巻き錯視」の右巻き・左巻き両バージョンを組み合わせた
ものが4つの円というわけです(※注)。
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いかがでしたでしょうか?
もう十分に目が回ったかと思いますが、世の中にはさらに目が回る
錯視もあります。たとえば下記(ご注意:ここまでで気分がすぐれない方は
休憩してからご覧頂くことをオススメします)。
:
:
:
:
(ところで 「4つの円(2)」を掲載されている千寿製薬さんは目薬とか
販売されているのね。そして「瞳の休憩室」として錯視を紹介されて
ます、、、、はたして休憩になるのだろうか、、、)
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例えばこちら
(http://www.mobile-pedia.com/Entertainment/Opticalillusion)
あるいはこちら
(https://xopticalxillusions.wordpress.com/spinning-images/amazing-optical-illusions-3/)
…まわってますね。なんでやろ!?
あー目が回った。この辺でおしまい!
※注:ちなみにご紹介した「4つの円(2)」は、フレーザーの渦巻き錯視をそのまま応用していますが、最初の「4つの円(1)」はフレーザーの渦巻き錯視をさらに複雑にして組み合わせています。なのでまた違った錯視効果が加わっているようにも思えます。うーん、こういうのってどうやって定量的に研究するんやろ? おしえて偉い人!
前回の記事に次のようなコメントを頂戴しました。
(アヨアン・イゴカーさん、さんきゅーです)
「この錯覚は、かなり強烈な誘引要素がありますが、それが何かが
わかりません。フレイザー錯視にもにているようですが」
ふぉ? なんでそう見えるかって? そんなの私にもわかりませーん (^^)
でも少し調べてみました。まずは前回の「4つの円」を再び御紹介。
「4つの円(1)」
円同士が交わっているように見えますが、実は交わっていません。
ほんとかな? 4つの円のうち、内側2つを消してみましょう。
2つの円は交わっていませんが、やはり交わっているように見えます。
ではいっそ、外側の円1つにしてしまうとどうなるか?
ようやく1つの円に見えてきますが、それでも形が歪んで見えます。
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円が交わって見える秘密は、円に施された模様に秘密があるようです。
例えば、この4つの円に似た別の例を見てみましょう。
●円は交差している!?(だまし絵シアター:千寿製薬)
http://www.senju.co.jp/consumer/resteye/damashie/018.html
「4つの円(2)」 ※上記サイトより
やはり4つの円が交わって見えます。その訳は、正方形ひとつひとつが
すこしずつ傾いているためです。これは「フレーザー錯視」の応用として
知られているようです(アヨアン・イゴカーさん、正解ですよ!)。
● 錯視のカタログ(立命館大学、北岡明佳先生のページ)
(錯視好きなら一度は覗いたことがあるサイトだと思われます!)
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/catalog.html
「フレーザーの錯視」 ※図および下記説明=北岡先生のサイトより。
”わずかに水平から傾いた短い線分を水平に並べると、
全体がその傾きと同じ方向に傾いて見える”
これを応用したのが「フレーザーの渦巻き錯視」です。
※http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/FraSpr.html
うずまきに見えますが、うずまきではありません。互いに交わらない円から
できています。でも何度見ても渦巻きに見えるぞ。
この「フレーザーの渦巻き錯視」の右巻き・左巻き両バージョンを組み合わせた
ものが4つの円というわけです(※注)。
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いかがでしたでしょうか?
もう十分に目が回ったかと思いますが、世の中にはさらに目が回る
錯視もあります。たとえば下記(ご注意:ここまでで気分がすぐれない方は
休憩してからご覧頂くことをオススメします)。
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(ところで 「4つの円(2)」を掲載されている千寿製薬さんは目薬とか
販売されているのね。そして「瞳の休憩室」として錯視を紹介されて
ます、、、、はたして休憩になるのだろうか、、、)
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例えばこちら
(http://www.mobile-pedia.com/Entertainment/Opticalillusion)
あるいはこちら
(https://xopticalxillusions.wordpress.com/spinning-images/amazing-optical-illusions-3/)
…まわってますね。なんでやろ!?
あー目が回った。この辺でおしまい!
※注:ちなみにご紹介した「4つの円(2)」は、フレーザーの渦巻き錯視をそのまま応用していますが、最初の「4つの円(1)」はフレーザーの渦巻き錯視をさらに複雑にして組み合わせています。なのでまた違った錯視効果が加わっているようにも思えます。うーん、こういうのってどうやって定量的に研究するんやろ? おしえて偉い人!
早々に解説有難うございます。
あの後、あれこれ仕掛けを見抜こうとコンパスを使って同心円を描き、下書きをしてみたのですが、仕舞に目が回ってしまって(嘘です^^;ちっとも目が回らないので口惜しくなって)、一旦休憩しておりました。
以前フレーザー錯視の原理で回遊する魚の絵を描いたことがありますが、あまり上手くゆきませんでした。今回の変形版もとても興味が沸きましたので、先生の解説を元に理屈に従って描いてみます。
by アヨアン・イゴカー (2015-07-20 19:42)
私もやりました > コンパスを使って同心円
錯視って面白いですね。研究でも使えないかなぁ?
by MANTA (2015-07-24 08:58)