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深海へ潜る(6) [ 海底鉱山]




スパイダーマンの正体は、スイマー。日本語では「潜水夫」かなぁ?
しんかい6500が海底に潜るには、彼らの力が必要なのです。

しんかい6500が海の着水すると、調査船からの合図一閃、
まずは小型のボートから2名のスイマーが飛び込みます。
(写真1枚目)
かっちょいい。まさにザ・ヒーローですね。

そしてしんかい6500の上によじ登ります。それが昨日の写真。
彼らの仕事とは、しんかい6500を吊り下げていたロープの留め金を外すこと。
(写真2枚目)
頑丈で太いロープが、スイマーの上にもたれかかっているように見えますね。
こうして、船としんかい6500は切り離されます。

人間が泳いで行って、潜水船と母船をつなぐロープを外すなんて、驚きです。
なにか機械とかで自動的にできないのだろうか? でももしも故障したら?
人間の手で操作するほうが確実ではあります。有人潜水船を操る歴史の中で
編み出された、匠の技の一つと言えるかもしれません。

そういえば、先日の記事で「しんかい6500の背中が汚れている」という話をしま
した。あれは汚れているのではなく、スイマーがしんかい6500の背中に乗っかっ
て作業をするとき、滑り落ちにくいように工夫した結果なのです。
また「スイマースタンバイ」が潜航準備作業の開始だと書きましたが、それが
このスイマーたちです。スイマーがウェットスーツに着替えて、小型ボートへ乗
り込む準備を始めるとき、他のすべての作業(しんかい6500の最終チェック、研
究者やパイロットの乗船開始、甲板での作業=しんかい6500を吊りあげて→
着水させる)なども「スイマースタンバイ」の号令を機にスタートするのです。

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スイマーの活躍により、しんかい6500は母船から切り離されました。
写真3枚目は潜航開始時のしんかい6500(昨日撮影)。よくみると、くじらの
潮吹きみたいに、水しぶきが上がっています。その通りで、空気タンクから空気
を放出しているところです(代わりに水を入れています)。これは「ベント開」
と呼ばれています。「ベント」って通気穴のことです。
しんかい6500は浮力を失って、深海へと沈み始めます。冒険の始まりです。

「ベント開、しんかい6500、発進!!」
※一昨日は宇宙戦艦ヤマトのDVDをみた。

つづく

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