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海底で鉱山を探す(13) [ 海底鉱山]

昨年末にお届けしておりました、調査航海レポート、おまけがありました。
2週間に渡る調査航海を下船してから、その足で、今度は陸上の調査に参加してました。
PC200298.JPG
ここ。いい天気だね!

どこか分かりますか?もう一つヒント。
PC210362.JPG
黒い卵。

正解はこちら。
PC210351.JPG
モウモウと立ち上がる箱根 大涌谷の湯けむり。

そう、箱根です。正月の箱根駅伝で有名ですね。
あのゴール地点の湖=芦ノ湖は、実は火山活動でできた湖です。

大きな地図で見る

ここ箱根では、3月11日の大地震以降、群発地震の活動が活発になっています。
その原因を探るべく、京都大学・東京工業大学・神奈川県温泉地学研究所などによる
共同地下構造調査に参加したのでした。

天気は毎日快晴。
PC210345.JPG
富士山もよく見えたよ。

箱根の山中、約40地点で、磁力計や電位差計を設置して
地中の電気の流れやすさを調べました(MT探査といいます)。
PC210329.JPG
装置の本体はこんなの。以外にちっちゃい。ちなみに操作しているのは
鳥取大学と京都大学の学生さん(4回生)。

PC210331.JPG
本体から少し離れた場所に、磁力計とか電極とかを接地します。
なのでちょっと広めの場所で観測を行います。

PC200276.JPG
しかし時にはこんなトラブルも。
なにかの動物にケーブルを噛み切られてしまいました。
本体とセンサーをつなぐケーブルの大半はプラスチック製のケースで保護しています。
今回は、保護されていない末端処理の部分でやられてしまいました。

PC200278.JPG
ケーブルの保護ケースも相当噛まれていました。
この歯形から推測すると… サルですね。

PC200315.JPG
たぶんネコではありません(箱根の街中にはネコがたくさんいました)。

PC210375.JPG
箱根山は立派な活火山です。その証拠に、いまも山の斜面から活発な噴気を
あげています。写真は、最近噴気が上がり始めた地域。生えていた木などが、
火山性ガスなどの影響により、枯れていってます。しばらくすると、岩だけの
枯れ果てた斜面になるでしょう(=いずれは観光地?)

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以上、乗船レポートのおしまいが、なぜか陸地の調査レポートでしたが、
どちらの調査もターゲットは「温泉」地帯でした(まったくの偶然)。
しかも同じ伊豆地方(広い意味でね:箱根&青ヶ島)。
海底でみていたターゲットを陸上でもう一度目の当たりにするって経験はいままで
なかったので、なんというか、表現しがたい面白さでした。

さあて、海に陸に、データはたんまり取れた!!
解析せねば!!楽しみだ!!
というわけで、今回の乗船レポートはおしまい。また近いうちにあるかもよ!
次回をお楽しみに~
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ジュンクワ

おー、お近くにおいでになっていたとは・・・・。
お疲れ様でした。
by ジュンクワ (2012-01-18 22:27) 

MANTA

そうなんですよ~
帰りに小田原を散歩する時間もあったのですが、
(夕方には東京で会議があったこともあり)
疲れはてて帰ってしまいました。ざんねん。
by MANTA (2012-01-19 08:32) 

ジュンクワ

MANTAさん、今度お時間のある時にご案内させてください。
by ジュンクワ (2012-01-19 21:59) 

MANTA

ジュンクワさん、ありがとうございます。是非一度お伺いしたいと思います。
(ひそかにお城大好き!です)
小田原付近には「神奈川県立生命の星・地球博物館」もありますね。
こちらにも一度行ってみたいです。
by MANTA (2012-01-20 12:30) 

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