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わかりやすいプレゼンのお手本 [ 科学コミュニケーション]

不定期連載「科学コミュニケーション」の第2回目です。
科学セミナーやら、サイエンスカフェやらに出てみると、講師の先生が
一生懸命にご自身の研究の話をしてくださっているのですが、つまるところ
「なぜその研究がとても大事なのか?」がわかりにくい場合があります。

これは科学コミュニケーションに限らず、通常の研究の場でもしばしば起きます。
たとえばつい先日まで、卒業論文や修士論文に追われている学生の
プレゼンを多数見ましたが、わかりにくいプレゼンもしばしば。
image.jpg
そのグラフはなぜ大事なの? っていうかなんの役に立つの?

しかしつい先日、お手本のようなプレゼンを見ることができました。
私はプレゼンにせよ、論文にせよ「研究内容をわかりやすく伝える」ためには
下記の5項目を簡潔に分けて書くことが重要だと思っています。
・過去の研究を知る。
・それを踏まえた新たな着想や解決すべき問題点を明記する。
・実際に研究に打ち込む。道具なども簡潔に書く。
・新たに得た結果(事実)をまとめて、考察(解釈)する。
・まとめと将来への展望を添える。

そのお手本プレゼントとは、こちら!
●デイリーポータルZ:クレープの進化について考える
http://portal.nifty.com/2009/04/02/a/
2ページめのトップの写真を見ると、「うーむ、これが新たな着想かぁ」と思ったり、
将来への展望は「居酒屋かぁ」と思ったりしますが、しかし、そこに至る過程は
ほぼ上記の5項目通り。私がいくら口をすっぱくして論文の書き方を説いても、
学生さんはなかなか実践できませんが、今度からこの漫画を読んでもらおうと
思います!(もちろん、自分自身の科学コミュニケーションの参考にもなりました!)

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この記事の著者、べつやくさんは私の好きなイラストレータです。
実際にイベントに参加したこともありましたっけ(こちら)。
べつやくさんの記事ではこちらも秀逸です。
●鼻の寒さをなんとかしたい
http://portal.nifty.com/2008/01/03/a/
詳しい説明は抜きです。ともかく見てください。5分程度で見終わるとおもいます。
笑える。ティファニーで猪八戒。ありえない。
どうやってあの鼻あてを鼻に付けているのだろう?とか、撮影時の裏話とか
質問したいことも沸々とわいてきます。
こんなむちゃくちゃなプレゼンなのに、笑えるし、なんか納得します。
すくなくとも「鼻が寒くて困っている」ことは否が応でも伝わりますね。

「わかりやすい研究プレゼン」とはこういう「伝わる感」なのだと思います。
とくに科学コミュニケーションでは有効でしょう。勉強になりました。

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べつやくさんは科学コミュニケーションの教育を受けたとは思えないのですが、
どうやってこの技を身につけたのでしょうか? やはり芸術と科学は意外と近い
関係なのでしょうか? いや、私の見立てでは、むちゃな企画を押し通した結果、
なんとかして読者に企画の重要性を伝えようという、べつやくさんの必死さの
たまものなのだと思います。必死であることも「伝わる感」としては重要かも?

おまけ:鼻マスクはこれで止めればよいのでは?
っていうか私は花粉症なので、この商品自体に興味津々です。

ピット・ストッパー2(14個入り)

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  • 出版社/メーカー: バイオインターナショナル
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品


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かなりあ猫

お仕事でプレゼンテーションをすることがあるので、参考にさせていただきます。
べつやくさんの独特の世界観が好きです。
by かなりあ猫 (2009-04-05 18:55) 

MANTA

>お仕事でプレゼンテーションをすることがあるので、参考にさせて
>いただきます。
かなりあ猫さん、プレゼン技術は洋の東西、文理をとわずお互いに参考に
なりますね。

科学技術自体も、それ自体に興味ある人、ない人、問わずに参考となる
だろうと私は考えています。そういった意味では、l科学コミュニケーションが
どの程度「役立つ」か、自分で実践をしてみています。
by MANTA (2009-04-08 08:30) 

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