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人類滅亡 [▼科学ニュース New!]

突然ですが惑星「ニビル」をご存じでしょうか?聞いたことない?
しかしNASAのページでは「Nibiru」が話題になっているようだ。

●2012年に人類滅亡? 惑星「ニビル」のナゾ(Technobahn)
 http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200811172032

この記事によれば、惑星「ニビル」とは3600年周期で太陽の周りを回っている惑星で、
この惑星が近づいてくると地球に大災害を与えるらしい。次は2012年12月にやってきて、
その時に人類は滅亡するという。

なんかあれだな、松本零士のマンガによくあるモチーフだ。

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つまりは都市伝説というか、オカルトじみたSF話の類だ。もちろん単なる噂話で
あり、NASAもどの国も惑星「ニビル」を発見すらしていないが、なぜかNASAの
人気キーワードランキング上位に登場しているらしい。

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ところでこういったオカルトな未来予測を笑い飛ばせるだろうか?
・たとえば「地球はこれから寒冷化する」という人がいる。
・あるいは「明日地震が起きる」と予言する人がいる。
・「携帯電話の電波を長期間浴び続けると、将来禿げる」という噂も最近耳にした。
これらは科学的に見れば、根拠が曖昧だったり、根拠があっても因果関係が希薄だったり
するものが多い。上記の記事でも編集後記で「純粋科学というか、教条主義的な見地から
立てば、ニビルに関する噂は否定か無視するべきものだ」としている。しかし同記事によれば
NASAのページで「ニビル」で検索すると、2005年7月29日にNASAが発表した「10番目の
新惑星発見」がヒットするらしい。これはどういうことだろうか?

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科学とは辞書によれば「自然や社会など世界の特定領域に関する法則的認識を目指す
合理的知識の体系または探究の営み」だそうだ(「大辞林」より)。法則とは過去だけではなく
未来にも当てはめうる物であるので、科学の目的の一つは「未来予測」であるともいえよう。
過去や現在を正しく理解して、未来を予測する。そう思えば、いまはオカルトな予言も、過去や
現在の自然科学データなどを見直せば、科学的な研究に昇華する可能性は否定できない。
ある意味では、科学者もオカルトは好きなのである。科学と非科学の境目も実は曖昧なのでは
ないか、と私は思う。

そういうわけで、Technobahnの上記の編集後記に述べられている「奇妙さ」は、私には十分に
理解できる。だって楽しいじゃないか。そんな突拍子もないことを自分が科学的に肯定できたり
否定できたりするなんて。きっとNASAの関係者はそんな思いもこめて、自身のホームページに
ちょっとしたイタズラをしたのかもしれない。

まぁ、私も中学生の頃はムーを読んでましたからねぇ。懐かしいですね。
だからといって、オカルトで飯を食べる気はないし、ニビルの存在も信じませんが。

ムー 2008年 11月号 [雑誌]

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あるいはニビルを題材とした映画が作られているそうなので
単純にその宣伝だったりして。
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みきぱぱ

そんなムー好きな方にはこちらのHPをご紹介w
「超常現象の謎解き」
http://www.nazotoki.com/index.html
(古代文明ネタもあります)

>突拍子もないことを自分が科学的に肯定できたり
否定できたりするなんて。
「あるある」とか「水伝」のように困った社会現象も起きやすいので要注意かと思います。

「水からの伝言」を信じないでください
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/


by みきぱぱ (2008-11-19 23:27) 

MANTA

>「超常現象の謎解き」
みきぱぱさん、ご紹介いただいたサイトには「地震予知」は準備中の
ようですね。ざんねん(笑)

>「あるある」とか「水伝」のように困った社会現象も起きやすいので
>要注意かと思います
当サイトおよび本記事は、偽装やニセ科学を推奨する物ではもちろん
ございません。
by MANTA (2008-11-20 00:03) 

テレマーカー

科学者は可能性の海に居て、可能性のあるものを分析し、法則性を見出し、非科学的なものを科学的に証明してゆく。
そう思っています。
何かの可能性のあるものに対し、否定から入るのでは科学者ではない。
とも聞いた事があります。
もちろん、否定されうる証明をされたものを肯定する事もおろかだと思いますが・・・。

極限られた状況で起き得る事。再現性が難しい。もしくはほぼ無きに等しいからと言って、この世界の全ての法則が解き明かされた訳ではないのだから、オカルトと思わしきものの中にも、科学的アプローチで解明されるものもあるでしょうね。
ただ、それも時間的、空間的に広大過ぎて、手が届くのにはあと何千年か掛かるか判りませんが・・・。
(恒星間飛行すらも出来ないのですから・・・)

否定ではなくて、科学的探究の無尽蔵な宝庫。とでも見ましょうか。
その方が、確かに楽しい(^^
by テレマーカー (2008-11-22 01:51) 

MANTA

>否定ではなくて、科学的探究の無尽蔵な宝庫。とでも見ましょうか
テレマーカーさん、私もその通りと思います。科学はビジネスに似てるところが
あって、この例では「未開拓の領域にはチャンスはあるが、リスクもある」
といった感じでしょうか?

恒星間飛行、先日とある記事では、現在の科学技術+αを用いても、最も
近い隣の太陽系まで200~300年かかるとか。私たちはまだいろんな真実の
ほんの入口にいるにすぎないのです。
by MANTA (2008-11-22 11:50) 

SAKANAKANE

私は、「非科学」ならぬ「未科学」という言葉が気に入ってます。(自作ですが)
ただ、マスコミを賑わす、いわゆるオカルトだったり、騙しだったりするモノは、ちゃんと科学とは区別して欲しいですね。
by SAKANAKANE (2008-12-01 01:59) 

MANTA

>私は、「非科学」ならぬ「未科学」という言葉が気に入ってます。(自作ですが)
「プロトサイエンス」という言葉があるそうですね。
科学か科学じゃないかを見抜くには「科学的思考方法」を学ぶ必要があります。
いまのマスコミにはそういった人材がいないのでしょうね。
by MANTA (2008-12-05 05:26) 

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