続アナログなヤツら -乗船レポート三陸はるか沖(20) [ シリーズ実況 Old..]
調査乗船は終わりましたが、エピローグとして乗船中の写真をご紹介。
まずは船の上で見かけたアナログなモノ達。
アナログといっても、歯車仕掛けやアナログ回路で作られているわけではありません。
中身は超ハイテクなのですが、なんとなく「これって懐かしい」と思わせる装置が船の上には
多く見かけられます。どこか古き良き大航海時代を感じさせる、というと大げさすぎですね。
人間はパソコンなどを扱うようになったとはいえ、所詮は目・耳・口・手先・足先で機械からの
情報を受けたり、機械に指示を出したりします。まして船は即断即決が必要な場所なので、
アナログメータや大きなレバー・ボタンなどで船の装置類を操作するのは当たり前に感じます。
そう考えれば、きっと普通の工場とか街角にも「アナログなヤツら」はたくさんいるんでしょうね。
あと鼻を使った情報授受はあまりしませんねぇ。。。がんばれ、鼻。
さて最初の1枚は、羅針盤
電気式のコンパスで、中に磁石が入っているわけではありませんが、その外観は昔から
変わらないようです。これを使って、何度方向に併走する船あり!とか確認するようです。
むろん双眼鏡も必要。レーダーだけではなく、目視でも状況確認するのは当然のようです。
船の向きを変えるには、操舵輪を使います。これも大航海時代と同じ。
この操舵輪はブリッジ(艦橋)ではなく、後部操舵室のもの。
調査船「かいれい」は前だけでなく船尾にも操舵室があるのです。
ウィンチを使って海底へ観測装置を下ろしているときなどに使います。
そんな後部操舵室にライバル発見!
ジョイスティック。これでも操船出来るそうです。 ムムム、新型め!
…というのは冗談で、このほうが操船をやりやすいときもあるようです。
ようは使いやすい道具であることが重要なのですね。
----
お次は機関関係。まずは主推進器。
これも蒸気船の昔から変わらぬスタイルのようですね。
こちらはクレーン操作盤(Aフレーム用です)
光るボタンがたくさん。アタック25!!って感じです。
その下にもボタンがたくさん。押しちゃダメ!ゼッタイ!
人間には「ボタン押し欲」があると思いますが(こちら)、ちゃんと我慢しました。
その横にはペンレコーダー。
クレーンにかかっている力を赤いペンが延々と描いていっています。
(まじめに解説すると、ピストンコアラーをつり下げているときのジンバルシーブの張力計)
力のかかり具合は刻一刻と変化しますが、それはデジタル表示で見るよりもアナログの
針の動きでみるほうが分かりやすい。あと「ちょっと前の記録をチェックしたい」ってときも
即確認できていいですね。今回、ペンレコーターのすばらしさを再発見。
デジタルレコーダーなんてダメです、あんなの飾りです(ウソ)
----
そんなアナログチックな装置のなかで、大賞を決定します。これです!
じゃーん
時計。やっぱりアナログです。
写真に写っているのは、甲板にある唯一の時計。毎日これをみて作業してました。
「かいこう」君の黄色いボディーもちらりと写ってますね。船内には同型の時計が
たくさん壁に掛かっています。
なんだ~、時計かぁ~などと言ってはいけません。ブリッジからの操作一つであら不思議、
すべての壁掛け時計の時刻を自由に変更可能なのです。海外への航海中には時刻調整
しないといけませんからね。まさに隠れた高機能です。
その時計の近くには、油圧ポンプが大きいのと小さいのが仲良く並んでました。
グレーの大きいヤツと、緑の小さなヤツ。
緑の小さいポンプ、カワイイですね。なんか犬の親子っぽく見えてきました。
これと同じような感じですね。
http://portal.nifty.com/cs/catalog/portal_koneta/detail/1.htm?aid=080914081646
そのまた近くには海底装置に付ける用のオモリが。
穴の位置にもこの形にもちゃんと理由があるのですが、
笑っている顔のオブジェにしか見えません。
・・・だいぶアナログ熱におかされて、妄想が見えてきましたのでこれくらいにしておきましょう。
次回は船で働く人々をご紹介します。
まだ3回くらいつづくよ。
※この記事の続きをよむには、サイドバーの「カテゴリーの紹介」をご覧下さい。
まずは船の上で見かけたアナログなモノ達。
アナログといっても、歯車仕掛けやアナログ回路で作られているわけではありません。
中身は超ハイテクなのですが、なんとなく「これって懐かしい」と思わせる装置が船の上には
多く見かけられます。どこか古き良き大航海時代を感じさせる、というと大げさすぎですね。
人間はパソコンなどを扱うようになったとはいえ、所詮は目・耳・口・手先・足先で機械からの
情報を受けたり、機械に指示を出したりします。まして船は即断即決が必要な場所なので、
アナログメータや大きなレバー・ボタンなどで船の装置類を操作するのは当たり前に感じます。
そう考えれば、きっと普通の工場とか街角にも「アナログなヤツら」はたくさんいるんでしょうね。
あと鼻を使った情報授受はあまりしませんねぇ。。。がんばれ、鼻。
さて最初の1枚は、羅針盤
電気式のコンパスで、中に磁石が入っているわけではありませんが、その外観は昔から
変わらないようです。これを使って、何度方向に併走する船あり!とか確認するようです。
むろん双眼鏡も必要。レーダーだけではなく、目視でも状況確認するのは当然のようです。
船の向きを変えるには、操舵輪を使います。これも大航海時代と同じ。
この操舵輪はブリッジ(艦橋)ではなく、後部操舵室のもの。
調査船「かいれい」は前だけでなく船尾にも操舵室があるのです。
ウィンチを使って海底へ観測装置を下ろしているときなどに使います。
そんな後部操舵室にライバル発見!
ジョイスティック。これでも操船出来るそうです。 ムムム、新型め!
…というのは冗談で、このほうが操船をやりやすいときもあるようです。
ようは使いやすい道具であることが重要なのですね。
----
お次は機関関係。まずは主推進器。
これも蒸気船の昔から変わらぬスタイルのようですね。
こちらはクレーン操作盤(Aフレーム用です)
光るボタンがたくさん。アタック25!!って感じです。
その下にもボタンがたくさん。押しちゃダメ!ゼッタイ!
人間には「ボタン押し欲」があると思いますが(こちら)、ちゃんと我慢しました。
その横にはペンレコーダー。
クレーンにかかっている力を赤いペンが延々と描いていっています。
(まじめに解説すると、ピストンコアラーをつり下げているときのジンバルシーブの張力計)
力のかかり具合は刻一刻と変化しますが、それはデジタル表示で見るよりもアナログの
針の動きでみるほうが分かりやすい。あと「ちょっと前の記録をチェックしたい」ってときも
即確認できていいですね。今回、ペンレコーターのすばらしさを再発見。
デジタルレコーダーなんてダメです、あんなの飾りです(ウソ)
----
そんなアナログチックな装置のなかで、大賞を決定します。これです!
じゃーん
時計。やっぱりアナログです。
写真に写っているのは、甲板にある唯一の時計。毎日これをみて作業してました。
「かいこう」君の黄色いボディーもちらりと写ってますね。船内には同型の時計が
たくさん壁に掛かっています。
なんだ~、時計かぁ~などと言ってはいけません。ブリッジからの操作一つであら不思議、
すべての壁掛け時計の時刻を自由に変更可能なのです。海外への航海中には時刻調整
しないといけませんからね。まさに隠れた高機能です。
その時計の近くには、油圧ポンプが大きいのと小さいのが仲良く並んでました。
グレーの大きいヤツと、緑の小さなヤツ。
緑の小さいポンプ、カワイイですね。なんか犬の親子っぽく見えてきました。
これと同じような感じですね。
http://portal.nifty.com/cs/catalog/portal_koneta/detail/1.htm?aid=080914081646
そのまた近くには海底装置に付ける用のオモリが。
穴の位置にもこの形にもちゃんと理由があるのですが、
笑っている顔のオブジェにしか見えません。
・・・だいぶアナログ熱におかされて、妄想が見えてきましたのでこれくらいにしておきましょう。
次回は船で働く人々をご紹介します。
まだ3回くらいつづくよ。
※この記事の続きをよむには、サイドバーの「カテゴリーの紹介」をご覧下さい。
アッタク25、赤のお勧めは左上角!ですかね。^^
by すうちい (2008-09-25 15:04)
鼻は、ショートしてて焦げ臭いとか、エラー検知に活躍しそうですね。
by SAKANAKANE (2008-10-11 18:39)
>アッタク25、赤のお勧めは左上角!ですかね。^^
すうちいさん、なんでしたっけ、ジャンピングチャーンス!じゃなくて。。。
正解したら1枚取ってもう1枚取れるヤツ。
あ、あれこそがアタックチャンス!なのか! 児玉清!
>鼻は、ショートしてて焦げ臭いとか、エラー検知に活躍しそうですね。
SAKANAKANEさん、あと「今日の船の昼飯はカレーだ!」ってときにも
活躍します。
by MANTA (2008-10-18 09:01)