続 東海に挑む ~帰ろう~(9) [ シリーズ実況 Old..]
前回からの続きです。
作業を終えたケーブル船は北九州の母港に帰ります。帰り道、食堂で打ち上げです。
ケーブル船の食堂。テレビでは春場所が流れてます。船では食事時によく、
TVで相撲中継が流れてます。JAMSTECの船でもそうでした。国民的スポーツですな。
ちなみに写真左の窓の向こうも食堂です(笑)。
もともとは外国船だったのをケーブル船に改装したときの名残です。
この日は天ぷらでした。缶ビールもでました。今回お世話になった船の技術者の方々と
かんぱーい。ケーブル船やそれをとりまくオモシロイお話をいろいろと聞かせていただき
ました。社長に「なんでもいいから聞いてみろ」といわれて本当に聞いた社員Oさんの
武勇伝とか、ケーブル用ロボットのいろいろなお話とか。またどこかで一杯やりながら
お話を伺いたいですが、この船を下りてしまうと、お互いにもうなかなか会えないので
しょうね…
さて天ぷらなどの日本食、誰が作ってるのでしょうか?
日本人ではなく、フィリピン出身の料理人が作っています。
アユス!マサラ!
この船にはフィリピン人の船員さんと日本人の船員さんが乗っていて、両者向けの2種
類のメニューを彼らが作ってます(もうお二人、合わせて四人です)。はじめは日本人
のコックがいないとは気づかなかったです。おいしかった~。お世話になりました。
ついでにお世話になった船室も紹介しましょう。
ベッドに、机。広くてきれいです。外国船だった名残は船室にもたくさんあります。
・コンセントは220V。100Vのトランスが部屋の中に「どん」とおいてあった。
・個室が基本。日本の船は4人部屋とかが多いです。
・部屋にはシャワーがついている。日本の船は普通は風呂のみ。ただこのケーブル船に
限っては、シャワーと別に大きな浴場があります。しかも珍しいことに「窓付き大浴場」
です(普通、風呂には窓もなく、さびしい)
・部屋が暗い… まあ日本の船とか街が明るすぎるんですけど。
私は割合大きな部屋に入れていただき、快適な船旅でした。
しかし部屋よりも食事よりも、ありがたかったのは、船員さんと技術者の方々のご支援
でした。おかげで分岐装置を無事に海底に設置できました。ありがとうございました。
m(_ _)m
さーて、この航海はおしまい。
つぎの航海では、いよいよ海底ケーブルの先端に地震計と磁力計を接続します。
このシリーズ、もうちょっとだけ続きます。
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追記:本当はこの航海終了直後に行われた、地震計・磁力計接続時の航海の様子も
引き続きレポートする予定だったのですが、あまりに忙しくて、レポートできませんでした。
ごめんなさい。
かわりにこちらの記事をお読みいただければ幸いです。接続後の報道記事です。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2007-05-19
http://obem.jpn.org/field056.html
乗ってみたい! マジで思いました
大浴場もあるなんて・・・・(まんま、旅行気分だわ)
by honyapin-turedure (2007-05-05 14:34)
船、ものすごく豪勢ですね。。
東海汽船なんかよりも全然良い!(笑)
こんな快適な船に乗れたら、数ヶ月は船上で生活できそうですね!^^
海底ケーブル一本敷設するのでも、大変な苦労があるのですね。。
そんな海底ケーブルが、日本とアメリカを繋いでいるとは凄いですね!
by ふみふみ (2007-05-05 15:09)
- 大浴場はよかったですよ > ほにゃぴんさん
といっても一度に10人くらいが入れるお風呂場ですけど。
普通の調査船のお風呂は4人くらいのところが多いですね。
だから風呂に入るのは結構一苦労ですよ(混雑時は順番待ち)。
- いや、東海汽船のほうがよいとおもいますが…(苦)
以前、仙台~名古屋間のフェリーに乗りましたけど、あれは豪華でしたよ。
船内見学ツアーもあって、ブリッジも見せてもらえました!
舞鶴~小樽のフェリーもプールつきでした。また乗りたいなあ。
仕事とは*関係なく*、レジャーで。
by MANTA (2007-05-07 07:53)
やはり海水風呂だったのでしょうか…
暖まるし肌にもいいけれど、傷口にしみるんですよねえ。
by 化学系の嫁 (2007-05-12 05:25)
- いえ、清水風呂でした! > 化学系の嫁さん
船員さんや社員さんへの福利厚生も含んでいる?ようです。
海水風呂、傷にはしみますねー。
ちなみにJAMSTECの調査船も、行動によっては「海水風呂」の場合
があります。
by MANTA (2007-05-14 04:22)