続 東海に挑む ~コンセント設置~(4) [ シリーズ実況 Old..]
前回からの続きです。
今回の航海の一番の目的は、海底ケーブルにいろいろな観測装置をつなぐために、
ケーブルの先っぽに「分岐装置」をつなぐことです。
「分岐装置」はいままでも何度かでてきました(古くはこちら、最近はこちらやこちら)が、
「海底コンセント」です。海底の観測装置に電気を送る役割と、観測装置のデータを陸上に
送り返す役割を担っています。「海底USBハブ」といったほうがいいかもしれませんね。
(USB接続ではないですが)
ケーブル船のお尻が丸いのは、このようにケーブルを船上に引き上げたり、
引き上げたまま保持したりするためです。もちろん、ケーブルを船から海底に敷設するとき
にも役立ちます。
このほかにもケーブル船には次のような装置が搭載されています。
・直径20mくらい?の大きな円筒形のケーブル用タンク。
船体の多くの部分がこれで占められています。タンクは2個ほどあり、ここに何十kmもの
海底ケーブルをおりまげることなく、クルクルと巻いて入れておくことができます。
・ケーブルを安全に海底に繰り出したり、巻き上げたりできる装置。
ドラムケーブルエンジンと呼ばれていたと思います。大きいです。
・水深3000mまで潜ることができる水中ロボット(ROV)
ただ海底のものを見たりつかんだりするだけではなく、海底ケーブルを追いかけながら
観察するトラッキング機能や、海底ケーブルを海底下数mへ埋設する機能を持ってます。
ロボットのパワーは実に600kW!
これらの機能によって、長ーい距離の海底ケーブルを敷設することができます。
ケーブル船は調査船と違い、海底ケーブルの敷設とメンテナンスに特化した特殊船です。
あ、研究船も特殊船か。
はてさて、アニメのようにうまくいきますやら…ふあんいっぱいで次回につづく。
※本シリーズの続きは下記でご覧頂けます。http://obem.jpn.org/field056.html
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