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野党の役割 [▼研究実況 Now!]

こちらのブログで政治の話を長々書く気はないのですが、あんまりなので一言だけ。

「いまの野党はなにをやっているのでしょうか?」

・柳沢厚労相が「女性は産む機械だ」というありえない例え話をしたのはがっかりだ。
 大臣には奥さんも娘さんもおられるという。何を考えていたのか?

・これを野党が猛然と攻撃している。安倍内閣のイメージもガタガタだ。

・しかし、だ。厚労相の発言はそもそもは、少子化問題に対していかにして出生率
 をあげられるかという内容であったようだ。本当に問題なのは、発言内容ではなく、
 そんな発言しかしない厚労相を選んでいる安倍内閣の少子化政策ではないか?
 したがって野党が責めるのは「発言」ではなく「政策」ではないか?

・しかし野党側の少子化政策はいっこうに聞こえてこない。
 マスコミが流さないだけかもしれないが、マスコミに注目してもらえる政策を
 だせない、という点では野党にアイデアが不足している事実に変わりはない。

・一方で、民主党議員が約2500万円の寄付を政治資金収支報告書などに記載
 しなかった疑惑のため、参院副議長を辞任した。この問題はどうなったのか?
 小沢代表は「いさぎよい」といっているし、当の本人はなぜか「ざんねんだ」と
 コメントしている。誰の何に対してざんねんなのか?
 なお、この議員は議員辞職はしていない。

・結局のところ、野党は参院選前に「ネガティブキャンペーン」をやっているにすぎない。
 出すべき代替政策に力を注がず、現状政策の問題点の指摘も行わず、
 相手のイメージダウンに全力投球。
 野党のひとつ、民主党にとっては疑惑への目をそらす格好の隠れ蓑でもある。
 さて、そんな野党にだれが積極的に政権を託すのだろうか?

・といっても、与党もまあ、あやしい挙動がちらほら。どうも信用できない。
 (やらせ改革はいらない→

・そんなわけで、次の選挙で投票すべき魅力的な政党はどうもなさそうである。
 選挙期間前の今のうちに、魅力的な政治家個人だけでも探しておくか?
 だって、政治家は選挙期間になったらネットでの発言もできないもんねぇ。

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「ぜんぜん一言じゃない」というツッコミはなしで…


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ちゃめ

>次の選挙で投票すべき魅力的な政党はどうもなさそうである。
 そうそう、これが一番の問題。
 政治批判ネタを書くと僕は虚しくなるのだけど、根本はここなんだよね。
 解決策は以下の二つ
1・自民党にまともな政党になってもらう
2・まともな政党で政権を担えるだけの政治家を揃えた政党が、降って湧いたように出てくる。

2・は現実味に乏しく思えるけど、自民党に票を入れている人数は、有権者の一部で過半ではない。
 多くは選挙に行かない or 浮動票なので、これを集めれば不可能ではない。

>政治家は選挙期間になったらネットでの発言もできないもんねぇ。
 これはおかしいよね。
 某有料放送では政見放送を流せるのに、接続料と端末代金以外、一切お金がかからないネットでは発言できないのは、「公平」ではない。

>「ぜんぜん一言じゃない」というツッコミはなしで…
 うん、一言じゃないね。

 柳沢厚労相は「たとえ話」というのだけど、だからこそ「本音」がポロリと出たと思うなぁ。
 ドイツを見習え!と言いたくなる。
(参考)ドイツの少子化対策については、この投稿のおまけを見てね。
http://blog01ochame0001.blogspot.com/2006/12/number-10-opens-its-doors-online.html
 下世話だけど、めちゃ効果的だと思うよ。
 子供を持たない人が不公平感を持つ、というツッコミはナシで(笑)。
by ちゃめ (2007-02-02 16:10) 

ともしび洞

> 結局のところ、野党は参院選前に「ネガティブ
> キャンペーン」をやっているにすぎない。

 正に仰るとおりだと思います。
 今回の件って、そんなに大騒ぎするようなことなんでしょうか。柳澤氏は、単なる 「比喩」 として言ったに過ぎません (比喩のセンスの問題は別として)。この発言がダメなら、ザトペックを 「人間機関車」、吉岡隆徳を 「暁の超特急」 、衣笠祥雄を 「鉄人」 と呼ぶのも全部ダメなんでしょうか。スラッガーを 「安打製造器」、博覧強記の人を 「ウォーキング・ディクショナリー」 と言ったりもしますしね。
 もっと議論すべきことが他に沢山ある筈です。
 
by ともしび洞 (2007-02-02 19:25) 

MANTA

- ちゃめさん、いつもコメント感謝です。
>2・まともな政党で政権を担えるだけの政治家を揃えた政党が、
 降って湧いたように出てくる。
与党も野党もなく、いまの不甲斐ない政党に見切りをつけた人が
ワーッとでてくるタイミングが数年後にあるかもしれませんね。
ともかく今年は退屈な政治や選挙にうんざりするしかないか。

>ドイツを見習え
お、興味津々。あとで伺いますね。
by MANTA (2007-02-02 19:38) 

MANTA

- ともしび洞さん、お久しぶりです。
貴殿の記事、拝見していましたよ。ただし、「鉄人」などなどは言われた本人はたぶん嫌ではないと思うのですが、厚労相の発言は言われた側は明らかに嫌でしょう。言葉の問題とはいえ重大なことです。これを機に野党は攻め込むべきなのですが、彼らも感情的な切り込みしかないのでがっかりしているところです。
例えば米国や欧州だったら、野党は与党をどう攻めるだろうか?そんなことを考えてみてます。
by MANTA (2007-02-02 19:44) 

ともしび洞

 レス有り難うございます。
 厚労相の発言を嫌と感じるかどうかは個人の感覚の問題ですから (現に 「何とも思わない」 と言う女性もいます)、自分が嫌だと思う言葉を他人に使わせないようにするというのは 「言葉狩り」 ではないかと思います。かつて筒井康隆氏の作品の中に出てくる 「癲癇」 という言葉を 「差別的だ」 とする抗議に対して、氏が断筆宣言をしたことを思い出します。
 厚労相の発言が 「言われた側が嫌だから」 という理由で糾弾されなければならないのであれば、「鉄人」 等々も、本人に意向を確認してからでないと使うべきではないだろうと思います。
by ともしび洞 (2007-02-02 22:29) 

MANTA

- 私は「生む機械」という言葉を誰も使うな、といっていません。
表現の自由です。どなたでもお好きに行使されればよい。
ただし多くの女性が不快感をもつ言葉を少子化問題の議論の場で使って
いる大臣に、多くの人々が理解できる少子化対策を練れるとは考えられ
ないと私は思います。
by MANTA (2007-02-02 23:54) 

危惧すべきは、

この柳澤氏が、ホワイトカラー・エグゼンプションの強力な推進者であるということなのかもしれません。
この人が、女性をうっかり出産マシーンに例えたように、労働者を納税マシーンとしか見ていないのではないか?と勘繰りたくなります。
単なる暴言・失言にとどまらない思想が、この人の奥底にあるのではないかと。
そんな人が政治家である国は、果たして国民にとって住みよい国なんでしょうか。

まあ、鬼の首を取ったように、感情的にやいやい言うだけの野党も、どうにかして欲しくはありますけど。
by 危惧すべきは、 (2007-02-05 13:14) 

危惧すべきは、

↑の文、冒頭に「危惧すべきは」を加えて読んでくださいね(^^;
スミマセン
by 危惧すべきは、 (2007-02-05 13:15) 

MANTA

- おっしゃるとおりだと思います > 危惧すべきは、さん
我々は、統計の数字をあわせるために生きているわけではない
と思います。
また野党も報道も情緒が大好きですねぇ。私も飽き飽きですね。
by MANTA (2007-02-06 00:07) 

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