SSブログ
 科学コミュニケーション ブログトップ
前の30件 | 次の30件

STAP細胞問題はどこへ向かうのか?(1) [ 科学コミュニケーション]

●STAP論文最終報告「小保方氏が画像捏造」 理研、処分検討
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140401-00000113-san-soci
 (下表は上記記事より引用)
 キャプチャ1.JPG

専門外であるこの問題にあまり首を突っ込む気はなかったのですが、
前の記事にコメントを頂きましたので、2つだけ思うところを述べさせていただきます。
(猫おやじさん、コメントありがとうございます)

1) 小保方氏は故意を認めて、論文を取り下げるべきでしょう。
2) 理研は小保方氏を処分してお終いとせず、問題の根幹を明らかにすべきでしょう。


まず1)についてですが、「データをきれいに見せたいという目的で写真を加工」するなど
科学者としては言語道断です。しかも「故意ではない、加工がダメだとは知らなかった」
などと言うのであれば、なおさらです。 

そもそも「よい研究」とはなんでしょうか?
「よい実験結果を出せば、よい研究である」

続きを読む


nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(3) 
共通テーマ:学問

アトランティス大陸は現実?幻?(2) [ 科学コミュニケーション]

前回の記事の続きです。めずらしく連続投稿です(^^)
ブログ読者の方から、Google Mapに人工的な地形が見られるのですが?という
ご質問を頂きました。質問その1=2009年に話題になった人工的な地形は、今回
の検討の結果、やはり船の航跡である可能性が高いと結論づけました。

では質問その2=大西洋の別の場所に見られる「線状や升目状に奇妙に整った海底地形」
は自然地形か、人工的なナニかか?(うつぎれいさん、ご質問、ありがとうございます。)


 これですね。

まず、真ん中上部~左端への長ーい線状の地形は、おそらくは船の航跡が残っている
のだと思われます。問題は図中央付近の「升目状地形(あるいはベルギーワッフル状地形)」
です。升目の幅は10-15kmと巨大です。これも航跡かもしれませんが(おそらくGEBCOの
元データまで戻ればわかる)、ここは一つ、本物の地形と考えてみましょう。
じゃあ、これは人工的な地形なのでしょうか? いや、私は「自然の地形」だと考えています。

続きを読む


nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

剽窃レポートを防ぐ画期的な(?)方法 [ 科学コミュニケーション]

かつて、ある掲示板的Webサイトで、こんな書き込みを見ました。
どうやら大学の先生が書き込んだようです。
「ウェブをコピペして、レポート提出する学生が多くて困っています。コピペかどうか調査
 したいので、便利なツールを探しています。なにかオススメの方法はありませんか?」


report.jpg
 アンコウのあんこちゃん「レポートを書くには、これくらいの資料は読みなさい!」
 メンダコのナナちゃん「そりゃ、極端ね…」

本や資料やホームページを丸写し(コピペ)→あたかも自分のオリジナル文章のようにして
レポートや論文を描き上げることを「剽窃」といいます。これはやってはいけない行為です。
例えば、当大学の場合はレポートの剽窃が判明すれば、最悪、その年の全成績が無効
になるなど、厳しい措置が取られます。
例: 全学共通科目の授業及び試験・成績(京都大学 国際高等教育院)
 http://www.z.k.kyoto-u.ac.jp/zenkyo_lesson.html

「・・・って、どうせばれないっしょ?」って感じの学生も必ずいます。
冒頭の先生の「なんか便利なツール」という気持ちはよく分かる。
そして実際、剽窃をあばく無料のウェブサービスはあるのです。
●大学教授は大喜び、学生は戦々恐々のコピペ判定サイト「剽窃チェッカー」
 http://gigazine.net/news/20131118-hyousetsu-checker/
でもねぇ…言い換えれば、このサイトで見つかった剽窃は罰されるけど、見つからないと
罰されずセーフ、でいいのかな? あるいは内容を理解せずに、書籍から丸写ししただけ
のレポートはむしろ高得点ゲット??(書籍の中身はネット上にないことが多い)。

大学は社会へ巣立つ若者を育てないといけないのです。冒頭の大学の先生に言いたい。
小手先のツールで若者を手なづけても、それは本当の問題解決にはなりません。
もっと抜本的な「剽窃レポートを減らす方法」を考えてみましょう。

続きを読む


nice!(7)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

SF映画と科学 [ 科学コミュニケーション]

前回、映画「デイ・アフター・トゥモロー」のような大寒波が、実際に米国を襲っている
様子を紹介しました。SF(サイエンス・フィクション)は人間が創りだしたお話ですが、
時として現実を予言することがありますね。
ice.jpg
 映画ではなく本物の写真です。
 (Via Hank Cain, via Shawn Reynolds/Twitter.)
 http://www.rsvlts.com/2014/01/08/is-today-the-day-after-tomorrow/

一方、現実にある科学技術が劇中で発揮されていない場合もあります。
例えばこの映画「デイ・アフター・トゥモロー」でも、あるアイテムがないために、
劇中で主人公たちはピンチに陥っています。それは映画の中盤のこんなシーン。

…主人公(氷河なども専門の気象学者)は凍りつくニューヨークに取り残されてしまった
息子たちを救出に向かいます。南極探検さながらに徒歩で突き進む主人公たち。
しかしその足元には雪と氷に埋もれてしまった街があったのです!

5993910110_f6ee36efe8_n.jpg
 そう、こんな感じのショッピングセンターが埋もれていたのだ。  
 ※By Sean MacEntee (protected by CC License)
 http://www.flickr.com/photos/smemon/5993910110/
  

続きを読む


nice!(7)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

ダメな科学者達(3) [ 科学コミュニケーション]

さて年の瀬。書きかけていた記事を随時放出しよう。
「科学コミュニケーション」関係として、「ダメな科学者」をシリーズでお伝えしてきた。
・ダメな科学者達(1)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-05-31
 「役に立たないことを研究してこそ、科学者だ」という風潮が一部にあることを紹介。
・ダメな科学者達(2)
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-06-10
 反省を知らない無責任な科学者がいることを紹介。

doctor.jpg
 何のために研究をやっているだろう?

一方でこんな意見もあるだろう。
「役に立つとか立たないとか、発言がどうとか、そんなことは気にしなくて良い。
 むしろ自由闊達に、己の道を進んでこそ、科学者のあるべき姿ではないか?」

続きを読む


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

高校生と野外探査に熱中! [ 科学コミュニケーション]

今週は大阪の高校生たちと、京都の鴨川のほとりで地下探査を行いました。
場所はこちら(下のGoogle Mapが表示されない場合は「荒神橋」で検索してね)。



鴨川のほとりの公園です。
IMG_1499.JPG
こんな感じに芝生が広がっている場所で…

続きを読む


nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

ダメな科学者達(2) [ 科学コミュニケーション]

※下記には個人名がでてきますが、彼らの断片的な言葉に基づく私の主観的
 見解です。ホントはすばらしい科学者かもしれません。

さて前回、社会に役に立たないことを研究している科学者について書かせて頂いた。
自分の好奇心のみをあまりにも重視して、社会を無視した研究こそ美学、とまで
考えるようであれば、科学者としてちょっと無責任ではないか?という内容
であった。今回はその続き、「反省を知らない無責任な科学者」のお話である。

最初はこちら。
●池田教授が「アベノミクスバブルがはじける時」を予測〈週刊朝日〉
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20130427/asahi_20130427_0004.html
池田清彦氏は生物学者だそうな。なので、上記の経済予測の内容がどれほど
正しいかはここでは議論しない(実際、バブルは部分的にはじけたのだから、
あっていたとも言えるだろう)。問題は上記記事の末尾である(以下、引用)。
”ひとたび円が雪崩を打って安くなりはじめ、輸入製品が値上がりして(中略)、
 狂乱物価になれば、貧乏人は大変だ。そうなる確率は相当高いと思う。
 私は余命いくばくもないのでどうでもいいけどね。

続きを読む


nice!(5)  コメント(3)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

ダメな科学者達(1) [ 科学コミュニケーション]

※下記には個人名がでてきますが、その方達を「ダメな科学者」と言っている
 わけではありません。読めばわかると思いますが念のため。

みなさんは「科学者」にどのようなイメージをお持ちだろうか?
試験管などを傾けつつ「新しい薬ができた!」というような感じだろうか?
「発明家」と似たような印象をお持ちの方もおられるだろう。
しかしすべての科学者がかならずしも「発明家」なわけではない。
例えば先日も、一般の方とのTwitterでのやりとりで、こんなことがあった。

「役に立たないことを研究してる、ダメな科学者っているんだろうか?トホホ」
というようなつぶやきへ茶々を入れさせて頂いたように記憶している。
しかし、実際のところ、どうだろう? あるインタビュー記事を紹介しよう。

●美人すぎる地震学者、大木聖子環境情報学部准教授に聴く!! (2013年04月19日)
 http://sfcclip.net/news2013041901

続きを読む


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(2) 
共通テーマ:学問

マンガや映画にでてくる地下世界 [ 科学コミュニケーション]

先日からこんなつぶやきをしてました。

映画やマンガがたくさん並んでますね。さて、なんのくくりでしょうか?

続きを読む


nice!(5)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

なぜ科学の誤報は生まれるか?(3) [ 科学コミュニケーション]

科学の誤報を考えるシリーズ、続きです。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-11-12
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-11-15-1

ここまで、科学記事の誤報の流入経路や、正しい科学記事が正しく伝わらない編集体制
の話を少ししました。つまりは記者個人が一つの科学ニュースをどれほど正しく理解して
いるかがカギとなります。
では、マスコミの記者が、ある科学ニュースの裏を取るために、発信元とは別の研究者に
コンタクトを取ったとして、研究者は好意的にそれに答えるでしょうか?必ずしもそうでは
ないでしょう。その原因は一部のマスコミの「一方的、やりっ放し」の取材体制です。
一例をあげましょう。これは私自身が経験したことです。


たしかに沖縄で調査しています→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-06-17

続きを読む


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

仮説は仮説を呼ぶ、の例 [ 科学コミュニケーション]

先日、冒険型科学と探偵型科学のお話を書きましたが、
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-01-20-1
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21
その好例が先週ニュースになっていました。

フンコロガシ、ファーブルの『昆虫記』の中にも出てきますね。
子供の頃、読みました。大好きな一冊でした。

ファーブル昆虫記〈1〉 ふしぎなスカラベ

ファーブル昆虫記〈1〉 ふしぎなスカラベ

  • 作者: 奥本 大三郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/03/15
  • メディア: 単行本


ニュースによれば、フンコロガシは糞を転がす方向を定めるために、なんと夜空を
利用しているそうです。上記記事より詳しい解説が下記にまとめられてます。

続きを読む


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

探偵型科学とは? [ 科学コミュニケーション]

前回の記事(巨大生物に宇宙人:冒険型科学)の続きです。
冒険をして発見をする。科学でなくても、ワクワクしますね。
また冒険のためにはいろんな道具も必要です。実際、NHK特集の「ダイオウイカ」
でも、奇想天外な道具がいろいろ紹介されていました。

でも発見をしてしまいました。胸アツな興奮もおしまい。さてどうしましょう?

科学偉人伝―まんが 発明発見の科学史

科学偉人伝―まんが 発明発見の科学史

  • 作者: ムロタニ ツネ象
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 単行本


そもそも、冒険→発見の科学には限界があります。常に安全な旅ができ、
幸運に恵まれ、お宝が待っているとは限りません。闇雲に夜空に望遠鏡を向けても、
深海に潜ってみても、そう簡単には新発見とはならないのです。

そこで科学のもう一つのスタイル、「探偵型」の出番です。

続きを読む


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

巨大生物に宇宙人:冒険型科学 [ 科学コミュニケーション]

先週でしたか、NHKスペシャルでの「世界初撮影!深海の超巨大イカ
ご覧になりましたか? 私はNHKニュースで映像を見ていたので、
「もう、見なくてもいいかなぁ」と思ってましたが、やっぱり見ちゃいました(笑)
あのダイオウイカのギョロリとした目、印象的ですね。潜水船のライトが眩しかった
のでしょうけど、もしかしたらカメラにも気づいていたかもしれませんね。
そう思うと、深海からの人類へのメッセージのようにも思えてきます。
●ダイオウイカを深海で映像撮影、日本の科学者ら(AFP)

このような科学的調査は時として、私達を驚かせる映像や発見を提供します。
ところで、科学的な研究には大きく分けて2種類あるって御存知ですか?

続きを読む


なぜ科学の誤報は生まれるか?(2) [ 科学コミュニケーション]

連載「科学コミュニケーション」、科学記事の誤報の続きです。
そういえば以前、新聞のある科学記事をみて、唖然としたことを思い出しました。
探してみたところ、下記記事でした。引用します(気になったところを赤色で示します)。

4118056340_e000cc8fba_m.jpg
2009 Leonid Meteor by Navicore (protected by CC License)

恐竜絶滅の原因? いん石衝突を爆発で再現
6月にメキシコで温暖化検証

(1996.05.18 毎日新聞大阪朝刊29頁社会)

続きを読む


nice!(2)  コメント(5)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

なぜ科学の誤報は生まれるか?(1) [ 科学コミュニケーション]

私自身、出版社関係の方にお世話になってます。またかつて、報道発表した
際に、科学関連の記者さんが如何に真面目で一生懸命か、よく分かりました。
(失礼ながら、勉強熱心な方が多く、タジタジでした。)

しかし、広く「マスコミ」として捉えると、科学記事の誤報が絶えません。
いや、むしろ増えている気さえします。1ヶ月前の下記の誤報はみなさんも
よくご存知でしょう(以下は、私自身のツィッターより)

科学を専門とするものであれば容易に見分けられるであろうことが、なぜ新聞の
一面にスクープとして掲載されたのでしょう? 連載「科学コミュニケーション」で、
何回かにわたって考えてみましょう。

本件、読売新聞が大きく取り扱いましたが、マスコミの科学ニュースの入手方法とは、

続きを読む


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

研究者のウソを見抜く方法 [ 科学コミュニケーション]

最近、世間では研究者への信頼度が下がっているそうです。
●科学者・技術者への信頼低下 科学技術白書が指摘(サイエンスポータル)
 http://scienceportal.jp/news/daily/1206/1206201.html


ナナちゃん「ねぇ、地震予知ってできないの?」  専門家「・・・」

これによれば、科学者への信頼度は震災前の約85%→震災後には約66%に低下とのこと。
確かに地震予知や原子力関係の抱える問題を考えると、世間の人の感想はごもっとも。
私も研究者の一人として、このアンケート結果を真摯に受け止め、学術的な部分だけでなく、
科学コミュニケーションの部分でも社会に貢献できればと思います。

----
従来の専門家のいうことを鵜呑みにできない昨今、様々な研究者が「ネオ専門家」
としてTVやネットで活躍されています。こういう方々の常套句は次のようです。
「昔からこの分野を研究してきた」「私と同じような研究者は他にいない」
しかしそれは本当でしょうか?ウソの場合もあるようです。
おそらくは、ご自身を大きく見せようとするものでしょう。下記はその一例です。

続きを読む


nice!(5)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

科学と白黒 [ 科学コミュニケーション]

なぜヒトは、とっつきやすく分かりやすい科学を信じてしまうのか?
なぜデータを正しく確認することもなく、感情論で結論をだそうとするのか?
以前の科学コミュニケーションの連載記事の続きです。先日の記事の続きでもあります。

fish.jpg
   ナンタラの頭も信心から、と申しますが…

「分かりやすい科学は信じやすいが、それは安直で、時に騙される」という趣旨を前回
書きましたが、賛同コメントを頂いておりました(素風さん、ありがとうございます)。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-07-04
※コメント(抜粋)
>「疑問を抱く余地なく○○だよね」
>と言い切れることというのは案外少ないのではないかと私は個人的に考えています。
>「分かりやすさ」というのは、その「疑問を抱く余地なく○○だよね」を安易に求めること
>じゃないかと。
>短絡的に結論に飛びつくのではなく、順序立てて論理的に思考して結論にたどり着く、
>学校が恒常的にそういう体験ができる場であるとよいなと思います。とても難しいことですが。

続きを読む


nice!(7)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

科学:わかりやすいと信じやすい [ 科学コミュニケーション]

どうも世の中には、「わかりやすい」ことを信じてしまう傾向があるようです。
例えばこちら。昨日のニュースですが、少し前から話題になってました。

●「水質浄化」EM菌効果 検証せぬまま授業 青森 (asahi.com)
 http://www.asahi.com/national/intro/TKY201207030458.html
以下は記事からの抜粋です。
 ”「EM菌」という微生物を川の水質浄化に用いる環境教育が、青森県内の学校に
 広がっている。普及団体は独自理論に基づく効果を主張するが、科学的には
 効果を疑問視する報告が多い。県は、効果を十分検証しないまま、学校に無償
 提供して利用を後押ししている。あいまいな効果を「事実」と教える教育に、
 批判の声も上がっている。”


青森県だけでなく、大阪や三重、広島でも同様の取り組みがあるようです。
●河川浄化 主婦の目線で(大阪日日新聞)
 http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/genkiroku/120613/20120613035.html

「科学ではまだ解き明かされてないかもしれませんが、効果があればよいのでは?」
という声もあるかもしれませんが、次の開発者らの話を読むと甚だ疑問です。
”比嘉照夫・琉球大名誉教授は「重力波と想定される波動によるもの」と主張する。”
 (asahi.comより)
”「地球上で最初に生まれた生物が光合成細菌。2000度でも死にません」”
 (大阪日日新聞より)

甦る未来―EM技術が21世紀を変える

甦る未来―EM技術が21世紀を変える

  • 作者: 比嘉 照夫
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本

続きを読む


nice!(6)  コメント(7)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

コミュニケーションにまつわるつぶやき [ 科学コミュニケーション]

去年の3月11日以降、コミュニケーション技術そのものに、以前よりも強い興味を
もつようになりました。ここではコミュニケーション関係のつぶやきをまとめてみます。
  • manta33blogmanta33blog鈴木桂治の課外授業。ひざ立ち柔道というのは良いアイデアだ。こういうのがあるのね。そのあとでまた講義に戻る。この行き来は良い!01/14
  • manta33blogmanta33blogWillcomのCMが変だ。最近はスマホでの通話にはマイクイヤホンが定番。「ネットはスマホ、電話はPHS」というが、Willcomはマイクイヤホンと戦うつもりなのだろうか? > 使い分けポーズ編 http://t.co/of0KGQdB10/16

1番目はNHKの「ようこそ先輩!課外授業」より。
●「本当の強さって何だろう?」 鈴木桂治 (柔道家)
 http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives393.html
体育授業の柔道などで大怪我をする子供がでたためでしょうか?必ずしも体力勝負で
教えるのではなく、初心者向けに痛くない柔道練習法が編み出されているようです。
さらに、なぜ負けたのかを一度教室に戻って考えさせて、また練習する。とてもよい
トレーニングだと思います。ちょっと考えさせられました、というのは、学問はどこか
体力勝負の部分があって、「理解出来ないのは基礎体力が足りないからだ!」
っていう人が案外多いのです。うーむ。
2番目は「スマホとの2台持ち」を進めるWillcomのCM (だれとでも定額「使い分け編」)
…こりゃ早晩立ち行かなくなるな。

続きを読む


nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

サイエンスバーを聞きに行った [ 科学コミュニケーション]

お久しぶりのブログ更新です。実は最近、本の執筆を始めました。ブログの方まで
手が回りませんが、まああいかわらずボチボチと更新いたします。
さて、少し前のことになりますが、京都で開催されたサイエンスカフェならぬ
サイエンスバーに、お客さんとして参加させて頂きました。普段は「しゃべる側」
ですが、聞き側で参加するとサイエンスバーはどんなかんじなのかな~?
興味津々で参加いたしました。

http://loki1.exblog.jp/
  呑みながら講義 19 限目
  『野菜の成分は敵か味方か? 体に良い理由(わけ)を考えよう』
  開催日時 2012 年2 月28 日 ( 火) 21:00 ~22:30
  会場 Loki ACADEMICA(京都市中京区三条通高倉東入ル桝屋町55)
  Loki ACADEMICA / 井戸端サイエンス工房

井戸端サイエンス工房さんは、京都でサイエンスカフェなどを積極的に推進されている
団体。そこと、Loki ACADEMICAというBarの共催のようで、19回目だそうな。

dl20120302 (17).JPG
表に出ているメニュー。「21:00から22:30まで貸切です」とのこと。

続きを読む


nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(2) 
共通テーマ:学問

勝ち残るグループ [ 科学コミュニケーション]

人間は助けあって生きるのがいいのか、競いあって生きるのがいいのか?
のっけから重いテーマですが、ほったらかしの(笑)連載「科学コミュニケーション」、
今回はコミュニケーションそのものを話題にしてみましょう。

単純に考えれば、他人のための行動=利他的な行動は、自分のための行動
=利己的な行動より損します。利他的な行動は、利己的な人にとって都合の
よいものになるからです (例:囚人のジレンマ ←検索してみて下さい)。
しかしある環境下では、利他的な行動でも損をしなくなります。例えば下記。
●The Coevolution of Parochial Altruism and War(Science, 2007年)
 http://www.sciencemag.org/content/318/5850/636.short
hoge.jpg
 ※上記論文のもの(コンピュータシミュレーションによる)に加筆

続きを読む


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

原発に怯える人々へ [ 科学コミュニケーション]

わたしのような素人が軽々しくは語れませんが、原発から100km以上離れている方々は
おそらく心配することはないと思います。下記の動画を見てみてください。

うんち・おならで例える原発解説~「おなかがいたくなった原発くん」



続きを読む


nice!(9)  コメント(13)  トラックバック(2) 
共通テーマ:学問

京大入試問題流出に一言 [ 科学コミュニケーション]

ここのところ、公私ともども本当に忙しく、ブログに記事をUPするのも、乗船レポートへの
コメントにお返事することもできず、大変失礼しております。 そんな久々のブログ書き込みが
こんな記事でとても悲しいのですが、何も触れないのもまた変なので、一言だけ。
各紙日曜朝刊の1面を飾った記事についてです。
●京大入試問題、試験中に携帯で流出…受験生がネット投稿か?
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000032-sph-soci

100610-202300.jpg
ある夜の、京都大学。

続きを読む


nice!(7)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

「専門家」の悩み [ 科学コミュニケーション]

その道の専門家が、どこか公の場で話をする場合は常に悩みが付きまとう。
専門家としては、誰も知らない最新情報を、できるだけ多くの人に知ってもらいたい。
しかし、専門性の高い情報は、専門外の人には理解してもらいづらい。
「情報の先端性」と「分かりやすさ」は相反するケースが多いようである。

これは科学者に限った話ではなく、報道に携わったことのある方にも共通のようだ。
新規作成_1.jpg
ニュースと言っても、すべてが「新情報」ではない。

●テレビの終わりの始まり(アゴラ)
 http://agora-web.jp/archives/1162986.html
●池上彰というイノベーション(「池田信夫Blog」さん)
 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51659335.html
上記のうち、私が印象的だと思った部分を一部抜粋してみよう。
(括弧内は私が付けた補足です)

続きを読む


nice!(9)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

そんなことで争ってる場合か(1) [ 科学コミュニケーション]

科学と技術は、両輪です。理屈ばっかりでもダメだし、目先の利益とか小手先ばっかりでも
ダメ。私は企業でいうところの「投資」と「回収」みたいな関係だと常々思っていますが、
しかし一方では二つを分けるか分けないかで、議論をしている人たちもいるようで…

●譲れない「・」 科学技術か科学・技術か、専門家バトル
 http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140441.html

要するに「科学技術」と書くか、「科学・技術」と書くかで意見が分かれているらしい。
はっきり言おう。そんなん、どっちでもええわ!

science.jpg
 奪い合い?助け合い?

続きを読む


nice!(7)  コメント(6)  トラックバック(2) 
共通テーマ:学問

グラフのみかた [ 科学コミュニケーション]

ニュースや新聞、世の中の動向を見るときに「グラフ」は欠かせません。
たとえばこんなグラフ。
新規作成_1.jpg
鳩山前総理の支持率は昨年9月の就任から今年6月頃に向けて続落したのち、
続いて就任した菅総理の支持率も下がり続けて、先週の参院選の惨敗に至る、と。

このグラフを見ると、お二人とも支持率は同様にゆっくり低下しているように見えますが
実は菅総理の支持率は参院選前には「急落」していました。どういうことかというと…

続きを読む


nice!(8)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

「はやぶさ」と科学コミュニケーション [ 科学コミュニケーション]

先ほどの記事の続き。今度は得られた成果とか、科学コミュニケーション面から。
科学コミュニケーションを考えるときに、「厳密さ」と「分かりやすさ」はいつも相反
するものです。(とは私はちっとも思いませんが、そう考える人は多いのでは?) 
はやぶさについても「擬人化が過ぎていかがなものか?と」いう批判があるようです。

●『はやぶさ』帰還の意義 (サイエンスポータル)
 http://scienceportal.jp/news/review/1006/1006141.html

たしかにフィギュアまで発売されてますし、、、
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/10/news066.html
雑誌も出てますけど、、、

現代萌衛星図鑑

現代萌衛星図鑑

  • 作者: しきしま ふげん
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2009/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


まぁまぁ、ええやないですか。ちゃんと成果はあがってるんですから。そのうえで
「萌え文化」まで巻き込んで多くの人を惹きつけてやまないなんて、ええんとちゃう?

続きを読む


nice!(7)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

事業仕分けと科学コミュニケーション(2) [ 科学コミュニケーション]

時間が空いてしまった上に、総理大臣も変わってしまったが、
事業仕分けと科学コミュニケーション(1)の続きである。

前回の記事末尾では「事業仕分け人には、科学技術の専門家をもっと加えるべきだ」
と述べたが、書きながら本質はもっと別にある気がしてきた。

理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)

理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/06/15
  • メディア: 文庫


例えばよく「文系の理系支配」などと言われているが(例:上記本。内容すべてに同意は
できないが参考にはなる一冊)、それでは理系学部出身の人間を政策決定の場に多く
登用すれば済むのだろうか?  それでは駄目である、という良い例(悪い例?)が
鳩山前総理と菅新総理である。彼ら”最高意思決定者”たちは理系学部出身であるので
(東京大学工学部応用物理・計数工学科卒、東京工業大学理学部応用物理学科卒)
政権交代時から政府の科学的理解どの上昇について少しだけ期待をしていたのだが、
事業仕分けは前述の程度である(彼らの直接的指導や責任ではないにせよ)。

このように科学技術に対する知識をすっとばして、政策や予算の議論がなされるのは
なぜか?この国では科学技術は不要なのか?と思ったが、そうではなさそうである。

続きを読む


nice!(6)  コメント(13)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

事業仕分けと科学コミュニケーション(1) [ 科学コミュニケーション]

ちょっと前だが、事業仕分けの第2弾が行われた。
以前の第1弾のときにも書いたが(その1その2その3)、これらはどうやら財務省の
シナリオに従った与党によるパフォーマンスに過ぎないと思っている。思ってはいるが、
しかし、こうした議論を定期的に公開環境で行うことはよいことである。実際、下記の
様に競争入札状況や研究アシスタントの採用基準に対するチェックが行われている。

新規作成_1.jpg
●事業仕分け第2弾「意味不明だ」理研の不透明体質にメス
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100426-00000544-san-pol

こういった経営や契約に関する仕分けについては大いにメスを入れて頂きたいが、
専門知識、それも科学技術的なものになると仕分け人の能力に疑問が生じる。

続きを読む


nice!(10)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

人の世は明るいのだ [ 科学コミュニケーション]

このブログでもしばしば科学ニュースとか、政治ニュースとか、とにかく
伝えたい!ってことがあると載せてますが、はたして人間というものは、いいニュースを
他人に伝えたいのでしょうか? それとも悪いニュースを伝えたがるものでしょうか?
hisohiso.jpg
 「あんなぁ、知っとる?」

そんな疑問に答えてくれる記事がWired Visionにありました。
●「他の人に伝えたいニュース」の特徴:研究結果
 http://wiredvision.jp/news/201003/2010031722.html

この研究結果によれば、批判的・否定的なニュースよりも肯定的なニュースのほうが
「他の人に伝えたい」ニュースであることが多いらしいです。しかも長くて複雑な科学
ニュースが意外と人気らしい。ほぇーーー、意外だ。
理由は「自分の知っている常識を覆すから」ではないかと、記事は伝えています。
なるほど。そういう驚きは悪いニュースよりも伝えたくなりますね。

そういえば、日本でもこのようなニュースが出ていました。

続きを読む


nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog
前の30件 | 次の30件  科学コミュニケーション ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。